音楽の喜び フルートとともに

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カルメン

2012-09-13 21:05:18 | 名曲

夏には元気だったひまわりも、今やこんな感じ。
それでも、種を収穫すると言う目的のため、引っこ抜きも、剪定もできず、水だけは、朝夕やっていたら、


まさかの2度咲き。それも、一本から4つも花が咲く景気よさ。


引き続きボルヌのカルメン幻想曲を練習中です。
ビゼーのカルメンは、超有名な歌劇です。闘牛士の歌や、ハバネラなど、ピースの演奏も含めると今もダントツの演奏回数ではないでしょうか?
編曲も数多く存在していて、オーケストラ、フルート、ヴァイオリン、ピアノ、トランペットなどなど、他にもミュージカルまであります。
世界一愛されている歌劇、なのに、ビゼーは初演後、大流行を知らずに35歳で死んでしまいました。

日本では浅草オペラで初演。手塚治虫さんが、カルメンを聞きながら、漫画を描いておられたとか。
テレビの取材で、音楽にパワーがあります。エネルギーがわいてくる。とおっしゃっておられた。

確かに、ビゼーや、原作者のメリメ、多数の編曲者にパワーがありますが、やはり、カルメンという強烈な女性。キャラが立っている。それまでのオペラに出てくる、清純なヒロインや、だまされる田舎の少女、犠牲に耐える女とは、全く違ったタイプの女性。

タバコ工場で女同士で喧嘩騒ぎを起こし、逮捕され、男をだまして脱出。盗賊と逃げていたけれど、時代のヒーロー闘牛士に出会うと、地位を捨ててついてきた男をばっさりと、切る。最後は、ストーカーと化した男に殺されますが、これは、その時代の男たちの納得の仕方をはずしては、上演もままならないからではないかと、私は疑っています。

ビゼーの生きた時代は、フランス革命以降のフランス。ナポレオンが支配し、新しい市民の英雄に夢中だった。古い価値観がひっくりかえりつつある時代。女性もギロチンに送られたし、送り込んだりもした。
良くも悪しくも革命後の世紀。
しかし、このカルメン、やっぱり一筋縄ではいきません。まだまだ、カルメンに魅せられた日々は続きそうです。