音楽の喜び フルートとともに

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鳩の音楽

2016-06-01 22:46:13 | 名曲
旧宅に行ってみると、ガレージの屋根の上にも下にもアイビーが、繁殖。キウイの蔓も呑み込まれそうです。
そのアイビーの間に闖入者。

キジバトのちょうじろう。〔と、夫が名付けました。〕
2ケ月ほど前から、巣を作っていました。
カラスが来たり、猫に狙われたりしていたのてすが、このほど無事にかえりました。

う~ん、よくわからない。

モコモコのひなが!
一羽かと思っていた親鳥は、2羽いて、交互にひなに餌をやりにきています。
ちなみにお母さん鳥は、ユイと名付けたそうです。
静かだった庭で、ひなたちが、餌を求めてかわいい声で鳴いています。

音楽にはよく鳩が、でてきます。
ハイドンのおもちゃの交響楽は、鳩時計が出てきますが、果たして、鳩はあのようにぽ、ぼーと鳴くものでしょうか?
私たちはぽっぼぼ鳩ぽっぽ、と歌ってそだっているので、すっかりぽっぽーが鳩だと思ってしまっていますが?!

レスピーギの組曲「鳥」の2楽章は、「鳩」
オーボエがグルルルという、鳩の鳴き声を真似ています。

ドボルザークは、交響詩「野鳩」を書いています。
ドボルザークは、鳩をかっていて、鳩料理を出されると怒って帰ってきたほどだそうです。
こちらの鳩は、もっとリアルな感じです。
ただし、下記のような詩がついています。

夫を失った妻が涙を流す。
しかし、それは偽りの涙。
夫を殺したのは妻なのだ。 
未亡人となった女は
間もなく若い男と再婚する。
亡き夫の墓のそばの木に
鳩が巣を作り哀しげな歌を歌う。 
女はそれに耐えきれず正気を失い、自ら命を絶つ。

なんとも、鳩好きが作ったとは思えない不穏なイメージです。

ドボルザークという人の、複雑な人間性を示しているようにおもえます。

6人の子どもを持ち、家族を愛し、鳩を世話するリアルな生活の中のドボルザーク。

新しいものも好きで、鉄道を愛し、新しい国アメリカにまで行ってしまう冒険心のあるドボルザーク。

新しい国に行き、仕事で大成功したのに、喧騒に耐えられず、契約を破っても故郷に帰ってしまい、愛する鳩の中に死と裏切りを見つめるドボルザーク。

さて、みなさんの鳩のイメージは、どんなものでしょうか?