音楽の喜び フルートとともに

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音楽葬

2021-02-04 21:24:31 | コンサート
父、山口清の死にあたって、温かい御言葉を頂いてありがとうございました。
91歳、80歳位から認知症を患い、長い介護の末だったので覚悟もあり、穏やかな葬儀を行いました。

音楽葬をと母が言い出し、型破りの葬儀も親族一同から否やもなく。

琴から離れて仕事に励んでいる妹。
クラリネットを吹く叔父、ヴァイオリンの姪。
アカペラ勉強中の姪。にも手伝ってもらいました。

母の琴とフルート私で宮城道雄の「春の海」を演奏。
何度も二人で演奏し、その度々に父が「ええなぁ。」と言ってくれていたことを思い出します。

妹の第二琴を加え、宮城道雄の「清水楽」を演奏。
父の清という字の入ったこの曲を初めて演奏したのは高校生の頃でした。

いつも時間があるときは、私たちの演奏を聴きに来てくれて応援してくれました。

同じ教師だった母の弟、叔父はよく家に来て、父と二人、夜を徹し教育談義をしていました。

この叔父とクラリネット、姪のヴァイオリン、私のフルートで別れの曲などトリオ演奏。
長く演奏して来ましたが合わせるのは初めてです。
父がこういう機会をくれたのだと思います。

姪のヴァイオリンソロで「愛の挨拶」
ヴォーカルで「命の歌」
二人が練習するのを目を細めて応援していた父。

最後は「上を向いて歩こう」を参列者全員で歌い、父を送りました。

徳島の田舎から、苦学して教員になり、明るくて、介護状態になっても冗談ばかり言って、職員さんたちを笑わせていた父にぴったりの曲。

言葉を失った後でも、練習しているのを横で聴いていて、一曲演奏するごとに顔を伺うと、手を叩いたり、親指を立てて「いいね👍」とウィンクしてくれた顔が浮かんで来て。
今回も「いいね👍」
と笑って「さよなら」してくれたのじゃないかな。

「ありがとう。」
「さようならお父さん。」