3月にクインテットで演奏することになったチャイコフスキーの舟唄は1875年から1885年に作曲された
ピアノ曲集「四季」の12曲のうちの6番目6月の曲です。
アレクセイ プレシチェーエフの詩が着いています。
舟歌 6月
岸辺に出よう。
ぼくらの足に波はくちづけ
秘めやかな愁いの星が
ぼくらの上に光るだろう。
1877年にアントニナ イワノヴナと結婚しましたが、この結婚は失敗で、モスクワ川で自殺をはかるほどでした。
彼女から何度も申し込んだためか、彼女が悪女だったからと言われていましたが、今ではチャイコフスキーが同性愛者だったことがわかっています。
そういう背景を知れば、愛の詩につけた舟歌の暗い重い曲調、秘めた感じも少しわかるような気がします。