昨夜は、ドルチェ楽器でエマニュエル パユの公開マスタークラスでした。
一曲目は、クーラウのオイリアンテの主題による序奏と変奏曲 op.63
ウェーバーの有名なオペラですが、パユ氏はこの変奏曲は知らなかったそうです。
まず、この曲は、オペラのファンタジーであること、デリケートで、エレガント、感じやすく演奏すること。
どこからクレッシェンドでどこからディミュニエンドか?そういうことを考えながら演奏しましょう。
Var.6からを見ましょうとなりました。
オクターブの装飾音符がついてテーマのメロディが再現されているところです。
軽くエレガントに。
メロディを優先して、スタカートが付いていますが、これは、音を分ける(セパレート)するためだけに付いているのであって、短く切るという意味ではありません。
付点四分音符は、ビブラートをかけ過ぎない。控えめに。
しなやかで柔らかく愛らしいキャラクターのところです。
「ぼわん、ぼわん」と言いながら、吹いてみましょう。
BOのOは、低音を吹くときに有効です。wanは高音を吹くときに鼻の奥の空間を広くするのに良いのです。
舌は前に出し、上に置いておくと柔らかく、正確で、しなやかで大らかな音が出ます。
16分音符のところは、タファネルコーベールのアルペジオを美しく丁寧に練習しましょう。
はじめの低音Dの音は、舌を使い過ぎない。daというタンギングを使いましょう。柔らかい音で、はじめて、その後の四分音符のアクセントに備えましょう。
唇を締めすぎると遅くなります。
柔らかい音で。
アンダンテの初めの付点四分音符に付いているアクセントは、ディミュニエンドと同じと考えましょう。
pをうまく使いましょう。
フェルマータは、軽く香り立つように。
ピアチェーレは、だんだん早くしてpにすると、ブレスは持つはずです。
6/8の入りは、ピアノの音の質で吹きましょう。お互いの音を聴くことが大事です。
全体に動き過ぎない。
頭を出すと息をブロックしてしまいます。
頭を安定させ、しなやかで柔らかく。
空気を使って吹くこと、内側を使いましょう。
外側を動かすとコントロール不可能になってしまいます。
ピアノに対抗して大きく吹き過ぎない。プロは後ろに誰がいても自分のコントロールを手放しません。
吹き出す前にオルガニゼーション(組織化、曲を組み立てておく)しましょう。
表情や表現豊かに演奏する道を見せてあげることはできるけれど、やるのは自分です。
音がひっくり返ってしまったりするのは、吹き過ぎです。すぐに吹くのをやめて考えましょう。
充実のマスタークラスでしたので、一回では書ききれません。
続きは、明日。
マルタンのバラードでした。
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