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みんな大好きキャベツとカブ

2025-03-14 21:00:00 | バロック
裏庭に植えた葉牡丹。
アブラナ科アブラナ属
ケール、キャベツの結球しない品種だそうです。

ケールの鎌倉時代中期または江戸時代前期に渡来しました。

現在見られるハボタンは、園芸ブームに沸いた、草本植物の斑入りなど葉変わりが珍重された江戸中期以降と見られています。

縁起のよい紅白二色が好まれたそうです。

当時、博物学者の山岡恭安による『本草正正譌』(1778年)

で牡丹菜、葉牡丹と記載されているのが文献上の初見とみられ、古典園芸植物(日本で育種、改良され、独自の発展を遂げた園芸植物)とも言われています。

明治以降は冬の園芸植物として広まる一方で海外に紹介され、戦後はさらに品種も増え、現在では世界各地で栽培されています。

食べられるそうですが、キャベツに比べて味が落ちるのと、園芸品種にするために農薬を使っている場合があるのでお勧めはしないそう。

菜の花のような花は咲きますが、観賞する人は少ないそうです。

クオドリベット(Quod libet)
ラテン語でQuod何でも libet喜ばせるという意味で
「好きなものをなんでも繋ぎ合わせた」
ヴォルフガング・シュメルツル(1505年頃 - 1564年)が1544年当時よく知られた曲、民謡を繋ぎ合わせた曲にこの名を使いました。
1618年には、クォドリベットの厳密な定義が発表されました。

ミカエル・プレトリウスは、クォドリベットを「宗教曲と世俗曲から引用した多様な要素の混合」と表現しました。

その頃流行っていたドイツ民謡「キャベツとカブ」という歌があります。

「お母さんが苦手なキャベツとかぶを使って料理したから今日は家に居場所がない」とか言う歌詞で地域によっていろいろあったそうです。

これを使った有名な曲にはJSバッハのゴールドベルク変奏曲最後の(30番目の)変奏曲はクォドリベットです。
そのことは以前書いたので、今回は別の人。

ジローラモ フレスコバルディ(1583-1643年)
フェラーラ公国フェラーラ生まれ、教皇領ローマ没

フェラーラで、有名な作曲家でオルガニストのルッツァスコ・ルッツァスキに学びます。

庇護者エンツォ・ベンティヴォーリョの援助で、1607年春に、ローマのサンタ・マリア・イン・トラステヴェーレ教会のオルガニストの座を射止めます。

同年、フランドルのローマ教皇庁大使に任命されたベンティヴォーリョに同伴してブリュッセルに旅行します。

1608年にローマに戻ってサン・ピエトロ大聖堂

サン・ピエトロ大聖堂を描いたヴィヴィアーノ・コダッツィによる1630年の絵画。《フィオーリ・ムジカーリ》を出版した時期のフレスコバルディが奉職していた

のオルガニストに就任しました。

1628年から1634年までフィレンツェのメディチ家宮廷オルガニストも務めます。

1685年出版されたオルガン曲集「音楽の花束」Fiori musicali

初版表紙
3曲のオルガン・ミサ曲と2曲の世俗的な奇想曲が収録されています。

フレスコバルディの最も偉大な作品と認められています。
少なくとも後代2世紀にわたって影響を及ぼしました。
中でもヨハン・ゼバスティアン・バッハは崇拝者の一人であり、ヨハン・ヨーゼフ・フックスは、影響力のきわめて高い理論書である名著『グラドゥス・アド・パルナッスム』(1725年)の中で取り上げ、これは19世紀になっても教材として活用されていました。

「音楽の花束」を作曲した頃ははローマ教皇ウルバヌス8世(1568 - 1644年)

とその甥フランチェスコ・バルベリーニ枢機卿の庇護の下、ローマのサン・ピエトロ大聖堂のオルガニストとして活動中でした。

そのためサン・マルコ寺院

のためか、または単に重要な教会のための音楽として構想されたのではないかと言われています。

この曲集の最後の曲が「キャベツとカブ」をテーマに変奏されています。

まずバロックから続くドイツ民謡「キャベツとカブ」
フレスコバルディ「音楽の花束」ベルガマスカ






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