この時期は金糸梅が、公園や歩道など、あちこちに咲いています。
2年生の男子が、1年生の子を連れて、校舎の裏の行っては行けないところに行ってしまいました。
ルール違反をすることを、楽しんでいる子どもを運動場や、児童会室の安全な場所に入れるのは大変です。
追いかけたら、喜んでどんどん行きます。鬼ごっこに探偵ごっこ。スリルを楽しんでいるのです。
2年生の子どもは学校内ですし、滅多なことでは危険なことはありませんが、1年生は知的障がいがあって、頭ほどもある大きな石を投げようとしたことがあったりパニックになると、自傷したり、暴力をふるったり、とても、ほってはおけません。走ると刺激するので、少し離れてしまいますが、注意しながら、わざとゆっくりのんびり歩いて近づきます。
それでも、隠れ場所でうれしくなって「キャッ、キャッ」と笑っています。
「Aくん、どうしたの?何がしたいの?」
「Bとあそんでんねん。ほっといて。なーっ。」と二人で顔をあわせます。
「先生と鬼ごっこしたいんだったら、運動場でしようよ。ここは、きてはだめなところだって知ってるよね。」
「知らんもん。ねーっ。あっち行って!」すごおく楽しそう。
「こんなところで、二人が怪我したら先生助けられないから、ほっとけないの。」
「もし、Bくんが怪我したらどうする?Aくん連れてきて責任とれる?」
「それに、二人のためだけに先生はここにいるんだけど、ちゃんと中で遊んでいる誰かが、怪我したら、先生は助けにいけないよ。」
「そんなん知らなーい。」
「何行ってるのか、わかんなーい。」
「そんなことない。Aくんはもうわかっているよね。」
「知らんもん。」
「そんなことない、Aくんは2年生だから、もうちゃんとわかっているよね。Bくんに中に入るように言ってくれない?」
「わからんよね。」とBくんはまだ言いましたが、Aくんは「もうええ。中に入ろ。行こ。」といってくれました。
Bくんはそれでも、渋ってうろうろしていましたが、今度はAくんが声かけて大丈夫な場所まで連れていってくれました。
こんな子どもは、とてもルールを守る気がないし、守ることができない。悪い子なんだから社会や仲間ととてもうまくやっていけない。と、言う人がいるけれど、私はそんな話は信じない。
障がいを持っている子も同じ。
どんな子も、仲間に受け入れられたい。一緒に遊びたい。と言う気持ちがあります。でも、その気持ちの、方向を少しまちがってしまうだけ。
その間違いを手伝って、社会に受けいられるように導くのが大人の責任だと思います。なかなかうまくいかないし、そんなことができると思っているなんて、とっても私は傲慢なのだとおもいますが。
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