梅雨になって、うちの庭はランタナだらけになってしまいました。
薔薇も宇津木も終わり、植えた覚えのない一粒の種から
元気です。
ランタナと言えは、七変化。
色が変わっていく花です。
モーツァルトの「アポロとヒュアキントス」K.38は、1767年モーツァルトが11歳の時に書いた彼の2番目の舞台作品です。
ザルツブルグ大学の教員ルニィフィス ヴィドルが書いたブーブリウス オウィディウス ナーソー(BC43-AD47年)帝政ローマ
の「変身物語」(15巻12000行、神話上の変身譚を語る叙事詩)を元に書かれたラテン語劇「アポロとヒュアキントス」に作曲しました。
Louis de Boullogne II 作 1654-1733年
ヒュアキントスと彼の父ラコニア王オエパルス、親友ゼフィルスは、国の繁栄を願いアポロ神の祭壇を作り祝おうとしています。
羊飼いの姿をしたアポロが現れます。
ヒュアキントスの妹メリアに結婚を望みます。
メリアは受け入れますが、彼女を望んでいたゼフィルスは嫉妬にとらわれます。
ゼフィルスはヒュアキントスの頭に円盤をあて、罪をアポロに着せ、メリアに結婚を迫ります。
アポロがやってきてゼフィルスを風で吹き飛ばします。
メリアはそれを見て兄殺しの上に友を飛ばしたと拒絶し、国から追出します。
オエパルス王が息子の元に駆け寄ると、まだ息があり「ゼフィルスにやられた。」と言い残し息絶えます。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作 1752-53年
誤りに気づいたオエパルス王とメリアはアポロに詫びたいと嘆きます。
そこへ、アポロがまたやってきて、国を去らずメリアと結婚すると宣言し、ヒュアキントスの遺体を花に変えます。
このオペラは主要人物がソプラノ、アルト、テノールの高音域で完結していて初演はザルツブルグ大学だったのでボーイソプラノで上演されました。
ナーソーの書いた原作では、アポロはヒュアキントスを愛するようになっていますが、
Nicolas-Rene Jollain 作 1769年
モーツァルトの時代、ヨーロッパでは男色は禁忌だったので変えられています。しかし、11歳でこのどろどろ劇…。でも曲はやっぱり年なりの清らかな感じがするのですが、いかがでしょうか?
モーツァルトの時代、ヨーロッパでは男色は禁忌だったので変えられています。しかし、11歳でこのどろどろ劇…。でも曲はやっぱり年なりの清らかな感じがするのですが、いかがでしょうか?
全曲版もありますが、取り敢えず一部。
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