ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「誰がための日々」、介護とうつ、現代の香港!

2020-06-08 17:28:13 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

2013年3月、香港政府機関である商務及経済発展局が香港の新人発掘を目的に試験的に企画し、電影発展局が企画を支持、基金を設立した「首部劇情電影計劃」の第1回受賞企画。監督は初の長編監督作となるウォン・ジョン。

2017年香港金像奨で8部門ノミネート(主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞/エレイン・ジン、助演女優賞/シャーメイン・フォン、監督賞、新人監督賞、脚本賞、音楽賞)、結果助演男優賞、助演女優賞、新人監督賞を受賞。台湾金馬奨では助演女優賞と新人監督賞を受賞、大阪アジアン映画祭ではグランプリを獲得し、一躍アジアで注目される香港の監督となった。

それにしても、重い映画だ。

香港映画らしい、アクションなどは皆無、ひたすら鬱との戦いだ。

家庭で母親をみとったトン。父親は、帰ってこず、弟はアメリカへ。

だが、母親は、「お前なんか生まれてこなければよかった」とけんもほろろ。

だが、下の世話までする献身もむなしく事故で亡くなる。

そして、トンに殺人の容疑が、だが無罪放免。しかし、精神病で一年入院。

病院に見放され、父親が引き取ることに。

二人の関係は、疑心暗鬼。

そして、精神病が再発。

世間の目は冷たい。

特に、キリスト教会のシーンは、鮮烈。

ラスト、和解した父子が、川端で語り合うシーン。

鬱、介護は香港だけの問題ではない。

心に響く映画だ。

コメント
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