おすすめ度 ☆☆☆★
フィンランド・スウェーデン合作
ムーミンのことはよく知らないが、児童文学としたら、この映画は不向き。
「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生をつづったドラマ。
スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録!
公開から約二カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒット。更に第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。
原作者トーベは、もともと絵画家で、片手間にムーミンのイラストを描いていたが、父親・彫刻家に反対されていた。それがトラウマで悩み続ける。
だが、逆に童話だけでなく、風刺漫画、油絵、壁画とあらゆるジャンルに挑戦していた。
芸術家としてのトーベと並行して、恋愛するトーベを描いている。
いずれも、パートナーがいる女性と男性を恋する。
だが基本女性との愛に焦点がある。
市長夫人で舞台演出家でもある魅惑のブルジョワマダム、ヴィヴィカ・バンドラーとの激しい恋である。
劇中、跳びはねるようにダンスする姿は、自由を謳歌するトーベを象徴している。