おすすめ度 ☆☆☆
PG12/イタリア・ベルギー合作
マルクスについて知識があったほうが理解できそう。
19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘で、女性や子ども、労働者の権利向上に生涯を捧げた活動家エリノア・マルクスの激動の半生を、パンクロックに乗せて描いた伝記ドラマ。
1883年、イギリス。
最愛の父カールを亡くしたエリノアは、社会主義者の劇作家エドワード・エイヴリングと出会い恋に落ちる。
しかし、不実なエイヴリングヘの献身的な愛は、次第に彼女の心を蝕んでいく。
男性による女性への性的搾取と資本家の労働者への搾取の同一性を見抜いたエリノアの慧眼には唸らされる。バックに流れるエネルギッシュなロックのメロディが、彼女の情熱をエモーショナルに表現している。
2020年ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門2冠。