おすすめ度 ☆☆☆
PG12
作家・河林満の名編「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿を描く。
市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。
水道局の料金徴収係は、かなりきつい存在だ。前半は淡々とその実態のエピソードを重ねていく。
育児放棄の姉妹に出会って、その作業の持つ意味を考え直す。
後半、やけになって、あちこちの水道栓を開き狂う。
生田斗真が水道局員を演じているが、なかなかきついものがある。