おすすめ度 ☆☆☆
クライムサスペンス好き ☆☆☆★
ロウ・イエ監督が、天安門事件が起こった1989年を起点に、社会主義市場経済が押し進められ激変する中国の30年間と、香港・台湾との離れがたい関係を、ある家族の姿を通して描いたクライムサスペンス。
中国のとある再開発地区で、住民たちの同意を得ないままに建物の撤去が行われたために、大規模な暴動が起こる。
開発責任者のタンは自分もその地区の出身であること、これは未来の子供たちのために必要な事業であることを住民たちに訴えるが、理解は得られず偽善者と呼ばれ非難されてしまう。
そしてタンは暴動が起きたその日に死体となって発見される。
捜査に乗り出した若手刑事のヤンは、捜査線上に浮かぶ不動産開発会社の社長ジャンの過去をたどる。その過程で、ジャンのビジネスパートナーだった台湾人アユンの失踪事件が見えてくる。転落死と失踪、2つの事件の根本は、ジャンと死亡したタン、タンの妻のリンが出会った1989年にあった。
彼が真相を追えば追うほど不可解な事件が起こり、いつしかヤン自身が警察に追われる身になってしまう。物語が進むにつれて、彼が追う事件の闇は複雑で根深いことが分かってくる。
時系列が入れ替わりすぎて雑にも思うのが残念。
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