おすすめ度 ☆☆☆★
振り込め詐欺映画 ☆☆☆☆
韓国で深刻化している振り込め詐欺を題材に描いた犯罪アクション。
釜山の建設現場の従業員たちが振り込め詐欺の標的となり、多くの人々が大金を奪われた。現場作業員として働く元刑事のソジュンは、愛する妻と同僚の30億ウォンを取り戻すべく詐欺犯を追い始める。手がかりを掴んだソジュンは中国のある建物に潜入するが、そこでは組織化された詐欺集団が総責任者クァクの下で振り込め詐欺を行なっていた。新たに300億ウォン規模の詐欺計画が企てられていることを知ったソジュンは、復讐に乗り出す。
詐欺の実態は現実から取材を重ね、組織への潜入という展開は、韓国映画得意のエンターテインメント化している。犯罪の発端はリアルで、捜査が進む中盤以降はフィクションとして楽しませてくれる。
物語としては潜入捜査ものであり、法律上、共犯や犯罪教唆となるので現行法上、警察としては実行出来ない詐欺組織への潜入を、退職した刑事と言う私人だから行える、と言うのも警察の協力があったからこそ生まれた設定でしょう。このように、リアリティがあり、社会性もあり、それでいて、見事にエンタメしているのは、さすが、韓国映画だ。
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