おすすめ度 ☆☆☆★
PG12
テニス界のスター選手タシに魅惑された二人の男子テニスプレーヤー・アートとパトリック、この3人が織りなす十数年に渡っての愛憎渦巻くドラマ。
現在の時制では膝の怪我で選手を諦めたタシは、連敗中のチャンピオン・アートを支えていて、パトリックも困窮しつつも選手生活は続けている。アートとパトリックの白熱した試合と、数十年前から直近までの過去のドラマが交互に描かれる。
終盤までタシが落ちぶれたパトリックに八百長を持ちかけるのか、彼は受けるのかなどと思わせながらも、なかなかに余談を許さないストーリー運び。
短いカッティングで時制や物語が跳ぶ構成は、まるで速球をラケットで叩いて、どこに飛ぶのかわからないテニスの試合を思わせる。スポーツ映画でありながらも先の読めない恋愛劇に仕上がっている。
何しろ、主演のゼンデイヤのカッコよさ。そのすらりと伸びた抜群のスタイル。
二人の男を手玉に取り、テニス界を牛耳っていく。
一方、アートとパトリックは、幼いころからの友達で、ゲイを感じさせるたたずまい。
抜群の演出力で、ラストのテニスプレイをはじめ、スポ魂競技の描写は圧巻!
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