ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ビッグ・フィッシュ」、その大切さに気付いたのは、最期の時だった!

2024-05-01 16:18:08 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞  2003年製作

タイトルにある巨大な魚が象徴的に登場するが、英語の「big fish」には大物という意味がある。「fish story」といえばホラ話。

巨人と仲良くなったり、銀行強盗したり、息子と赤いクルマでぶっ飛ばす映像が空想だろうと現実だろうと、どっちみち見応えがあって楽しい作品。

死期が迫った父が、改めて息子に語り聞かせる人生の回想。巨人とともに故郷を出て、サーカスで働きながら、あこがれの女性と結ばれる。戦争へ行き、ひとつの町を買い上げる……。何度も聞かされた父の話は、どこまでが本当なのだろうか? 

2つの上半身が下半身を共用する双生児の姉妹などフリークス的なキャラを登場させつつ、一面の黄スイセンのなかでの愛の告白といったメルヘンチックな場面も織りまぜ、人生の悲喜こもごもを共感たっぷりに描くことに成功。死の間際までうさんくさい老父役のアルバート・フィニーとは対照的に、若き日の父を演じるユアン・マクレガーは、前向きな主人公像を、まっすぐな瞳で好演する。

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「シモーヌ フランスに最も... | トップ | 「許されざる者(1960)」、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事