おすすめ度 ☆☆☆☆
在日コリアン2世のヤン ヨンヒの母親を描いたドキュメンタリー。
前半は、実母の物語、中心になるのは、ヨンヒの夫を巻き込んだ家族物語。
題名の「スープ」は、参鶏湯。ニワトリをまるのまま、にんにくを腹に詰め込んで煮たスープだ。
三回も丁寧に描かれる。
そして後半、母が実体験した済州島事件の描写だ。
事件そのものはアニメ化。
私は、済州島に観光に行きながらこの事件を全く知らなかった。
生野コリアンタウンに住むヤンヨンヒの親。
ついには、認知症を患い、意識があいまいなまま、済州島へ行く。
終戦直後の朝鮮分断時に起きた、虐殺事件。
母親は、兄弟とともに必死で、日本へ、逃れた。
母親の恋人は、虐殺の憂き目にあっている。
自分史でありながら鮮烈な歴史を生きるヤンヨンヒ。
また、新しい物語を紡いだ。
DVD化されていないのが残念だ。
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