おすすめ度 ☆☆☆★
川端康成原作四度目の映画化。
18歳の吉永小百合は少女の恋の芽生えから別れに至るさまざまな心の揺らめきを、湧き上がる感情のままに表現。
新緑眩い伊豆の街道であてなき旅を続ける学生・川崎(高橋英樹)。道中、旅芸人の一行と知り合った彼は踊子・薫(吉永小百合) の可憐な姿に心を奪われ気もそぞろになる。一行の紹介で湯ケ野の宿を取った川崎は彼らを自室に招き入れ、薫とも楽しいひとときを過ごす。お座敷に上がっているとは言え、まだ16歳の薫。彼女は兄を慕うかのごとき無邪気さで川崎に甘えていく。楽しい湯ケ野の日々も終わりに近づき、一行は下田へ旅立つことになった。彼らの道連れとなる川崎に、薫は下田で一緒に活動写真を観に行く約束を交わすのだったが・・・。
旅芸人役の大坂志郎と母親を演じる浪花千栄子の演技に唸らされる。
伊豆での別れのシーン、船と桟橋、定番の別れのシーン。
まだ、差別のあった時代、監督は意識した演出。
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