おすすめ度 ☆☆☆
Unext鑑賞 配信のみ
セレブシェフで「アンソニー世界を喰らう」「アンソニー世界を駆ける」といったドキュメンタリー番組の司会として知られた故アンソニー・ボーディンさんを題材としたドキュメンタリー映画。
料理や飲食店経営の手腕に関する描写はほとんどなく、むしろ彼の人となりに焦点を当てているのは効果的だった。世界中を華々しく飛び回って現地の食文化に触れる一方で、貧困地域、紛争地域での庶民の暮らしをも見て、いろいろと人間の営みの矛盾に悩んでいた様子。
それに一部の近しい人には自分の心の闇の部分の存在を打ち明けようとしていたらしい。
まさに世界食紀行。
順風満帆に見えたが、本人の中には次第に闇が溜まっていき、ある時、あることがきっかけで自殺を選んでしまう…。その功績と、依存症体質などの問題点を扱いつつ、最後はでもアンソニーの喜ぶようなことがしたいと言う思いが詰まったようなドキュメンタリーだった。
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