人生日訓(394)
「黄金(こがね)の雨あびるとも」
講句経に出る釈迦の言葉。つづいて、「諸欲には飽くことなし。されど、僅か小分なり
とも諸欲を味わうは苦しみなりと賢者は知れるなり」とある。何か、私共人間のあく
ことを知らぬ欲望、とくに、利益銭貨に対する貪欲を叱られているような気がする。
とくに、作者に叱りつけられた言葉のように、私は受け取る。作者など、正直なとこ
ろ、こんな年しなって、別段、買いたいものとてなく、したいこととてもなく、おsれふぇ
いて暮らして行ける程度の年金があるのだから、「もうこれで沢山だ」という心持が
一方にあるのに、又他の一方では、いくら収入が沢山あっても腹が立たない。「死に
欲」でもついているのであろうか。
歳時記
七夕」
旧暦の7月7日の夜に行われる行事。 星祭りとも呼ばれる、五節句の1つです。 中国に古くから伝わる、牽牛星(けんぎゅうせい・わし座のアルタイル)、織女星(しょくじょせい・こと座のベガ)の伝説に基づいた星祭りの説話と日本古来の農耕儀礼や祖霊信仰と結びついたといわれています。 ※月遅れの8月7日に行う地方もあります。 現在は7日の夜の行事になっていますが、本来は6日の夜に、短冊をつけた笹竹を軒下に飾り、7日の朝に川に流します。 ※環境に配慮し、海や川に流すのはやめ、それぞれの地域の規則に従いましょう。お焚き上げをしてくださる神社もありますので、ご近所の神社に尋ねてみてください。 願い事を短冊を書いて笹竹に吊るす風習がありますが、これは、竹竿に糸をかけて裁縫や習字の上達を星に祈るとかなえられるという、中国の乞巧奠(きつこうでん)の習わしからきているようです。 平安貴族たちが、これをまねて、梶の葉に歌を書いたのが始まりです。 江戸幕府は七夕を五節句の一つとし、幕府の式日と定めました。 大奥では、瓜・桃・菓子などを白木の台に盛り、その四隅に笹竹を立て、詩歌を書いた短冊や色紙を結びつけました。 それが一般の人々の風習として広まり、文筆や針仕事の上達を願いを書くようになったようです。 |
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7月から咲く花「朝顔」
開花時期は、 7/ 1 ~ 10/10頃。 ・中国原産。 平安時代に日本に渡来した。 ・日没してから 約10時間後に開花する。 (夏の日没が18:00頃だとすると、 翌日早朝4:00頃から咲き出す♪) ・夏から秋まで長い間咲き続ける。 ・さまざまな色で楽しませてくれる。 ・夏は全国各地で 「朝顔市」が開かれる。 東京では、台東区入谷(いりや)の 「朝顔市」が有名。 (毎年7月6、7、8日) (参考→) ほおずき市 ・園芸店などで売られている 鉢植えは、 「行灯(あんどん)づくり」 がほとんど。 (竹やプラスチック製の 輪がついた支柱に つるをからませて 花を咲かせる方法) ・「朝顔 = 朝の美女」 の意味らしい。 ・古代の中国では 朝顔は高価な薬で、 牛と取引されたほどの ものだったので 漢名の「牽牛(けんぎゅう)」 はそれにちなむ。 (牽牛子(けんごし) と呼ばれていた) 今でも漢方では 種子を下剤や利尿剤に使う。 ・「西洋朝顔」の花は ふつうの朝顔によく似ている。 葉っぱには毛がなく 葉の形も異なる。 「ヘブンリーブルー」 などの品種が有名。 ・8月4日の誕生花(朝顔) ・花言葉は 「愛情、平静」(朝顔) ・「朝顔や 釣瓶(つるべ)とられて もらひ水」 (または「朝顔に ~」) 加賀千代女(かがのちよじょ) 「朝顔や 客が好みの 立ち話」 水原秋桜子 「暁(あかつき)の 紺朝顔や 星一つ」 高浜虚子
(季節の花300より)
