人生日訓(408)
「ただ若きとき仏法はたしなめと候」
蓮如が仏法を成年にすすめた言葉である。文には一仏法者の申された言葉となっ
て要るが、多分、蓮如の言葉か、それを支持印可したものと思われる。その前文はこ
うである「仏法者申され候若きとき仏法はたしなめ候、としよれば行歩もかなはず、
ねぶりたくもあるなり。ただ若き時、たしなめと候」。一般に仏教と聞くと集まって来
る人も年寄りが多い。第一線を退いた年寄りには時間のひまもあり、人生聞ぢにつ
いて強い関心があるからであるが、年を取ってから聞法してもあとが短い。眠くもあ
るし、参詣に出かけるのも大儀である。若い血気盛んな間に、折角聞法せよという親
切な言葉である。作者の寺にもいつも青年男女が何人か聴講にきているが、誠に心
嬉しいことだし、又感心なことだと思っている。宗教や哲学は青年時代にこそ聞いて
置くべきである。そのことが彼らの一生にとって、どれほどのプラスになることであ
ろう。
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7月から咲く花「蔓荊 (はまごう)」
開花時期は、 7/20 ~ 9/10頃。 ・海岸の砂地を這ってのびる。 ・漢字はぎょうぎょうしいが、 想像とは違って、 青紫色のきれいな花。 葉っぱを燃やして 香煙を仏にささげた「浜香」が 語源になっているらしい。 ・薬効 神経痛(入浴剤) ・薬用部位 茎葉 ・薬効 頭痛、解熱 ・薬用部位 実 ・生薬名 「蔓荊子(まんけいし)」
(季節の花300より)