人生日訓(415)
「薬あればとて毒をのむべからず」
親鸞の言葉として唯円が記録している。念仏申す人は戒律だの、道徳だのを、小や
かましく言い立てる必要はないという彼の主張に共鳴し、これを悪用して、自分は念
仏を申しているから、どしどし悪いことをしてもいいだろうと言う説を成す者が現れ
て来たので、こうした言葉となったのであろう。作者の少年時代に、よく人形町に遊
びに行ったものであるが、中学の同窓が病院の倅であったために、人形町に初音と
かいった汁粉屋があって、そこに食べに行く道すがら、この病院で重曹を貰って飲
んでから初音に行ったことを今思い出す。別段汁粉が毒と決まらぬが食べ過ぎれ
ば毒になる。重曹と言う薬を飲んでから行ったので、今そのことを思い出した。薬を
飲んでから大酒を飲むと言うのもある。大酒に苦しんでからあとで、薬を飲むのと、
どう違うのであろうか。
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7月に咲いている花「エキナセア」
北アメリカ地方原産。 1926年頃に渡来。 ・ハーブの一種。夏に開花。 花が終わりに近づくと 花中央部が盛り上がってくる。 ・薬効 せきどめ ・薬用部位 根茎 ・別名 「紫馬簾菊 (むらさきばれんぎく)」
(季節の花300より)