街区公園とは、たとえば西洗公園のように、規模が小さく、主な利用者は日限山(4)の住民と考えられている、つまり隣町の住民も主な利用者と考えられていない公園です。
しかし、このブログで度々紹介してきたように西洗公園は面積4300㎡で、街区公園としては比較的広く、芝生広場、芝生広場の中に置かれた遊具、野球、グランドゴルフなどはできないが、ゲートボ―ルはできる運動広場、公園の東、南東部、南西部、西に、芝生広場を囲むように配置された樹林地、しかもその内の南西部の樹林地は築山になっているなど、公園機能がバランスよく備わっており、誰でも「いい公園」と感じる公園です。
昨年4月以来、西洗公園愛護会事務局は毎日のように、朝、あるいは晩、公園に行き、公園利用者、近くに住む人と情報交換しながら、園丁的仕事実験をやってきました。
昨年のゴールデンウィークも、事務局は毎日公園に行き、園丁的仕事実験を行いながら、いったい誰がよく西洗公園を利用しているのか観察してきました。
ゴールデンウィークに隣町の人々がわざわざ西洗公園に来て遊んでくれるなんて思ってもいませんでした。有名な舞岡公園に新緑を楽しみに行くと思っていました。ところが幼児を連れた親達、犬を連れた人々などは、南舞岡、舞岡町、小菅ヶ谷、野庭町から来たという人が多くて驚きました。
昨年4月、西洗公園は雑草公園の印象でした。最近10年は西洗自治会生活環境部公園担当は、住民の高齢化を心配し、月1,2回の当番班2班による公園清掃では落葉などの掃除をやってきました。雑草は、雑草がひどいと感じると、刈払機を使って少数の公園ボランティアが雑草刈りを行っていました。
普通の人でも扱える充電式草刈機が2台あって、買った2019年からしばらくは生活環境部公園担当は活用していたようですが、2023年は充電式草刈機は公園倉庫で眠っていました。しかも1台は故障中で公園担当は直しもしないで倉庫に放置していました。
西洗公園愛護会は、生活環境部公園担当とはかって、2024年度、公園維持管理について二つの大方針変更を行いました。
1. 落葉はすべて園内で有効活用する。市の資源循環局にお願いして処分してもらわない。
2. 雑草は刈るのではなく、根からとる。とった雑草も園内で有効活用する。
住民から、続かない、実行できないとの意見がありましたが、2024年5月から今日まで、生活環境部公園担当の公園清掃は毎回30人前後の班員参加で、ほとんどの人が、いやいやではなく、喜んで鎌で「ちょんちょん草取り」、「グサッと草取り」をやってくれました。足腰が痛くて草取りができない人には落葉掃除をお願いするようにしました。
役員就任を忌避する高齢者も公園清掃に参加してきます。西洗公園には不思議な人を引き付ける力が働いています。人海戦術で、しかも30分程度の仕事になっているのがいいようです。西洗公園の雑草は、イナゴの集団に襲われた畑の野菜のように、どんどん減り、現在の西洗公園は雑草がありません。また、公園という気持ちのいい場所での班員間の雑談が楽しいようです。
西洗公園愛護会は苦労しています。落葉などを全量園内で活用する仕事を受け持ちました。非常にスケールの大きい仕事実験をやっています。
1. 斜面の荒れの修復に落葉などを活用。
2. かたい土を掘って落ち葉などをすき込み、土改良。
3. 枠なしで、大面積の平地で腐葉土づくり。
2024年度は1の斜面の荒れの修復に一番多く落葉などを使いました。いずれの実験も順調に展開しています。2025年度もこの新方針で落葉などは園内で活用できると思います。

西洗公園南西部築山の南斜面。2024年4月、崩れがひどく、危険個所でしたが、1年で見事に修復を終えました。落葉、枯れ枝、とった泥付きの雑草などが使われています。修復技法は日本古来の里山管理技法の応用です。この斜面の反対側の斜面も土の流出がひどかったのですが、落葉多用の技法で、あとは土をかぶせれば完了の状態です。きれいな芝生斜面の復活はちょっと時間を要しますが、実現すると思っています。
お話を本論に戻します。
日限山(4)の住民でよく利用しているのは小学生でした。もともと幼児のいる家が少ないので、幼児連れはよく来てくれるが、数は一組、二組と数える程度でした。犬を連れた人はよく来ました。
西洗公園は犬の公園という印象でした。放置されている犬の糞、金バエが群がっている芝生など、事務局は西洗公園は不潔な公園との印象を持ちました。犬の糞尿の不潔は我慢ならず、事務局は、犬を連れた人には積極的に声をかけ、芝生での糞尿をどう思うか聞いてきました。嫌な公園愛護会と犬を連れた人は思ったでしょう。半数は了解、半数は憤然として公園を出ていきました。すでに書きましたが、西洗自治会長にノイローゼになったと直訴した愛犬家がいました。
しかし、事務局は西洗公園は犬の便所ではないとの信念を変えず、芝生での犬の糞尿は遠慮してもらっています。幼児を連れた親達、芝生で寝転がったりして遊ぶ子供達の世話をする保育園、幼稚園、小学生達は大喜びでした。放置されている犬の糞を見つけると彼らは、公園で園丁的仕事実験をしている事務局に犬の糞があると教えてくれました。事務局はすぐ処置しました。
犬を連れた人の来園は減っていると思います。未処理の犬の糞は減りました。しかし油断できません。事務局は、犬を飼う人に嫌われて結構と思っています。西洗公園は人の公園です。犬を連れた人には犬に園路を歩かせるようにお願いしています。面白いですね。自分は園路を歩くが、犬には芝生に入ることを認める犬連れがまだまだ多いですね。お犬様にしていますね。
今、公園愛護会事務局が気にしているのは、公園の前をごみ集積場所にしている二つのグループです。北門(正門)の近くを利用しているグループ、東門の近くを利用しているグループは、人の家の前も公園の前も同じ、ちゃんときれいに維持管理すべきということを知らないのではないでしょうか。公園を軽視しているのではないかと心配しています。
ここでも西洗公園愛護会事務局は嫌われてもいいとの決意で、この2グループと情報交換を行いたいと思っています。公園の前をごみ集積場所にしてはいけないと言いません。きれいに管理してほしいと思います。公園の縁(へり)でも公園の中にはごみ、ごみ箱を置かないようにしてほしいと思います。公園美が損なわれます。ごみが不法投棄に見えます。
総合的に西洗公園の維持管理では、日限山(4)の住民は、老若男女協働の精神が作動し、公園が町の中核施設として生きていると感じます。今後50年、日限山(4)に希望ありです。
老病に悩み、町で社会的孤立者になっているのはつまらんでしょう。少なくとも心は町に開いてほしいと祈ります。西洗公園に来て、そこに公園家族がいることを知ってください。公園は素晴らしい居場所、活動場所です。