町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

次期標準車両として幅広い活躍を見せる西武鉄道40000系(50番台)

2021年08月09日 | 西武鉄道

西武鉄道初のデュアルシート装備車として20173月に登場した40000系は、有楽町線・副都心線との直通を行う有料座席指定列車「S-TRAIN」と、日中はロングシートモードで線内運用中心に運用されて来ました。2019年からは50番台に区分されるオールロングシート・トイレ設備無しの編成が登場し、6000系と共に日中は運用が設定されていなかった副都心線〜東急東横線・みなとみらい線にも姿を見せるようになりました。

前面の非常用貫通扉にLONGのマークを掲出する4000050番台。東急東横線内でFライナー特急運用に就く姿です。50番台は6000系同様に副都心線系統の他、有楽町線内折り返し列車や平日限定で元町・中華街〜渋谷間で完結する運用も存在し、幅広い活躍が時間帯を問わず見られます。デュアルシート装備の0番台同様に10号車に設置の車椅子・ベビーカー向けパートナーゾーン、半自動機能付きドアも引き継がれました。

自社線運用にも充当されており、池袋〜飯能間で地下鉄に関連しない優等列車に就く姿も。30000系のコンセプトを発展させた「人にやさしい、みんなと共に進む電車」として今後の標準車両に位置付けられている為、更なる増備が予定されています。

車内設備。座席は首都圏の標準車両で見慣れた片持ち式ですが、背凭れ形状が変化し独自性を出しました。白を基調にした清潔感のある配色で、袖仕切りのガラス部や青いロングシートのモケット、妻面貫通扉部分に桜の模様が描かれ瀟洒ながら楽しく華やかな雰囲気を併せ持っています。

ドア上には左右一体型ワイド液晶画面(西武スマイルビジョン)を設置。この装備は15インチ画面を搭載する30000系初期車や池袋線所属の6000系にも波及し換装された編成が登場しています。

西武鉄道の標準車両という事で地上線から地下鉄直通まで幅広い活躍を見せており、ペースは非常に緩やかながら今後も増備が予定されています。将来的には地下鉄用のATOを省略した新宿線用車両の登場も期待されますね。

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