町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

葛飾区・新宿交通公園に佇む都営バス

2021年08月15日 | 都営バス

2008年より他社譲渡が再開され、地方都市の路線バスのバリアフリー化に貢献している都営バスの車両ですが、それ以前は人道支援で海外譲渡されるケースを除き原則として廃車後は解体処分が殆どでした。そんな中でも公園の遊具として譲渡され、現在も姿を見ることができる車両が存在します。

それがこの葛飾区の新宿交通公園に設置されている日産ディーゼル・U-UA440HSN(1993年式)で、現役時代はL-Z281号車を名乗り江東自動車営業所に在籍していました。この地へやって来たのは2006年の事で、かつては公園の近くにある青戸支所に在籍していた三菱ふそうK-MP107K(Z-L593)が置かれていましたがその代替として選ばれたものです。

リア部から。乗降中の表示がLED化されたのはこの年式からでした。2000年代後半までは都内各所で見られた富士重工17Eボディーを組み合わせた車両ですが富士重工業は2003年にバス車体製造事業から、日産ディーゼルもUDトラックスに商号を変更した2011年度でバス事業から撤退しており、今となっては大変貴重な生き残りとなっています。

中ドアは4枚折戸で、通勤利用者が多い都内で威力を発揮しましたが低床化に伴って引戸に先祖返りし、見られなくなった設備です。この画像では分かりませんが、左側下部にヒビが入っていました…。

イチョウ柄の座席モケットが懐かしい車内(車外から撮影)。地方に移籍した車両にも残っていた設備ですが、移籍車もツーステップ車は現在では引退が進み、殆ど見られなくなりました。

公園の路線バスは老朽化すると新車に置き換えられる事が多いのは以前の記事でも触れましたが、新宿交通公園でもやはり何十年か毎に入れ替わってしまうようです。既にこの地へ来て15年の歳月が経過していますが、貴重になった車両だけに何とか整備を願いたいですね。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする