まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

舟越桂展『森へ行く日』箱根彫刻の森美術館

2024-11-10 08:57:13 | 展覧会

展覧会は既に終わっているので、ちょっととは思いますが、自分の記録ということで
残しておこうと思いました。
撮影禁止でしたので、説明も写真もすべてネットからお借りしています。

美術館HPより

彫刻の森美術館開館55周年を記念した展覧会にと、2023年3月に舟越桂氏に依頼したことから
本展の企画が始まり準備が進められてきましたが、2024年3月29日 舟越桂氏が逝去されました。
本展は、最期までこの展覧会の実現を望み、励んでくださった作家本人の意思と、
ご遺族の意向を尊重し開催されます。 

~森へ行く日~

「遠い目の人がいる。
自分の中を見つめているような遠い目をしている人がときどきいる。
もっとも遠いものとは、自分自身なのかもしれない。
世界を知ることとは、自分自身を知ることという一節を思い出す。
私が感じている人間の姿を代表し、象徴してくれるような個人に出会った時、
私はその人の像を作ってみたいと思う。」(創作メモより)

舟越さんは初期は日常性を感じさせる素朴な胸像、90年代〜2000年初頭は妖精や野獣、
異形の人物像、2005年からは半人半獣・両性具有の「スフィンクス・シリーズ」を手がけた。

私は初期の頃の作品が好きで、後からのそれは異形すぎて受け入れられなくなっていた。
それでもやっぱり舟越さんの彫刻たちにお会いしたくて。
よかったわ、自分も変わったみたいで。 



こちらのみコンデジ写真

 

《砂と街と》1986年 『永遠の仔』のカバーに掲載された作品 このころの作品が好きだったの

水に映る月蝕 2003年  うーんと唸った作品

アトリエには彫刻《妻の肖像》(1979-80年)が置かれている。
モデルは27歳の時に結婚した妻。木彫半身像としては第一作目にあたり、
代表作のひとつとしても知られているが、舟越はこの作品を手放すことなくアトリエに大切に飾っていた。

展示風景

 海にとどく手 2016年

今回の展覧会でいちばん胸打たれた作品 何かこう迫ってくるものがありちょっと胸が熱くなって
初めてこのなんとも不思議な形がすうっと受け入れられた

 夜の森の塔 2015年

 

戦争をみるスフィンクスII 2006年 めずらしく感情があらわに表現されている
今の戦争が想起されてほんとに切なくなった

 遠い手のスフィンクス 2006

左 樹の水の音 2019年  右 青の書 2017年

 樹の⽔の⾳ 2019年 

 

舟越桂さん 制作風景をTVで見たことがあるが 制作中も煙草を離さなかった姿が 大丈夫かなんて

「丸の内ストリートギャラリー」 初のブロンズ像 最後の作品

 

展覧会に行った日からも展覧会が終了した日からも日が経ってしまった。
なかなかまとめられなかったのでね。でもまあやっとでして。忘備録。

 

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北鎌倉 古民家ミュージアム 『人形師 ホリ・ヒロシ展』

2024-11-01 07:39:42 | 展覧会

 

つくづく待つのが耐えられない自分だと思う。ほんとダメ。
ネットで3個の品を注文をした。配達日はもちろん同じ日、1個は品薄のため12月になるとの
連絡で、はいはいと。
このごろ夜配達を覚えて。日中配達の時は、いつ来るか来るかと構えていて落ち着かない、
それで疲れたからね。
夜なら、それまではいつも通りでいいんだから気が楽というもの。それに忘れていられる。
はい、1個は来ました、時間指定のその時間に。ところがもう1個が配達されない。さあどうする。
ネットで状況調べても「配送中」だと。なんだそれ、ね。
時間が過ぎても配達されないから、あっちやこっちにそんなときはどうすると聞く。
「明朝、買ったところに電話で問い合わせよ」とのアドバイスもらってその通りにしたわ。
声が尖っていたのね、平謝りで調べてくれて。本日夜配送しますって。はい、届きました、夜。
「配送中」とあるから大人しく待っていればいいものを、それが我慢できない。困ったもんだ。
そうはいっても、今回のケースばかりは待てないのは当たり前だよね、なんて思ったりして。

 

ちょうど1週間前の金曜日25日。
教室行く前の寄り道は北鎌倉古民家ミュージアム「ホリ・ヒロシの人形展」
好きか、と聞かれても困る、そういうことなの。
でも、見ておくのも悪くないなと思って足を運んだ。
ポスターには「怪しいまでに美しい人形の世界」と。ん、確かに、怪しいどころじゃない怨念
みたいなものを感じて、やっぱり好みじゃないななんて。それでいて、癖になる世界かもとも。

タイトルがついていないのは写真撮り忘れ、ついているのもあやしくて。すみません。
ともかくこんな感じの人形たちだということを見ていただければ、と。

「源氏物語の世界」

 光源氏

 藤壺

 薫 (誰かに似ていません?)

匂宮

浮舟

女三宮

三島由紀夫の小説から

 黒蜥蜴 女賊・黒蜥蜴

 鰯売恋曳綱 蛍火

その他

猫が実に愛らしい

風神雷神

立っている人形がほぼ等身大なのが、またおどろおどろしくて。
かわいい人形もあるのにね。

 

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茅ヶ崎美術館『柳原良平 ごきげんな船旅』アンクルトリスに会いに

2024-10-11 08:54:19 | 展覧会

茅ヶ崎美術館に出かけたのは10月3日。
雨が落ちるかなという空模様の日、それでも自宅ある地域は大丈夫そうだからと
強行。意気が上がらない。そんなだったからかしら、せっかくの柳原良平さん鑑賞も
意気が上がらない。ときどきあるのよ、そんな気分のときが。ままま。

お口直しで きれいなそれをネットからお借りしました

館内は撮影禁止 
せっかくのパンフレットも 傘を持たないでいたから 濡れてくちゃくちゃ

観たかった寿屋時代のアンクルトリス パンフレット拡大して

懐かしいわねって テレビCMだけの世界だったけれど

館内作品は撮影禁止だから せめてもとエントランスに展示されていたアロハシャツを

私、今回の展覧会で初めて知ったことが柳原さんの作品イラスト、切り絵だったこと。
説明があったから、えっ、と目を凝らしてよおく見たらほんとだ、アンクルトリスオジサンの顔、
切り取って貼ってある。他も同じく切り絵。
そんなことイラスト見れば分かりそうなもんだ、と自分のうかつさ加減に喝。
そうはいっても、こんな細かい仕事をしてたんだと今更ながらに驚いたのはその通りで。

以下のアンクルトリスはサントリーのページから拝借しました。

 

 

 

 

 

 

寿屋時代のイラスト以外は「横浜みなと博物館」で鑑賞できるなと。

美術館を出たら雨。
途中コンビニでで買ったビニール傘を、着替えを買うために立ち寄ったユニクロに忘れてきました。
けっしてウィスキーのせいではありません。

 

 

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もう少し「MINIATURE LIFE展2 ―田中達也 見立ての世界―」

2024-09-26 07:39:47 | 展覧会

いやいや、昨日は大変失礼いたしました。
タイトルと単語のブログのみがアップしてあり、なんて。お恥ずかしい。

横浜友定例会の先日、年上友が私も行って来ようと思っているの、
なんて言ってたので、泣く泣くお蔵入りしていた(大げさ)田中さんの作品を
この機会に、もっとあるのよ、と紹介しようと。
と、ごちゃごちゃ書いているとまた長くなって忘れかねないのでさっさと
いきます。はい。ざざっといきます。
タイトルが不明なのが残念で。つくづくいつものように一緒に撮っておけばよかったと
後悔。タイトルが面白いんですから、ね。

先回も紹介済みの別の写真

横浜会場ならではの作品

ホチキスの針の街

はい、次回、お待ちいたしております。

蛇足ながら。
何かを検索していたとき、田中さんが使用しているフィギュアはドイツの「プライザー社」
だそうで。HPに入ったら見本にいろいろな写真があったので、なんだか面白かったわ。

 

結局、横浜友は鑑賞したのかしら、ね。

 

 

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「MINIATURE LIFE展2 ―田中達也 見立ての世界―」横浜高島屋 ギャラリー

2024-09-15 08:57:42 | 展覧会

先に「日本橋高島屋」で開催されていた
『田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND』の様子が
ブログにアップされていたのを読んで、これはぜひとも行きたいと思っていたから
横浜高島屋に来るのを楽しみに待っていたのよ。
その前にTV「新美の巨人たち」でも取り上げられていたしね。

ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん、
「皆さんの知っている日常品を組み合わせて、別の何かに変換する、違う視点で
見ることで違うものに見えてくるという面白さを楽しんでください」って。
はい、十分楽しませていただきました、とても面白かったです、わくわくしました。
撮れるだけ撮りました、好きすぎて選びようがありません。エイっとずらずらいきます。

タイトルが面白くてくすっと笑えて、分かる限り添えます。

「季節の衣替え」

ちなみに田中さんのアトリエも
テレビでも見たけれど実に整然と整えられていて 必要なものをさっと取り出してくる

「TOTOここまで来たか」 そうです 雪山はトイレの蓋

ここまででもお分かりの通り フィギアの小さいこと 2センチあるかないかぐらい
想像以上の小ささ 集めたり作ったりしたと言うがその数10万くらいだそうで

「マミーサイドアップ」

「デートはキンチョウする」

「永遠に解けない雪だるま」

 

田中さん 開催会場のミニチュアを作るそうだけれど 横浜は「みなとみらい」
ホチキスの針がビル群とはねえ

とてもこれで収まらないのでまた。
それにしても日本橋会場に出品されていた作品がないなあと思って。
作った作品は写真に収めたらすぐ解体するって言ってたけれど、そうなのかしら、もったいないな。

 

 

 

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そごう美術館『ヨシタケシンスケ展かもしれない』

2024-08-19 08:55:18 | 展覧会

もう、言っても詮無いけれど暑い!
せめて朝晩くらい涼しければ我慢もしようが、6時前起きた時から29度も
あったんじゃあげんなりする。
だめだめ、やっぱり口にするのは止そう、暑さが倍増する。

って、台風が去った翌日そんな暑い中、横浜そごうで「ヨシタケシンスケ展」へ。
チュッパが夏休みに入ったので娘と「行こうか」となって、土曜日の17日に。
私はちょうど去年の同じころ、佐渡からの帰りに新潟で観ているからお付き合い
程度の気持ちでね。正月以来でチュッパに会えるなと。

 

会場が違えば、展示物はほぼ同じでも雰囲気は違って見える。

 

膨大な数のスケッチ(展示は複製を) そんな中 見つけたわ私を 
ヨシタケサン わが家をこっそりのぞいたんじゃないの

あははは

小さい細かいスケッチ

『りんごかもしれない』

『つまんないつまんない』

『あつかったらぬげばいい』文字が読みにくいかしら

 

「顔出して」と言ったらチュッパに拒否されました チュッパ 得意なのにね

 「アイツ」かわいいの

「西日」 この顔がなんともで おかしくて

 残念 いませんでした

 

娘と「ヨシタケサンは哲学者だねえ」と。

会場は動線がすっきりしてずいぶん洗練されていて新潟とは違ったわ。
見終わった後はランチして。ようやくチュッパとも話して。
「〇ちゃんは人見知りする?」と聞いてみたら「超人見知り」だって。
会うやいなや、腕に飛び込んできた可愛さは遥か彼方に行ってしまったわけ。
ばあさんだけがそんな姿を思い出すのよ。
小5になった今は、去年に引き続きひとり新幹線で広島のおじいちゃんちに行って
1週間もお泊りしてくる。その大胆な行動と超人見知りが結びつかなくて複雑だわ。
娘は「損な性格よ」だって。
正月にまたね、と約束してさよならをする。

 

 

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「国立近代美術館」 眺めのよい部屋 長谷川利行

2024-08-09 08:48:27 | 展覧会

 昨夕

夕日が沈む数時間前、とんでもないニュースが飛びこんできて。
その地域にお住まいの方たちはどんなに驚いたことか、不安に陥ったことか。
もういい加減にしなさい、と天地をきつく叱る。いつどこでどんな災害に会うか分からない。
覚悟が要る。普通に日常を送りながらも、どこかで覚悟しておかなければ、と。

 

ありがたい日常。ぐだぐだだらだら暇しているのも幸せというものだ。
ぐだだらの中で、たまに出かけるのはさらに幸せというものだ。
人生の大先輩の教え「イベントは自分で作れ」座右の銘。そういうことね。

さてと、長々と引き延ばして来たTRIO展ブログ。これでお終い。
国立近代美術館へのアクセス、私的には面倒で行きたいなと思ってもパスすることが
多かった。それが、京急鶴見からのアクセス方法を調べていたら、東西線乗り換えは
日本橋駅からということが分かり目からうろこ。
東京駅から歩いて東御苑突っ切る、または大手町駅から東西線乗り換えが億劫だったのが
一気に解決。京急で日本橋まで、東西線乗り換え竹橋下車、歩いて3分、なんて楽なんだ。

竹橋駅ホームの壁にはこんな案内板、素晴らしいじゃないの。

地上に出て 竹橋

で、今回の企画展、3つの美術館。

パリ市立近代美術館      東京国立近代美術館     大阪中之島美術館

企画展を観た後、もう十分だから帰ろうかなと思ったが、待てよと。
4階の休憩室「眺めのよい部屋」でひと休みしてからにしよう。座って皇居付近の風景を。

ひと息ついたから、さあ帰ろうか、なんて。
が、「MOMATコレクション」展、4階の第1室がちらりと目に入ってここだけでもと。

近代美術館は国内外の所蔵コレクション豊富、日本美術の名作も多々。
収集対象は、絵画、版画、水彩、素描、彫刻、写真、映像、書、及び関連する資料などの
多分野にわたり、点数は13,000点を超える(2023年2月現在)
というのだからさすが。

またもや、もういいかなと帰ろうと思いつつ隣の部屋へ。なんとなんと長谷川利行の作品が。
好きなのよ。何かのTV番組で観てから、名前がしっかりインプットされて。

長谷川利行(1891〜1940)は京都・山科生まれの画家。
昭和初期の、モダンな東京の喧騒や、内面に寄り添うような人物像などを、自由奔放な筆致と
明るい色彩によって描き出した。その画風や、波乱に満ちた生涯から、「日本のゴッホ」とも呼ばれる。
放浪癖と酒癖で生活は破綻し、浅草、上野、新宿、銀座など各地を転々とする生活のなか、
病に倒れ49歳の生涯を終える。(netより)

カフェ・バウリスタ

お化け煙突

鉄工所の裏

 岸田國士像

 前田夕暮像

 大庭鉄太郎像

 

堪能して。満足満足。

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国立近代美術館『TRIO展』小倉遊亀《浴女その二》ほか

2024-08-07 09:07:19 | 展覧会

 

倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」がどうしてもお会いしたかった作品ならば、
こちらは、思いがけないところでお目にかかって、いっぺんに心を持っていかれてしまった作品。
いやあ、なんとも色っぽい。髪を結いあげたうなじから腰のひねり具合から大人の色香が漂う。
そしてお三人の着物の柄の渋いこと素敵なこと、粋に着こなして、これぞ日本女性。いいわあ。
床のタイルの幾何学模様がまたモダンで素敵、ただの浴場じゃないわね。

小倉遊亀 《浴女 その二》

 

安コンデジで部分を撮影したので改めて見てみると 髪の毛の1本1本が

着物の絞りの柄(合っているかしら)ひとつひとつが細かく繊細に描かれていて感嘆する

右の女性の後ろ姿にまた惚れ惚れしてしまう 煙管の小道具がなんともかんとも

大きな作品で。しばしうっとりと眺めていました。

 

「TRIO展」なのに単独で。いいなあと思った好きな絵を。

川のある都市風景 小泉癸巳男  《昭和大東京百図絵より》

ジョルジョ・デ・キリコ 《慰めのアンティゴネ》

ラウル・デュフィ 《家と庭》

  

ラウル・デュフィ 《電気の精》 部分です

古賀春江 《海》

有元利夫 《室内楽》 大好きな画家でもうほんとに何年ぶりかでお会いして うれしかったわ

 

やっぱり「TRIO展」なのだから最後に一つくらいはトリオをね。
でも苦手で、この手のジャンルは。私の貧弱な感性には訴えてこないのよ。

草間彌生 《No.H.Red》

中西夏之 《紫・むらさき XIV》

アンリ・ミショー 《コンポジション》

 

ともかく贅沢で個性的な企画で、どこを取ってもどう観ても楽しめる展覧会だなと
非常に満足した次第です。作品数が多いのにめずらしく疲れなかったわ。

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国立近代美術館 『TRIO展』倉俣史朗《ミス・ブランチ》

2024-08-06 08:51:40 | 展覧会

国立近代美術館『TRIO  パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』

 

TRIO展なのに単独で。
実物拝見できることをすごく楽しみにしていた倉俣史朗の代表作品「ミス・ブランチ」
ずぅーッと前のTV日曜美術館を観て知った次第で。
その時から、えっ?!椅子でしょ、なのにこんなにも美しいのか、機会があったらぜひ
お目にかかりたいものだと、無理と思いつつ願っていた。願えば叶うって、ほんとか。

 

日常生活とアートの3作品展示の一つ。

造花の薔薇の花があたかも浮遊しているかのごとくに

「ミス・ブランチ」『欲望という名の電車』の主人公、ブランチ・デュボアの名を椅子につけて。

バラの造花を封入したアクリル製の背、座、アームからなり、紫に染色されたアルミアルマイトの
脚部が付く。いったいどうやって作られたのか、知りたいものだ。ネット検索、引用。

制作面を支えたパートナー的な会社の存在があり、その会社社長の話。

板で仕切って箱状にしたところへ熱した溶かしたアクリルを流し込みます。
そのときに薔薇の造花も封入しつつ、少しずつ層を重ねて高さを出していきます。

ただ、その過程でどうしても空気が入ってしまう。そこで、ひととおり流し込みが済んだら、
タンクみたいな圧力釜に入れて圧をかけつつ熱します。そうすると、
空気がアクリルの外に逃げていってくれるのです。

切り出した後、研磨を掛けるのですが、粗いペーパーから細かいペーパーへ、
そして最後は車のボディーを磨くくらいなめらかで平滑になるように仕上げます。
実を言うとすべての工程の中でこの研磨がもっとも大変です。

と話している。全部手作り、そしてこれだけの工程作業、そりゃあ、お値段も高いわけだ。

アルミパイプでできた足を取り付けるのに、アクリルが重いので二人で持たなくては
ならないんでって。あの部分だけで数十キロありますからと言うから、わが家にお持ち帰り
できるわけがない。

オーダーメイドで56脚が制作され、後に18脚が作られたそうな。

ちなみに、薔薇、ご本人は生花にしたかったそうだが、制作過程で失敗し、最終的に香港フラワー
になって。結果とても満足されたとのこと。

 

 

 

 

正面

座ってみたいなと乗り出していったら、つま先が立ち入り禁止の線を踏んでしまって。
はい、係り員の注意を受けたことは言うまでもありません。

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『TRIO  パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』 国立近代美術館

2024-08-05 08:23:02 | 展覧会

こちらの展覧会を知ったのは最近のこと。
東京の展覧会にはすっかり足が遠のいてしまっていたので全くの情報不足。
パソコン開くたびにネット広告で見るようになって、こりゃあ是非にも行かねばと。
大好きなモディリアーニ、本物が見たかった倉俣史朗の椅子、有元利夫も展示されている。
暑くてもアクセスが苦手でも行かねばと。で、お嫁さんの手術で鶴見まで出かけるから、
無事終わって、余力があったらその足で行って来ようと決めて。

パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館。
3館のコレクションをテーマごとに“トリオ”で紹介する展覧会
「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」

TRIO展は、3館のキュレーターの共同企画によって実現したとのこと。
膨大なコレクションをどうやって見せようか、と喧々諤々だったそうな。
それぞれの美術館から1点ずつ作品を選び、合計3点をひとつの「トリオ作品」として見せていく。

異なるアーティストが描いた3つの作品を
主題やモチーフが同一、色や形が似ている、素材が同じ、作品に共通する背景がある。
そんな共通性をもつ作品を“トリオ”として展示する。いったいどんな化学反応が起きるのか?
そんなコンセプトでこれまでにないユニークで斬新な展示方法を、全34組。
いやあ贅沢だ、楽しみにして出かけたわ。

3作品を比べて楽しむ「トリオ展」
HPで、あなたの″押し“トリオは?と聞かれたので、私の”押し”を。
押しというにはちょっとおこがましい。むしろ”好き”かな。3作品とも好きということで。

 

なんといっても 大好きなモディリアーニ作品に会いたかったから それがいちばん

アメデオ・モディリアーニ 《髪をほどいた横たわる裸婦》

アンリ・マティス 《椅子にもたれるオダリスク》

萬鉄五郎 《裸婦 (ほお杖の人)》 お休みしている《裸体美人》に代わって
ほんとはそちらにお会いしたかったのでとても残念

 

3作品とも人物が独り という図に惹かれて

モーリス・ユトリロ 《モンマルトルの通り》

松本俊介 《並木道》

佐伯祐三 《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》

 

モダンガールたちの表情がいいなと 新しい時代を迎えてわくわくしている姿が素敵

杉浦非水 《銀座三越四月十日開店》

パブロ・ガルガーリョ 《モンパルナスのキキ》

早川良雄 《第11回秋の秀彩会》

 

モーリス・ユトリロ 《セヴェスト通り》

長谷川利行 《新宿風景》

河合新蔵 《道頓堀》

 

好きだ嫌いだと生意気言って トリオといかずダブルになってしまって 今は後悔している
3作品とも撮ればよかったわ それでこその企画展なのにね

夢と幻影

三岸好太郎 《雲の上を飛ぶ蝶》

マルク・シャガール 《夢》

コレクションのはじまり

安井曽太郎 《金蓉》 東京国立近代美術館の初所蔵

佐伯祐三 《郵便配達夫》 大阪中之島美術館の初所蔵

都市のグラフィティ

ジャン=ミシェル・バスキア 《無題》

佐伯祐三 《ガス灯と広告》

続きはまた。

 

 

 

 

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