9月も終わりか、と一応は呟いてみるけれど・・・
変わらない日々。
いやー、びっくりしたびっくりした、こんなにひどいものを片づけていたのかって。
6月に夏物を出した時のこと。
段ボールに詰め込んでおいたのよ。
蓋を開けたとたん、出てくるわ出てくるわ、雑巾よりくたびれているそいつたちが。
もう私は唖然としたね。言葉も出ないってこういうことかというくらい。
どれもこれも10年は経っているからさ、
色褪せているのはもちろん、シャツなんて襟の下背中側が透き通っているもんね。
Tシャツなんてどうしてこんなの取って置くのよというくらいよれよれ。襟ぐりもべろーん。
処分したかって?
そりゃあ、夏の終わりに2,3枚はね。
でもね、このひと夏、よれよれを着ていたら、ま、着られるからいっかって、どうせ汗まみれになるからいっかだなんて。
あのびっくり仰天した事なんかあちらにおいて、また片づけたわ。
けっこう愛着があるのよ、よれよれ色褪せ。
今着ている秋物は夏ものよりはまだましだね、ほんと!
そして何の根拠もなく決心した、ビシッ!とした格好をするって、ほんとよ!
昼ご飯前に、父がズボン下のゴムを取り替えていた。ゆるゆるゴム、伸びきったゴム。
私は言ったね、
「父さん。自分は90になったときにはもう働くのをやめたのに、股引には90になっても、まだ働かせるのん!」って。
「そんなら卒業させてやるか」
と答えていたけれど、なに、もったいないと思っているに違いないから、取り上げて、ゴムを通してあげたわ。
でれーんとしてくたびれきっているズボン下は、まだ引退させてもらえないのよ。かわいそうに。