コロナ騒動でミニバスこまわりくんの乗客も減っている。
それでも乗る人は乗る、街へ出る人は出る。
バス待ちベンチに座っていたら、お隣の老女は
「昨日90歳になったんですよ」とおっしゃる。それを聞きつけてそのお隣の老女は、
「私は93歳」と胸を張る。お二人とも凄い、シャンシャンぴんぴんしている。
「おかげさまで足腰は丈夫なんですよ」と。
その通り、バスを降りて歩く格好はよたよたしていない、私のほうがはるかに怪しい。
高齢者は外出を控えて、のお触れは通用しないわ。
それ以前、そのこまわりくん車中でのこと。
始発時は全員座っていたけれど、徐々に混んできて立つ人が出てきた。
途中バス停から、杖を突いて足取りがおぼつかない老女が乗ってきた。
真ん中あたりに座っていたから、さすがの私も席を譲ろうと腰を浮かしかけたら、
「大丈夫です、すぐ降りますから」とおっしゃるので持って行きようなく腰を下ろした。
そしたらすかさず運転手さんが、
「危ないですから譲ってもらってください、座って下さい」
とアナウンス。穏やかな声でアドバイス。運転手さん、ミラーで見ていたのね。
そうよねその通りなの、カーブ坂道と続くんだから立ってたらよろよろする。
老女と席を交代したら、その運転手さん再び、
「ありがとうございました」とアナウンス。
うーん、なんて素敵な運転手さんだ。運転手の鏡だ。
江ノ電さーん、運転手さん不足で四苦八苦大変でしょうけれど、
こんな運転手さんもいますよ。
突拍子もなく三渓園の椿を。