アラカンの私でも、ここ佐渡での半径200メートル以内の暮らしでは若い方だ。
年下はマサチャンしかいないものね。
で、時々90歳の老男性とチョコっとお話しすることがある。電話でデートというやつ。
コード線の向こうではお年の割に大変張りのある声がするので、お聞きすると、
「一人暮らしだもんだから、1日誰とも話しせん。そうなると困るから、
朝は体操したあと、知っている歌を童謡から歌謡曲からみんな、
はじからはじまで歌って声を出しているんです」とのこと。
またあるときには、
地方新聞に連載されている 五木寛之さんの『親鸞』に感銘を受けて、
毎日、ワープロで全文を打っているそう。
1回ざっと読んで、ワープロを打つ。
次に本文と照らし合わせて読んで、
最後に、間違いないかもう1度読みなおして、
最低3回は読んでいると。
これが、今のところ生きがいだそう。そして、大変楽しいと。
もうすでに300枚も印刷してあるとおっしゃる。
(遅刻友が育てている花)
私が仮に90歳まで生きたとして、一人暮らしをしていてそんな建設的な暮らし方ができるか?
できない!
今だってぐだぐだ生きているのだからとてもできない。マネしようにも気力がない。
すごい人が身近にいるものだなと感じ入った次第で・・・