雨の予報ですが、今のところ降ったり晴れたり、青空も見える大晦日です。
暮れのこの季節になると。 せいぶどまり。
本当は『歳暮泊まり』というのでしょうねえ。
暮れは実家に挨拶をかねて泊まりに行く。
今はもうそんな風習はなくなっていると思うけれど、子供のころは、毎年父と父の実家に泊まりに行ったもの。
雪の降っている中、自転車の後ろ荷台にくくりつけられて、坂道は歩かされて。
5歳か6歳のころ、何度も泣きそうになりながら仕方なくついて行った。
父の実家は農家だから住まいの作りがすべてその頃の農家仕様。
土間、囲炉裏、五衛門風呂。
納戸のような窓のない暗い部屋に藁の布団で寝た。
牛小屋の隣が穴を掘ったお便所。穴に板を2枚渡しただけのお便所。隣には牛が大きな牛が繋がれていた。
入るのが恐ろしくて、小なんて草に隠れてしたもんだわ。
もう、何もかも嫌で無口がよけい無口になっていた。
で、洗面。実家の前は道路を挟んで川。
朝起きると、その川へ顔を洗いに行くわけ。
雪が降ろうがなんだろうが行かなければ。
でもね、川の水はそれほど冷たくはなかった気がする。
何もかも遠い遠い昔の懐かしい思い出。
久知河内のおばあさんが作ってくれる豆腐は豆の味がきつかったねえ、なんて。
”せいぶどまり”のことは私も鮮明に覚えているから何かと話題にして、父とよく話をする。
そんなこんなの大晦日・・・