先日、腰の手術をして退院した友人宅へちょこっとヘルパーをしに行ってきた。
「頼み癖が付いちゃって」って。
娘さんが来てくれるという日には、やってもらいたいことを優先順にメモっておいて見せるそうだ。
すると娘さんに、
「ママ止めてそういうことするの。気が付いたことは全部やるから。やってないことだけ言って」
と強く言われてしまうんだって。
そういえば、私も母のところに行くと、几帳面な母がメモに書いてあるのを見せて「これをやってくれ」
と言われるのが嫌で嫌で。おんなじこと、私がしているのね、と苦笑していたけれど・・・
*コクリュウ
そうよね、いつの間にか親とおんなじことしている自分に気が付いて、なんてことが多々あるわ。
父は何にでも名前と日付を書いていた。
電化製品のパンフレット、シャツやパンツの下着、洋服からそれこそ石油を注ぐポンプにまで名前や日付を入れていた。
こんなものにまで書いてどうするのというものまで、マジックで書いていた。
夫のシャツには父の名前入りのもがあるくらいよ。
今年、私も梅雨の時期に押入れに湿気取りの容器を入れ、それに日付を書いて自分で唖然とした。
そんなものに書いてどこがどうだというのかしらね、おかしいわ。
エアコンやウォシュレットパンフにはもちろん日付を書きいれた。
(実家から3度運んでようよう根付いた)
父や母がまだ二人生活ができるころ、実家の冷蔵庫には牛乳やマーガリンがいくつも入れてあった。
あれま、無くなりそうになったらすぐ近くのスパーに行けばいいのに、場所塞ぎな。
と思っていたけれど、今自分がそういうことをしている。
母は夕食の調理を、朝大部分終わらせていた。
昼食の味噌汁の具を、たとえばジャガイモだったらジャガイモを朝切って鍋に入れていた。
昼食を作るときにやれば、朝の時間が使えるものを、と思ってみていたが、
今自分が似たようなことをやっている。
せっかち度が増しての早め早めの行動はどなたもある程度同じだと思うけれど、
これって年を取ってしまってのせいかしら。
年を取るってこういうことかと分かると、父や母の気持ちにもっと寄り添ってやればよかったとちょい悔やむ。
それにしても、父や母の綺麗好き掃除好きをなぜ受け継がなかったのかしらと不思議だわ。
これだけは年をとっても似てこない。おかしい。