ちょっと前は日中暑くても、朝晩は涼しい風が吹いてメリハリのある日々だったのに。
このところ、起きたとたんに思わず「暑いなあ」の声がでる。
今朝は風知草すらそよとも揺れないんじゃあ、こりゃあ耐えるしかないわ。
気象予報士檜山さんが、空を見ましたかと問いかけた日、バス停でご近所さんと一緒。
めずらしく行き帰り4人にも会って、こんな日もあるんだと。
行きのエンドーサン、白の大粒のネックレスをつけておしゃれしている。
努力と意志強固なエンドーサン、数年前3年間の入院生活直後からは考えられない回復ぶりで。
ご主人に支えてもらわないと歩けない、バスにも乗れない、紙パンツ穿いているからぶかぶか
のズボンしか穿けないのよと言っていたのが、朝晩のウォーキングと体操を続けた結果、
白いロングスカートを穿いてのお買い物という変容に、つくづくと感じ入ったわけ。
アンドーサンご夫妻は二人そろって整体に、あなたも行かないと誘われたりして。
そりゃあいくらなんでもとご辞退しました。
帰りのイトーさんとは駅前ロータリーでベンチ腰かけバス待ちがご一緒。
「今日は洗剤とシャンプーを買ったから重くて」と振り分け荷物状態で。
「そうね、スリッパもはみ出しているよ」と私。
「主人のよ、おれはLだと言うからL買ってきたら大きかったのね、階段上る時は危ないから
って脱いで上ってるのよ、Mを買ってきてくれってうるさいの。でも食料品を買うとつい
忘れるじゃない、ようやく今日買ったわ」って。
そうよね、食べるもの買うだけで精一杯よね。ご主人、持病を抱えていて行動がまま
ならないから、奥様がひとり奮闘している。それでも、ご主人もひとり歩きができるように
なったからよかったわ。
バスを下りたら、同じバスに乗っていたクワノサンと一緒に家まで。
「変わりない?」と聞いたら「変わりあるのよ」ですって。そりゃあまたどうしたのって。
「腰が痛くなって痛み止め飲んで買い物に行ってるのよ」と言うから驚いたのなんの。
痛み止めを飲んで買い物とは。ご主人は何している、と言いそうになったわ。
「膝は例の薬ぬってるから何ともないけど、代わりに腰が痛くて。困ってしまう」
年を取るとあちこちが悪くなるわね。ほんとにね、お大事に、と言いながら別れた。
買い物ひとつにもそれぞれの事情が透けて見える、ような気がする。