わが家のクリスマスローズも顔を揃えて咲いて。愛でている。
今年はなぜかどれもこれも小ぶりで、それがまたなかなかの可愛さ。
人間も花も小柄な方がより愛おしさを感じるのかしら、ね。
わが家のそれはどこにでもあるそれだけれど、強羅公園のクリスマスローズはさすがです。
こんなのもあるのね、の見事さ。じっくり鑑賞しました。
私的ピカイチ
ああ、どこにでもいるものです、こんな人が。
ヨーコチャン。
「私、このクリスマスローズって、嫌いなの」
みんなして絶句。
わが家のクリスマスローズも顔を揃えて咲いて。愛でている。
今年はなぜかどれもこれも小ぶりで、それがまたなかなかの可愛さ。
人間も花も小柄な方がより愛おしさを感じるのかしら、ね。
わが家のそれはどこにでもあるそれだけれど、強羅公園のクリスマスローズはさすがです。
こんなのもあるのね、の見事さ。じっくり鑑賞しました。
私的ピカイチ
ああ、どこにでもいるものです、こんな人が。
ヨーコチャン。
「私、このクリスマスローズって、嫌いなの」
みんなして絶句。
読み終わってはあっとひと息ついて。感想がどうにもまとまらない。
いやいや随分と面白くて楽しませてもらったのに、なんだか今ひとつ自分が高揚しない。
澤田さん、もう少し若冲さんを生き生きと魅力的に書いていただきたかった。
と、これが何といっても唯一にして最大の注文。
自死させてしまった妻の死を悔やみ、その思いを画布にぶつけてひたすら描いている若冲さんなんて。
姉を死なせた、と怒りと憎悪に燃えたぎらせ若冲に立ち向かう弟弁蔵の憎悪をエネルギーに自分対抗して絵筆をとる若冲さんなんて。
若冲贔屓としてはどうもその若冲さんの捉え方が納得いかないのよ、ざらざらとした違和感があるのよ。
ましてや若冲さんは生涯妻をめとらなかったんだもの。
いくら小説といえど無理がある気がしたのよ。
うーんまあ、澤田さんの若冲の視点がそこにあって、それを軸に物語を構築してるのだからのっかっていったけれど。
私もしつこいから録画してあった「若冲展」のビデオ2本を見直してみた。
小林先生の*隠居して一気に描くことの喜びが溢れている*解説に深く深く納得
《動植綵絵》の 相国寺への寄進は、長男なのに結婚もせず子供も残せず親の許しを得ず隠居した若冲自身の懺悔であり、
先祖や両親自分自身の永代供養としてお寺へ寄進し、いわば若冲の子供である。
と説明している。
《動植綵絵》はその喜びに満ち溢れている、命あるものみんなが生き生きとした生を生きている、私自身
そんな感じを受けるから小説の若冲に、きっと違和感があったのね。
若冲は相国寺寄進状に書いている。
「世間に画名を広げたいといった軽薄な志で描いたのではありません。荘厳の具となり、永久に伝えられることが望みです。」
そして、小説の最終章で澤田さんは登場人物の重要な一人、中井清太夫に
「いかに世が推移したとて、絵は決して姿を変じませぬ。描き手である画人が没しようと、
それを描かせた大名が改易となろうと、美しき絵はただひたすらそこにあり、大勢の人々を魅了いたしましょう。
ならばその世々不滅の輝きを守ることこそが、儚く変ずる世に生きる者の務めではございませんか」
と言わせている。若冲の寄進状の文章と重なるじゃないの。すっきりしたわ。
なんだかんだと偉そうに感想を書き散らかして来たけれど。
おもしろいのよ、ぐいぐい読ませてくれるのよ、澤田さんが。
面白くなければほおり投げるのだけれど、読む人を惹きつける筆力があるから困る。
まだ40歳の若さ。期待しています、別の小説にも挑戦してみます。
ちなみに、『若冲』は2015年(上期)の直木賞候補作品だったのね。
いやあ私、箱根を侮っていました。
その気になれば十分日帰りコースできる観光地なのに、その気になりませんでした。すまぬ。
若者が多いのにびっくり。平日曇天なのに溢れているのよ、カップルやらグループやらが。
どこの観光地に行っても自分含めの高齢者を見慣れていたから、若者見るだけで新鮮。
お預かり窓口で、若者が電車内に忘れてきたリュックを受け取っている姿を見るなり思わず、
「よかったわね、なかったら凹むものね」なんてにっこり話しかける始末。あああ、いかん。
さて24日は王道の箱根観光コース。あくまでも幹事についていきます。
ケーブルカーで早雲山へ。早雲山~大涌谷ロープウェイは中止なので代行バスで大涌谷へ。
あちらこちらから噴煙が 迫力満点
1個食べれば7年長生きするという黒たまごを求めて並ぶ幹事さん、どこまでもマメです。
皆でありがたくいただいて7年後を誓ったわけです、はい。
誰の行いが悪いのかあいにくの空なので富士のお山は拝むことができず。
それぞれ、家から見えるからいいの、とか新幹線で何回も見てるから、とか。負け惜しみ。口は減らない。
大涌谷から桃源台港まではロープウェイ 新しい海賊船に乗って芦ノ湖遊覧
フリーパス使っているから料金支払いはなし、ほんとお得ですフリーパス。
元箱根港到着 箱根神社 鳥居 成川美術館でひとやすみ
ティーラウンジからの芦ノ湖 もちろん幹事さんがここで1枚撮んなさいと命令 おとなしく従う私
箱根は初めて、という神戸から参加のノブコサンも堪能したようなので、帰ることに。
急行バスで箱根湯本まで一直線。
その後、ロマンスカー組4人は男子が催すノブコサン歓迎飲み会が待っている新宿居酒屋へ直行。
何しろタフな方たちだからね、飲み会が待っていると思えばなおさら元気いっぱいよ。
で、またの再会を約束して湯本でお別れ。
へなちょこの私は一目散で家に直帰しました、はい。
「会えるときに会おうね、行けるときに行こうね」は合言葉となっています。
こちらの切符を購入せよ、と言われていたので、
係りの人に「今日は強風でロープーウェーも遊覧船も代行バスも運転中止ですがいいですか?」と念を押されても
迷わず購入して。早速ケーブルカーで《強羅公園》へ。
幹事は「公園上駅まで行けば、公園内は下りになるから楽よ」とアドバイスしてくれて、ふーむと感心する。ほんとだったわ。
大きなヒマラヤスギが1本
フランス式整型庭園だそうで。噴水が周囲の風景に見事に調和していました。
今の季節、花はなかったけれどそれはそれでなかなか風情がありました。
バラの季節は見事だろうなと。横浜友よ、来ようね。
見終った後、時間があるから終点まで行こう、となって早雲山駅まで。パノラマを楽しんだわ。
ケーブルカーの運転手さんがアナウンス。
「箱根では春の桜、あじさい、秋の紅葉が皆さまをお待ちしています。もちろん、私たちも皆様をお待ちしています」
記憶がややおぼろげですがこんな感じ。
深く頷いて再訪を誓いました。
おまけ。強羅の友だち。
ただいま帰りました。
佐渡中学同級生女子会箱根1泊旅行からです。
埼玉から2名、東京から1名、神戸から1名、横浜から1名計5名の参加です。
まずは幹事の仰せのとおり23日箱根湯本12時40分集合
東海道線小田原駅から箱根登山鉄道で湯本まで。ちんたら進んでいくのがまことによろしい。
お昼ご飯は済ませておくこととの厳命なので、迷わず以前から食べたかったこちらのお蕎麦。
雨にもかかわらずお店は満員 私自然薯嫌いなのに間違って注文しちゃって、目の前に運ばれてきたときは軽く後悔。
が、食べぬわけにはいかぬ。ずるずるすすって美味しくいただきました、はい。
今年は行くところ行くところ河津桜の歓待を受けてるわ。
向う側に登山鉄道箱根湯本駅
ロマンスカー出発
向うから赤い普通電車が(橋の下 右側)やって来る
それではまた。
栗の木の下のふきのとうは芽が出たかなと見に行ったら。
見事に摘んであって。おっそうか天ぷらにでもなったかいな、といささかがっかりもしたけれど。
待て、あちらにもあったはず、と枯草踏み分けて。
あったあった柔らかな若草色。これぞ春の色。
私まだ寒くて顔が出せませんですと
薹が立ってきたものまで
皆々暖かな陽の光、枯草の布団に包まれて気持ちよさそう。
ほんと、ふきのとうは春の便りを届けてくれます。
夫の佐渡の従姉からのお届け物です。ありがとう。
おけさ柿の干し柿 甘くて懐かしい
子供のころ両親を手伝って皮むきをしたことが思い出されます。
帰りは上大岡のバス停で小柄な老女が話しかけてきた。
JRの駅に行くには「ここに並んでていいのかい」と何度も確かめる。ここでいいのですと前に並んでもらう。
耳鼻科に行くんですって、家は伊勢佐木町のマンションですって。
伊勢佐木町からわざわざ上大岡に出てそれからまたJRの駅か、遠いね、と思いつつも諸々の事情があるのだろうと。
普段はいいのだけれど携帯が聞こえないから息子が補聴器つけろと勧めるんですって。
補聴器と聞きつけて、思いやりベンチに座っていた(上大岡のバスターミナルには4,5人座れるベンチがある)
老女が「私も補聴器つけていますよ」と付けている補聴器を外して小柄な方に見せた。
しげしげと見たその方「いくらするの?」
単刀直入、会話に躊躇がない遠慮がない、好きよ。
「24万8千円です」って。
小柄な方と私はひっくり返った、いやいや父のそれがそのくらいの値段だったからやっぱり、とは思った。
小柄な方は「私は2万円くらいだと思ってきたの」
とおっしゃる。う~んそれは無理かもしれませんね。もうちょっとかかりますよ、とそれとなく。
ベンチの老女も「お値段はいろいろありますから」とフォロー。
それにしても耳鼻科にわざわざバス乗り換えで通うのは大変だ。
ベンチの方と二人で、何回も通うようになるから、耳鼻科はご自宅の近くの方がいいんじゃないですかと勧める。
「そうだね、せんせいといろいろ相談してみますわ」って。そうですその方が絶対いい。
第一、補聴器要らないくらい普通の声で会話できるのですもの、つけなくてもいいんじゃないの思ったくらい。
ベンチの方、やおら「おいくつですか?」と聞いて。
「87ですよ」「あらご一緒だわ、私も87」
お二人ともお元気である。しゃんしゃんしている。
私はその年まで生きていられませんと言うと、小柄な方がいくつと聞くから○歳です。
「あら、少女だね」
まことに気分がよくなりました。バス待ちのわずかな時間の会話、こうだから楽しい。
もちろん、バスに乗ったらそれで終わり。一切かかわりなし。
朝、外に出てびっくり仰天。
昨日吹き荒れた強風、我が家のミモザと前のうちのコニファーが毛振りを共演して、
どちらがより大きく毛を(枝ね)振ることができるかと、それはまあ見ものだった。
私は倒れりゃあしないかとはらはら。
あんたたちわが身を考えよ、そんなに頑張らなくていい、と言い聞かせても聞く耳持たず。
その結果。
倒れりゃあしなかったけれど家のガラス戸から玄関、門扉、もろもろ。
土ぼこりがびっしり。大掃除済んだわね、というくらい働きました、はい。
皆様のところは被害はありませんでしたか?
さてさて路線バスのこと。
(バスが走っている住宅地)
敬老パスをいただいて、うれしくてやたら使っている状態はまだ続いていて。
この冬の寒空に原チャリで鼻水涙垂らして買い物に行かなくて済むなんて、ありがたや。
我が家の近くを通っているバスは、いわゆるコミュニティバス(通称こまわりくん)って言うの?だから住宅街の中を
縫うようにJR最寄駅から上大岡駅まで15分で走っているからとても便利。
自宅からバス停までは2分、ありがたや。利用するのはほとんどがご近所の方、よその人はほぼいない。
昨日はツヅキサンとバス停でご一緒。
もちろん人生の先輩で、今まではお会いすれば挨拶と一言二言の会話の方。
それがバス停ではそうはいかない。いろいろお聞きしました。年齢から何から。
ご近所3人仲良し仲間のこと、もろもろ。
仲間が好きな人、独りが好きな人、そのどちらでもなくひたすら付いていくツヅキサン。
ツヅキサン、これから合唱の練習に行くとかで地下鉄の駅でお別れ。バラします79歳です。
(住宅地バス道路)
後日、そのツヅキサンからお電話、ありえないことでビックリ仰天。
ツヅキサンとそのお仲間も、敬老パスをもらった時はうれしくていろいろ小旅行実施、経験豊富で。
上大岡から鎌倉まで敬老パスで行かれるのよ、なんて経験御披露してくれてたの。
わざわざお電話くれてその行き方を伝授してくれたのです、はい。ありがたいです。
もう少し暖かくなったら教えていただいたとおりに鎌倉に行きます。
実行したら報告いたしますね、ツヅキサン。
今年は思いがけず近所で河津桜にお目にかかる。
わざわざ出かけなくても「えっここにも?」で出会えるとお得な気持ちになってなかなか嬉しい。
梅鑑賞のつもりで買い物途中に織り込んだ《永谷天満宮》お参り。
駅を降りて向かっていたらその方面にピンク色。
道路沿いのマンション辺りからもう見えるの。あれ?と期待は膨らんで。
天満宮裏山への道から入ると
他で見る河津桜より薄いピンク色、やわらかい優しい色。おまけに葉も出ている。
堪能。
社務所でお聞きしたらやはり*河津桜 とのこと。
私は儚い優しいこちらの色の方が好き。
天満宮の桜ひとり占めのひととき。
本殿お参りして。
横の裏山への小道にも両側から河津桜が。
あちらへの道のように見えたことはないしょ、でもこんな道の下を通っていけたらいいなと思ったことはほんと。
相変わらず路線バス利用。
バス停でイダサンに「こんな寒い日に行くの」なんて言われたけれど、昨日なんて寒くない。
バスで地下鉄の駅へ、地下鉄1駅乗って上永谷。ちょっと歩くと永谷天満宮、近いものです。
いかにも地元民に愛されている神社、という感じがとても好き。
ご夫婦連れ、小さなお孫さんの手を引いたおじいちゃん、そこそこの方たちがお参りに来ています。
裏山を背負っているので街中を忘れさせてくれて。
かなりの階段があります。
上り口のところで、明らかに障害のあるご老人が足を踏み出すタイミングを計っていました。思わず、
「お手伝いしましょうか」と声をかけるとていねいに、
「大丈夫です、ありがとうございます」とのお言葉。その強い意志に心打たれました。
リュックを背負って杖をついて。
きっとゆっくりゆっくり1歩1歩と上って行ったのでしょうね。
振り向くとご本殿のところにお姿が。
帰り道ですれ違いました。
何を願ったのでしょうか。
ご本殿そばの梅。その向こうに河津桜。
白の向うに桜色。