今日も雨かと嘆いていても、仕方ないわね梅雨なんだから。
梅雨前線と同じく私の頭も停滞、ずっと前から錆びついているのよ、分かっておる。
(これから貝の話するのに木の実の写真とは)
毎日の献立も思い浮かばなくてマンネリ、いっかと開き直るも楽しくない。
献立が思い浮かばないのだから、せめてもとスーパーめぐりで珍しい食材探し。
で、お気に入りは上大岡駅前のひまわり市場、野菜が安いのよ、魚が新鮮なのよ、お惣菜も安いの。
いつぞや珍しく午後市場内の魚屋を覗いた。
ひまわり市場は午前中はシニア男女で混雑する、私もその一員。午後なんて・・・行かない。
一段落した魚屋さんの客は私ひとり。
物色していると目についたのが「つぶ貝」 滅多にない。
つぶ貝ねえ。うーーん、あんまり好きじゃない、バイ貝まではまあ食べるけれど。
なんとなく臭うでしょ、ぬるぬるしているでしょ。あれがどうも。
でも大きからず小さからず程よい大きさでお値段も手ごろたっぷりあって、4個1000円のサザエより安い。
食指は動いた。
魚屋のお兄さんに聞いた。「おいしいかねえ」って。そりゃあ返事は決まっているわね。
「どのくらい茹でればいい?」
「水から入れて沸騰してから7分くらいかな。
知ってます?貝は調理する前に30分くらい暗いところに置いておくんですよ。
そうすると楊枝でするっと取り出せます、貝は全部そうです。料理屋さんは皆そうしてます」
と、教えてくれて。
えっ?!そうなんだ、それはいいこと聞いたわ。
サザエが、出たくありませんと蓋を固く閉じて抵抗するのを取り出す苦労はこれでなくなるのね。
「甘辛く煮てもおいしいですよ」とお兄さん。
塩茹でと甘辛いのとどっちが好き?と聞くと、
「甘辛く煮た方ですかねえ」とお兄さん。じゃあ、私も甘辛く煮ようと決めて更に念押し。
水を張ったボールにつぶ貝入れて蓋して、暗がり作り30分放置。
その間に甘辛いたれを作り冷ます。
30分以上たったら冷ましたたれにつぶ貝入れて7分くらい煮る。
いやあ美味かった。つぶ貝見直し。
するりと取り出せて、あっという間に胃袋の中に。
夫の日本酒、私のビールにぴったり合って言うことなし。
お兄さんのアドバイス的確、ありがとう。
それにしても、貝が暗いところが好きだったなんて驚きよ。そうだったのか君たちは。