澤池久枝さん、吉武輝子さん、林寛子さんが書かれた『三岸節子を伝える』本です。
ちょうど、新しい順番に読んだことになります。
こちらを射抜くような、訴えかけてくるような自画像の眼。
「絵を描くのは、生活のため・・・・」という言葉。
ずっと意識の角にあり、絵そのものより気になっていましたが、図書館でこれらの本があったので、一気に読むことが出来ました。
ほんとうに、すさまじい人生を送られた。
貧乏のどん底で、家族を養うために、絵を描いた、描きまくったといっていいい。それだけで、芸術家は満足できるはずがなく『しびれるような満足感を得る』ために、その環境を求めて、南フランスにアトリエを構える。
そのエネルギーのすさまじさに圧倒されるのです。
今度は、そんな母の人生にぴったり寄り添った息子、黄太郎さんのことが気になってきました。