どうしたって黙っていられない、我慢するってことができない、騒ぐ。
同病の人を見かけたら、いやいや見かけなくても、時間も場所も構わない。
でもね、騒ぐと結構いいこともあるわけでして、情報がたくさん集まってくるの。
何のことかって?ほら、肩の痛みよ。
肩周り筋肉は、大げさに言うと動き1ミリの違いが痛さの分かれ目。微妙なのよ。
2年近く痛みが続いているマサチャンママ。
雑巾なんか思いきって拭けないもんね。って。
お尻を拭くのが難儀だったって方もいる。
庭ぼうき、ちりとりセットの掃除ができないって人も。
「実は肩を痛めておるんだがさ」って、私とまったく同じ場所に湿布薬の男性。
車のシートベルトをするのが痛かった。って。
右腕が左に交差するもんね、これが痛いのよ。
同級生は手首。
かぼちゃが切られん、ドライヤーをかけられん。葉が磨けん、化粧ができん。
ハイキングの時にポロっと言ったら、さっそく聞きつけた年上の方、
「私もやったことあるが。何にもできんだったや。夫にさ、絶対触らんでくれえーやって言うたが」
って。お灸、リハビリを始めあらゆることをやったという体験談をご披露。
ああ、いちいち全部分かる。
私だって、どんな痛みがあるか述べよ、と言われたらたちどころに100くらいあげられるね。
左耳が耳かきで掻けない。
物干しざおを右に拭けない。
前ならへの先頭ポーズが取れない。
目の前の蚊をパチンとたたけない。
スパッと寝返りが打てない。
・・・あああ、きりがないわ。
とっさの動作
右手を後ろに回す動作
この動作が、胸にまでズーーンと走って息ができない鈍いもーれつ痛みの2大要素。
これさえ気をつければ、後は一瞬の痛みを我慢すればいいところまでは回復したわ。
それにしても、湯船を掃除していると、たわしを持った手を前後左右斜め前後ろ、おまけに上下もするじゃない。その動作を苦もなく何も意識せずやっていたのに。
今じゃ、掃除の手を動かすたびに「あっ、痛い」「うっ」「おっ、この動きは痛くないのか」
なんて意識する始末。
いかに肩周りの筋肉が四方八方に微妙に走っているかを実感するわけでして。
人間の体は精密かつ繊細にできている!はい。