日曜日、BSで『希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平』を観た。
うーんと懐かしい。私の輝かしいときが(あったのよ)ふっと浮かび上がってきて。
さすがに90年代以降の楽曲になるとサビ部分しか分らないとかあるけれど、60年代後半から80年代の紹介されたヒット曲は全部歌えるから我ながら驚いてしまう。
「いい曲より売れる曲づくり」を目指したというだけあるね。
♪魅せられて はジュディオングさん
♪また逢う日まで は尾崎紀世彦さん
♪木綿のハンカチーフ 太田裕美さん
歌手の個性が強すぎてその印象の方が強く、誰が作曲したかなんてどっちでもよかったわ。でもどれもこれも筒美さんの作曲だったとは。そして筒美さん、サザエさんのテーマ曲も作っていたんだ。
いしだあゆみさんの♪ブルー・ライト・ヨコハマ。
田舎娘かつミーハーだった私は、前奏のいかにもコジャレたハイカラなこの曲を聞いて、
「そうだ、横浜にしよう」って就職先を決めたものよ。簡単だ。
で、私のブルー・ライト・ヨコハマ。
紹介されて落ち着いた先は、個人のお宅の2階、間借り生活。
窓の外には小学校の運動場くらいある空き地。
その向こうには小さな小さな田んぼ跡地。もちろん川も流れていた。
そして、雑木林が広がって・・・
極めつけは、雑木林の向こうにある農家から牛の鳴き声がのどかに聞こえたわ。
なにが
♪街の明かりがとてもきれいね、ヨコハマ ブルーライト ヨコハマ
だわさ、
と思ったけれど。
なになに3年間だけどっかに移動しただけで、そのあとは40年近くそこに住みついているのだから、私も結構しぶとい。
作曲家は人の人生まで変えるんだ、げにおそろしや。