New三味線♪

それにしても暑い・・・
今日は午前中から三味線のお稽古。
お稽古場に到着すると、すでに3人もお稽古待ちしていらっしゃいました。

皆で暑い暑いと言っていたら、お師匠さんがふら～っとお出かけになって、
戻ってきたその手にはビニール袋・・・
なんと、ガリガリ君をたくさん買ってきてくださったのです
おかげさまで、自分の番が回ってくる頃にはすっかり汗も引いていました。
お師匠さん、優しい～

実は今日、お稽古用のお三味線を一挺頂きました。
同門のお弟子さんのお知り合いで、亡くなられたお祖母さまが使っていたものを、
誰か使ってくれる人に・・・と譲ってくださる方がいたのです

やはりどなたかが大切に使っていた三味線は手に馴染み易く感じますので、
ずっとご縁を待ちながら舞台用の三味線でお稽古していたのですが、
今回こうして大切にされたものを受け継ぐことができて、待った甲斐がありました


私の舞台用の三味線は紅木と呼ばれるとても硬い素材で出来ていますが、
こちらの三味線は練習用なので、花梨の木で出来ています。
長く使われていたようで、「カンベリ」という棹に出来る溝がしっかりと出ていました。


胴掛けや根緒の色使いを見ると、お年を召してからも使っていたのがわかります。
幸い皮は無事なので、裂けるまではそのまま使わせてもらうことに。


糸巻き部分の金属が浮いてしまっているのと、上駒の金属がなくなっています。
晩年はしばらく三味線を弾けない状況だったのでしょうか

お師匠さんにも見ていただき、カンベリ・糸巻きの金属・上駒の直しだけで大丈夫、
とのことだったので、お稽古の後に早速浅草の三味線屋さんへ持ち込みました。

胴掛けは可愛らしいピンク地に菊立涌が織り出された金襴のものを選び、
根緒もピンクが良かったのですが在庫がないとの事で、赤にしてもらいました。
胴掛けにつける胴ゴムもピンク。胴袋も可愛らしい赤地のものを選びました。
月末には綺麗に修理されて可愛く変身したお三味線に再会できそうです

いままで舞台用の三味線は三味線ケースに入れて保管していたのですが、
これでニ挺になったので、思い切って三味線用の箪笥を購入しました。
総桐の箪笥で、三味線を湿気から守ってくれます

こちらも来週には届くので、いまから楽しみです