待ちに待った京都旅行1日目
残念ながらお天気は快晴とはいきませんが、曇りながらも晴れ間もあり、
屋内での予定も多い日でしたので、まずまずの状態でした。
朝は4時前に起き出し、眠い目をこすりながらお化粧やヘアセットをして、
がんばって着物に着替えました。
今日の着物は1月の踊り初めにも着たものですが、帯を変えてみました。
前回は黒いすっきりとした袋帯を合わせましたが、今回は色と柄で遊んで、
可愛らしいイメージに仕上げました。やっぱり着物は帯で変わりますね
着物はシボの高い、少し濃い目のピンクが可愛らしい縮緬地に、伸びやかな
松竹梅模様が、金彩もふんだんに使って総柄で描かれた「千總」の小紋。
帯は明るい鶸色の塩瀬地に、まるっとしたふくら雀が描かれた名古屋帯。
これはベージュ地の「菱健」製のものを、地色を染め替えてもらいました。
帯揚げは白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めは赤地に白いポイント柄の組紐。
なんとか6時前には最寄り駅から電車に乗り、東京駅を目指しました。
余裕を持って到着したので、駅弁を見たりして、7時発ののぞみに乗車。
新幹線に乗ったら、やっぱりまずは腹ごしらえですよね
今日はランチをしっかり食べるので、朝は軽めにおにぎりと唐揚げだけ。
昨夜は時間が無くて自分で作れなかったので、買ったものですが・・・
ご飯を食べ終わってウトウトし始めた頃、窓の外に富士山が見えました。
こんなに近くで見ることはなかなかないので、何枚も写真を撮りました
富士山が見えなくなるとまたウトウト・・・そして気が付けばもう京都(笑)
駅でスーツケースを預けてホテルまで送ってもらい、身軽になってから移動。
まずは東山近辺、八坂神社へ向かいました。いつ見ても華やかですねぇ。
本殿のすぐ目の前に舞殿があるのですが、節分や東山花灯路などの際、
こちらで舞妓さん達による奉納舞が行われます。立派な舞台ですね
下がっている提灯にも芸舞妓さん達の名前がたくさん書いてありました。
八坂神社を抜けて円山公園に行くと、ソメイヨシノはほぼ満開だったのですが、
メインの枝垂れ桜はまだまだこれからといったところ。それでも綺麗でした
お天気が良かったらもっと綺麗な写真が取れたのですが、暗くて残念・・・
円山公園の中には有名な「祇園小唄」の歌碑が立てられていて、毎年11月、
この歌碑の前で舞妓さんによる祇園小唄の朗読が行われています。
「月はおぼろに東山 霞む夜毎のかがり火に
夢もいざよう紅桜 しのぶ思いを振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ」
円山公園を更に抜けて、高台寺へ。
その名のとおり、高い場所にあるんですが・・・階段がキツイですねぇ。
階段の両脇には水路があって、落椿が流れてくる様子が風情たっぷりです。
高台寺にはいくつか茶室もあって、度々お茶会も開かれているようです。
いつか京都で、歴史有るお茶室を使ったお茶会に参加してみたいですね。
場所柄、参加者同士の着物チェックが厳しそうですが・・・
お庭も綺麗に手入れされ、爽やかな風がとても気持ちの良い空間でした。
そういえば庭師さんの中に、若い欧米人が一人、作業着を着ていました。
日本が好きで弟子入りしたのでしょうか頑張ってほしいですね。
4月の高台寺の見所といえば、この方丈前の枝垂れ桜でしょう。
まだ満開には早かったのですが、それでもとても綺麗に咲き誇っていました。
あまりの綺麗さに時間も忘れ、しばらくぼーっと眺めていました。
ここは庭の下に龍がもぐっているのです。
木や石や瓦で大きな龍の頭、背中、尻尾を表現した壮大なスケールのもの。
見せる部分と見えない部分の使い分けが絶妙で、すばらしいお庭です。
方丈を抜けると臥龍廊という、まるで龍の背中のような長い廊下があります。
普段は通れないのですが、春の一定期間のみ、一般公開されています。
階段がキツイのですが、ここを登ると茶室「傘亭」や「時雨亭」が現れます。
現在は重要文化財に指定され、豊臣秀吉が作ったといわれる「傘亭」。
利休によるデザインで、放射状に組んだ竹と丸木が、傘のように見えます。
2階建ての「時雨亭」も、傘亭と同じく伏見城から移築されたものです。
出口付近には、経文が刻まれた金属製の釣鐘のようなものがあります。
これは「マニ車」というくるくると回るもので、一度まわすと大蔵経を一度読む
のと同じ功徳が得られるといいます。私もちょっとだけ回してみました。
高台寺を出てねねの道を抜け、石塀小路を通ってみました。
ちょうど誰もいない時で、京都らしい静かな小道を楽しく歩く事ができました。
そのままてくてくと祇園方面に歩き、お目当ての祇園甲部歌舞練場へ。
毎年見ている、祇園甲部の芸舞妓さん達による「都をどり」の会場です。
今年は去年と違って外国人の数も多く、とても賑わっていました。
こちらは特等席・一等席用の入口です。二等・三等席の入口はまた別。
私は毎年茶券付きの特等席を予約しているので(それでも安いのですが)、
比較的前のほうの席で見ることができています。
入口を入ると、すぐ脇に今年の総おどりの衣装が展示されていました。
いつもながら鮮やかな濃い水色地の肩には枝垂れ桜が描かれていて、
裾や袖には、今年は波と帆船が描かれていました。
お土産物売り場で、去年買いそびれたガマ口のお財布を購入しました。
これは過去の都をどりで実際に使われた衣装を使って作られています。
都をどりの衣装自体好きですし、芸舞妓さんが使っていたものなので、
持っているとちょっと楽しいかなと思って、ずっと買いたかったのです。
しばらくしてお茶席に入ると、なんと一番前の列に座ることができました
こんなに前に座れたのは初めてで、これ幸いと写真を撮ってしまいました。
今日のお点前は芸妓の小莉さん。黒紋付に赤い返し衿がカッコイイです。
控えは舞妓の百佳司さん。黄色の振袖に黒い帯で、少しお姉さんな雰囲気。
ちょっとだけカメラ目線をしてくれました(気のせい?)が、撮れず・・・
芸妓の小莉さんが点てたお茶を、舞妓の百佳司さんがお客様へ運びます。
お正客から三客までしか点てないので、他の方へは水屋から運ばれます。
お饅頭が出されるのですが、そのお饅頭が乗っているお皿は持ち帰れます。
可愛らしいお皿なので、私も毎年持ち帰って、普段に使って楽しんでいます。
色が何種類かあり、どれが運ばれるかは運次第ですが、今年は可愛い赤
早速新居で使おうと思います。
舞台の間は写真撮影が禁止されているので、開幕前の舞台をパチリ。
祇園甲部の歌舞練場は作りはシンプルですが、提灯をうまく使っていて、
これから始まる舞台へのワクワク感を高めてくれます。
そしていよいよ舞台の幕が開きます。
定番となっている「都をどりは~ ヨ~イヤサ~」の掛け声で始まる総踊り。
その後も素晴らしい演目が続き、夢見心地の一時間でした
舞台を見た後は、歌舞練場のすぐ近くにある町家を改装したレストランへ。
京野菜をふんだんにつかったお料理が評判のフレンチ「Abbesses」さん。
店内は席数も少なく落ち着いた雰囲気で、外の喧騒が嘘のような静かさ。
この書入れ時のシーズンに、一人旅の私でも気持ちよく迎え入れてくれて、
ほどよいタイミングでサービスをしてくれる、居心地の良い素敵なお店でした。
1ヶ月前から予約をして、お伺いできるのを楽しみにしていました
お昼からアルコールを飲んでしまうと後のスケジュールをこなせないので、
柑橘系のシャーベットの入ったノンアルコールカクテルを頂きました。
爽やかな香りと炭酸、シャーベットの冷たさがマッチして美味しいです
前菜は旬野菜とサーモンとホタルイカのサラダ。
残念ながらホタルイカがニガテなので(というか、顔つきのものは全てダメ)、
ホタルイカを抜いて用意して頂きました。サーモンが少し炙ってあります。
上のお野菜を食べるとその下にもまた小さなお料理が隠れていて楽しいです。
お次はグリーンピースのスープ。
グリーンピースの香りが、上に散りばめられた焼いたチーズの香りに良く合い、
とっても濃厚な美味しいスープでした。
メインは黒毛和牛フィレ肉とフォアグラのポアレにアップグレードしました。
フィレ肉はとっても柔らかくジューシーで、フォアグラの焼き加減もバツグン、
ソースも美味しくて、お野菜にもたっぷりつけて、綺麗に食べてしまいました。
デザートは食用花も飾って可愛らしく。
人参とマスカルポーネのムースに、バニラアイスとカラメルソースを添えたもの。
これもそれぞれの素材がお互いを引き立てあって、大満足の一皿でした。
前々から行きたくて、今回予約をして初めて行ったお店ですが、大正解です。
今まで観光地での食事ってあまり期待していない部分があったのですが、
こちらのお店が東京にあったら通いたいと思うほど、気に入ってしまいました
お店の前で見送ってくれた後、エレベーターに乗った私よりも先に3階から1階
まで階段で降りてきて、もう一度笑顔でお見送りしてくれたオーナーさん。
こういった心遣いも、とても素敵なお店だと思います。
お腹いっぱい食べた後は、次の予定まで腹ごなしに少し歩くことにしました。
花見小路を四条通方面に抜けると、一番角にある有名なお茶屋「一力亭」が。
都をどりの提灯もかかっていて、花街の風情たっぷりの建物です。
そのまま四条通を渡り白川へ向かいました。
白川沿いの桜も五分咲きといったところで、たくさんの観光客で大賑わい。
私もこのあたりの風情ある街並みが大好きです
こちらは芸舞妓さんがよくお参りする、辰巳橋のたもとにある辰巳神社。
とっても小さな神社ですが、芸能の神様なので、芸舞妓さん達に人気です。
白川の桜を楽しんだ後は、花見小路に戻り建仁寺の脇を通り、宮川筋へ。
祇園甲部と並ぶ規模の花街である宮川町へ行きました。
都をどりとセットで毎年見ている「京おどり」の会場、宮川町歌舞練場です。
祇園と同じく、宮川町の芸舞妓さん達が、毎年春にこちらで舞台を行います。
都をどりと違って、こちらは舞妓さん達はほとんどが自前の衣装で出るので、
毎年衣装チェックが楽しみなのです
残念ながら京おどりはお茶席の撮影が禁止なので、写真はありません。
都をどりと同じくお饅頭のお皿は持ち帰りOKなので、持ち帰ってきました。
こちらは表は柄がなく、裏に「京おどり」と書かれたシンプルなものです。
宮川町の歌舞練場は、舞台上部の木彫りの彫刻が素晴らしいです。
花道のすぐ横の席だったので、芸舞妓さんを間近で見ることができました。
やっぱり宮川町の芸舞妓さんは美人さんが多いなぁ・・・
最後の宮川音頭は若手の全芸舞妓さんが出演し、とっても華やかで、
あっという間の一時間でした。
舞台が終わるともう6時近く。宮川筋を少しブラブラしつつ、四条通へ移動。
いつも小物を買ったり誂えでお世話になっている祇園の「幾岡屋」さんで
懐紙や簪や茶扇や絽の風呂敷を買って、「井澤屋」さんで帯締めを買って。
この2件は来るたびに寄ってしまうほど大好きなお店です。
お買い物のあとは京都駅に戻り、隣接する伊勢丹の地下でお弁当を購入。
一人旅なので、一人で少し良いお店でディナーをする勇気はまだないので、
ホテルでゆっくりと美味しいお弁当を食べる事にしています。
今回は食べたいお弁当が有ったので、きちんと予約をしておきました。
この時期は売り切れ続出、懐石料理の老舗「和久傳」さんの2段弁当です。
紙袋のお店のロゴが面白いですよね。輪が九個に「傳」で、和久傳。
お弁当は一段目が煮物や焼き物などのお惣菜類、二段目が鯛ちらしです。
この鯛ちらしだけでも別売りしているのですが、せっかくの懐石弁当なので、
煮物や焼き物も食べたくて買ってしまいました。
意外にもどれも薄味ではなく、煮物はしっかりと濃い目のお出汁を含んで、
焼き物も程よい塩加減で、鯛ちらしは山椒の香りもよく本当に美味しくて、
ちょっとお弁当としてはお高いですが、大満足のディナーでした
ご飯の後はゆっくりとお風呂に入って、明日に備えて早めに寝ました。
残念ながらお天気は快晴とはいきませんが、曇りながらも晴れ間もあり、
屋内での予定も多い日でしたので、まずまずの状態でした。
朝は4時前に起き出し、眠い目をこすりながらお化粧やヘアセットをして、
がんばって着物に着替えました。
今日の着物は1月の踊り初めにも着たものですが、帯を変えてみました。
前回は黒いすっきりとした袋帯を合わせましたが、今回は色と柄で遊んで、
可愛らしいイメージに仕上げました。やっぱり着物は帯で変わりますね
着物はシボの高い、少し濃い目のピンクが可愛らしい縮緬地に、伸びやかな
松竹梅模様が、金彩もふんだんに使って総柄で描かれた「千總」の小紋。
帯は明るい鶸色の塩瀬地に、まるっとしたふくら雀が描かれた名古屋帯。
これはベージュ地の「菱健」製のものを、地色を染め替えてもらいました。
帯揚げは白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めは赤地に白いポイント柄の組紐。
なんとか6時前には最寄り駅から電車に乗り、東京駅を目指しました。
余裕を持って到着したので、駅弁を見たりして、7時発ののぞみに乗車。
新幹線に乗ったら、やっぱりまずは腹ごしらえですよね
今日はランチをしっかり食べるので、朝は軽めにおにぎりと唐揚げだけ。
昨夜は時間が無くて自分で作れなかったので、買ったものですが・・・
ご飯を食べ終わってウトウトし始めた頃、窓の外に富士山が見えました。
こんなに近くで見ることはなかなかないので、何枚も写真を撮りました
富士山が見えなくなるとまたウトウト・・・そして気が付けばもう京都(笑)
駅でスーツケースを預けてホテルまで送ってもらい、身軽になってから移動。
まずは東山近辺、八坂神社へ向かいました。いつ見ても華やかですねぇ。
本殿のすぐ目の前に舞殿があるのですが、節分や東山花灯路などの際、
こちらで舞妓さん達による奉納舞が行われます。立派な舞台ですね
下がっている提灯にも芸舞妓さん達の名前がたくさん書いてありました。
八坂神社を抜けて円山公園に行くと、ソメイヨシノはほぼ満開だったのですが、
メインの枝垂れ桜はまだまだこれからといったところ。それでも綺麗でした
お天気が良かったらもっと綺麗な写真が取れたのですが、暗くて残念・・・
円山公園の中には有名な「祇園小唄」の歌碑が立てられていて、毎年11月、
この歌碑の前で舞妓さんによる祇園小唄の朗読が行われています。
「月はおぼろに東山 霞む夜毎のかがり火に
夢もいざよう紅桜 しのぶ思いを振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ」
円山公園を更に抜けて、高台寺へ。
その名のとおり、高い場所にあるんですが・・・階段がキツイですねぇ。
階段の両脇には水路があって、落椿が流れてくる様子が風情たっぷりです。
高台寺にはいくつか茶室もあって、度々お茶会も開かれているようです。
いつか京都で、歴史有るお茶室を使ったお茶会に参加してみたいですね。
場所柄、参加者同士の着物チェックが厳しそうですが・・・
お庭も綺麗に手入れされ、爽やかな風がとても気持ちの良い空間でした。
そういえば庭師さんの中に、若い欧米人が一人、作業着を着ていました。
日本が好きで弟子入りしたのでしょうか頑張ってほしいですね。
4月の高台寺の見所といえば、この方丈前の枝垂れ桜でしょう。
まだ満開には早かったのですが、それでもとても綺麗に咲き誇っていました。
あまりの綺麗さに時間も忘れ、しばらくぼーっと眺めていました。
ここは庭の下に龍がもぐっているのです。
木や石や瓦で大きな龍の頭、背中、尻尾を表現した壮大なスケールのもの。
見せる部分と見えない部分の使い分けが絶妙で、すばらしいお庭です。
方丈を抜けると臥龍廊という、まるで龍の背中のような長い廊下があります。
普段は通れないのですが、春の一定期間のみ、一般公開されています。
階段がキツイのですが、ここを登ると茶室「傘亭」や「時雨亭」が現れます。
現在は重要文化財に指定され、豊臣秀吉が作ったといわれる「傘亭」。
利休によるデザインで、放射状に組んだ竹と丸木が、傘のように見えます。
2階建ての「時雨亭」も、傘亭と同じく伏見城から移築されたものです。
出口付近には、経文が刻まれた金属製の釣鐘のようなものがあります。
これは「マニ車」というくるくると回るもので、一度まわすと大蔵経を一度読む
のと同じ功徳が得られるといいます。私もちょっとだけ回してみました。
高台寺を出てねねの道を抜け、石塀小路を通ってみました。
ちょうど誰もいない時で、京都らしい静かな小道を楽しく歩く事ができました。
そのままてくてくと祇園方面に歩き、お目当ての祇園甲部歌舞練場へ。
毎年見ている、祇園甲部の芸舞妓さん達による「都をどり」の会場です。
今年は去年と違って外国人の数も多く、とても賑わっていました。
こちらは特等席・一等席用の入口です。二等・三等席の入口はまた別。
私は毎年茶券付きの特等席を予約しているので(それでも安いのですが)、
比較的前のほうの席で見ることができています。
入口を入ると、すぐ脇に今年の総おどりの衣装が展示されていました。
いつもながら鮮やかな濃い水色地の肩には枝垂れ桜が描かれていて、
裾や袖には、今年は波と帆船が描かれていました。
お土産物売り場で、去年買いそびれたガマ口のお財布を購入しました。
これは過去の都をどりで実際に使われた衣装を使って作られています。
都をどりの衣装自体好きですし、芸舞妓さんが使っていたものなので、
持っているとちょっと楽しいかなと思って、ずっと買いたかったのです。
しばらくしてお茶席に入ると、なんと一番前の列に座ることができました
こんなに前に座れたのは初めてで、これ幸いと写真を撮ってしまいました。
今日のお点前は芸妓の小莉さん。黒紋付に赤い返し衿がカッコイイです。
控えは舞妓の百佳司さん。黄色の振袖に黒い帯で、少しお姉さんな雰囲気。
ちょっとだけカメラ目線をしてくれました(気のせい?)が、撮れず・・・
芸妓の小莉さんが点てたお茶を、舞妓の百佳司さんがお客様へ運びます。
お正客から三客までしか点てないので、他の方へは水屋から運ばれます。
お饅頭が出されるのですが、そのお饅頭が乗っているお皿は持ち帰れます。
可愛らしいお皿なので、私も毎年持ち帰って、普段に使って楽しんでいます。
色が何種類かあり、どれが運ばれるかは運次第ですが、今年は可愛い赤
早速新居で使おうと思います。
舞台の間は写真撮影が禁止されているので、開幕前の舞台をパチリ。
祇園甲部の歌舞練場は作りはシンプルですが、提灯をうまく使っていて、
これから始まる舞台へのワクワク感を高めてくれます。
そしていよいよ舞台の幕が開きます。
定番となっている「都をどりは~ ヨ~イヤサ~」の掛け声で始まる総踊り。
その後も素晴らしい演目が続き、夢見心地の一時間でした
舞台を見た後は、歌舞練場のすぐ近くにある町家を改装したレストランへ。
京野菜をふんだんにつかったお料理が評判のフレンチ「Abbesses」さん。
店内は席数も少なく落ち着いた雰囲気で、外の喧騒が嘘のような静かさ。
この書入れ時のシーズンに、一人旅の私でも気持ちよく迎え入れてくれて、
ほどよいタイミングでサービスをしてくれる、居心地の良い素敵なお店でした。
1ヶ月前から予約をして、お伺いできるのを楽しみにしていました
お昼からアルコールを飲んでしまうと後のスケジュールをこなせないので、
柑橘系のシャーベットの入ったノンアルコールカクテルを頂きました。
爽やかな香りと炭酸、シャーベットの冷たさがマッチして美味しいです
前菜は旬野菜とサーモンとホタルイカのサラダ。
残念ながらホタルイカがニガテなので(というか、顔つきのものは全てダメ)、
ホタルイカを抜いて用意して頂きました。サーモンが少し炙ってあります。
上のお野菜を食べるとその下にもまた小さなお料理が隠れていて楽しいです。
お次はグリーンピースのスープ。
グリーンピースの香りが、上に散りばめられた焼いたチーズの香りに良く合い、
とっても濃厚な美味しいスープでした。
メインは黒毛和牛フィレ肉とフォアグラのポアレにアップグレードしました。
フィレ肉はとっても柔らかくジューシーで、フォアグラの焼き加減もバツグン、
ソースも美味しくて、お野菜にもたっぷりつけて、綺麗に食べてしまいました。
デザートは食用花も飾って可愛らしく。
人参とマスカルポーネのムースに、バニラアイスとカラメルソースを添えたもの。
これもそれぞれの素材がお互いを引き立てあって、大満足の一皿でした。
前々から行きたくて、今回予約をして初めて行ったお店ですが、大正解です。
今まで観光地での食事ってあまり期待していない部分があったのですが、
こちらのお店が東京にあったら通いたいと思うほど、気に入ってしまいました
お店の前で見送ってくれた後、エレベーターに乗った私よりも先に3階から1階
まで階段で降りてきて、もう一度笑顔でお見送りしてくれたオーナーさん。
こういった心遣いも、とても素敵なお店だと思います。
お腹いっぱい食べた後は、次の予定まで腹ごなしに少し歩くことにしました。
花見小路を四条通方面に抜けると、一番角にある有名なお茶屋「一力亭」が。
都をどりの提灯もかかっていて、花街の風情たっぷりの建物です。
そのまま四条通を渡り白川へ向かいました。
白川沿いの桜も五分咲きといったところで、たくさんの観光客で大賑わい。
私もこのあたりの風情ある街並みが大好きです
こちらは芸舞妓さんがよくお参りする、辰巳橋のたもとにある辰巳神社。
とっても小さな神社ですが、芸能の神様なので、芸舞妓さん達に人気です。
白川の桜を楽しんだ後は、花見小路に戻り建仁寺の脇を通り、宮川筋へ。
祇園甲部と並ぶ規模の花街である宮川町へ行きました。
都をどりとセットで毎年見ている「京おどり」の会場、宮川町歌舞練場です。
祇園と同じく、宮川町の芸舞妓さん達が、毎年春にこちらで舞台を行います。
都をどりと違って、こちらは舞妓さん達はほとんどが自前の衣装で出るので、
毎年衣装チェックが楽しみなのです
残念ながら京おどりはお茶席の撮影が禁止なので、写真はありません。
都をどりと同じくお饅頭のお皿は持ち帰りOKなので、持ち帰ってきました。
こちらは表は柄がなく、裏に「京おどり」と書かれたシンプルなものです。
宮川町の歌舞練場は、舞台上部の木彫りの彫刻が素晴らしいです。
花道のすぐ横の席だったので、芸舞妓さんを間近で見ることができました。
やっぱり宮川町の芸舞妓さんは美人さんが多いなぁ・・・
最後の宮川音頭は若手の全芸舞妓さんが出演し、とっても華やかで、
あっという間の一時間でした。
舞台が終わるともう6時近く。宮川筋を少しブラブラしつつ、四条通へ移動。
いつも小物を買ったり誂えでお世話になっている祇園の「幾岡屋」さんで
懐紙や簪や茶扇や絽の風呂敷を買って、「井澤屋」さんで帯締めを買って。
この2件は来るたびに寄ってしまうほど大好きなお店です。
お買い物のあとは京都駅に戻り、隣接する伊勢丹の地下でお弁当を購入。
一人旅なので、一人で少し良いお店でディナーをする勇気はまだないので、
ホテルでゆっくりと美味しいお弁当を食べる事にしています。
今回は食べたいお弁当が有ったので、きちんと予約をしておきました。
この時期は売り切れ続出、懐石料理の老舗「和久傳」さんの2段弁当です。
紙袋のお店のロゴが面白いですよね。輪が九個に「傳」で、和久傳。
お弁当は一段目が煮物や焼き物などのお惣菜類、二段目が鯛ちらしです。
この鯛ちらしだけでも別売りしているのですが、せっかくの懐石弁当なので、
煮物や焼き物も食べたくて買ってしまいました。
意外にもどれも薄味ではなく、煮物はしっかりと濃い目のお出汁を含んで、
焼き物も程よい塩加減で、鯛ちらしは山椒の香りもよく本当に美味しくて、
ちょっとお弁当としてはお高いですが、大満足のディナーでした
ご飯の後はゆっくりとお風呂に入って、明日に備えて早めに寝ました。