秋の三味線の舞台に向けて別誂えをお願いしている黄色い袷の訪問着。
先日工房の方から「糊伏せ」という作業が終わったとご連絡がありました
こちらは袖の部分の写真です。
糊伏せというのは、柄の上に糊を置いて、そこに染料が入り込まないように
するための作業です。写真は柄伏せと言って地色染めの前にされる作業で、
柄全体を糊で覆うことで、地色を染める際に柄の部分全体が染まらずに残る
ようにしたもの。
この糊伏せを担当して下さった職人さんは、今年外務省が作った日本文化を
紹介するDVDの着物製作部分において、指名を受け、糊伏せの工程で出演
されたそうです
下絵を担当して下さった職人さん(先日のブログでご紹介した瑞宝単光章を
受賞された方です)も同じく指名を受け出演されたとか。国が海外に向けて
発信する日本文化を支える一人として紹介されるとは、すごいことですよね
そんな素晴らしい方々に製作に携わって頂くことができて、本当に幸せです。
来週には地色が染め上がるとか。小さな色見本と大きな反物に染めるのは、
印象がかなり違いますので、地色が想像よりも濃くなりすぎないかとドキドキ
しますが、とっても楽しみです
こうして少しずつ自分の着物が出来上がっていく工程を見ることができるのも、
別誂え(フルオーダー)ならではの楽しみです
着物がお好きな方は、ぜひ一度別誂えをしてみて頂きたいな~と思います。
初めての方は百貨店を通しても良いと思いますし、あれこれとやりとりをする
お時間のある方は、私がお世話になっている工房のように親身になって色々
なアドバイスや提案をして下さる所で、じっくり作り上げても良いと思います
百貨店だとかなり高くなってしまいますが、ほとんどお任せ状態も可能です。
私がお世話になっている工房は、メールでも電話でも対面でも、納得のいく
まで相談に乗ってくださるので初めてでも安心して作れますし、既製品と同じ
お値段で、数倍のクオリティのものが出来上がります
どちらも製作に最低4ヶ月はかかりますが、お時間のある方はオススメです。
例えばご親戚やご友人の結婚式、ご自身の結納、また記念のパーティや、
お子様がいらっしゃる方でしたら、七五三や十三参りや成人式等の行事に、
思い出に残る一着をご自分のお好みのまま作れたら、とても素敵ですよね
世界でただ1つの、自分だけの1着に出会って頂きたいと思います
この訪問着の製作を請け負ってくださった「公庄工房」さんについては、
以前のブログで掲載していますので、そのままの転載でご紹介します
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
昨年から私が訪問着の別誂えをお願いしているのは、こちらの工房です。
今までは許可を頂いていなかったので名前を掲載していませんでしたが、
先日京都に行ってお話をして許可を頂いたので、ご紹介させて頂きます
「公庄工房(ぐじょうこうぼう)」さん
http://www.yuuzen.jp/
今までの職人悉皆仲間問屋前売り問屋小売店顧客という、
驚くほどに多くの中間業者を通して行われてきた古い慣習的流通を見直し、
職人顧客というダイレクトな流通にする事により、中間マージンを抑え、
着物をより身近なものにするとともに、職人さんの生活も支えていくという、
まったく新しい手法を取り入れられた工房です
過去数十年、欧米文化や洋服が入ってきたという背景はあったものの、
着物の値段が上がっていったことも一因となり、民族衣装にも関わらず、
自分で着物を着られる人がほんの一握りとなるほどの着物離れが起き、
それにより仕事を失った職人さん達は、次々と廃業に追い込まれました
そんな中で問屋さんが打った手は、安価な「プリント着物」の量産でした。
最近の安い着物の多くは、インクジェットプリントで作られているのです。
これによりなんとか残っていた職人さん達も更に仕事がなくなってしまい、
このままでは後継者も育たず、数十年後には数えるほどになるでしょう。
そんな状況に異を唱え、新しい風を吹き込もうと頑張っていらっしゃいます
私は百貨店での別誂え経験もありますが、それと比べてもかなり質の高い、
そしてセンスも良い、素晴らしい着物を作っていただけます
気になる事にはとことん答えて下さいますし、密にコミュニケーションを取り、
アドバイスもして下さり、安心して製作をお任せする事ができる工房です。
業界内でも質が高いとされる染匠さんの仕事を任されている職人さんで、
その腕は確かです
何でもそうですが、モノは業者を通せば通すほどマージンで値段が上がり、
最終的に顧客に渡るときには数倍の値段になることもしばしばあります
流通を変える事で、顧客は質の良いものをコストを抑えて買うことができ、
職人さんは「プリント着物」に奪われてしまった仕事を取り戻すことができ、
着物業界は大切な伝統技術を継承し守っていくことができます。
昨年秋に作った流水花筏文の単衣の訪問着も、こちらでお願いしたもの。
現在私が別誂えをお願いしてる訪問着も、百貨店を通せば150万以上の
値段になるものだとおっしゃっていました。
私のような庶民が数百万単位の着物をちょくちょく作ることはできませんが
こちらの工房でお願いできるくらいの予算であれば、毎年でも可能です。
(そこは夫の理解があるので、ありがたいと思っています。ありがとう)
きちんと予算に合わせて、その範囲内で最大限の努力をしてくださいます。
百貨店では最初に伝えた予算から十万以上あがることもしばしばですが、
こちらではそんなことはありません。
それでも洋服と比べると数十万という価格は大きく感じるかもしれませんが、
着物は洋服と違い数十年単位で着られますし、子供に譲ることも出来ます。
私は着物が大好きなので、「プリント着物」は苦手ですし(持っていますが)、
私の子供の世代まで、手描きの着物が残っていって欲しいと願っています
私は公庄工房さんの考えに全面的に共感し、その新しく素晴らしい活動を、
今後も着物をお願いする事で、出来る限り応援していきたいと思っています。
小紋以外は、今後こちらに一任するつもりでいます。
店頭に置いてある在庫の中から選ぶことが普通になっている現代ですが、
昔は多くの着物が別誂えでした。好きな柄を好きな色で好きな生地に。
そんな楽しい着物が出来上がったら、本当に大切に出来るものです。
もし別誂えに興味はあるけれども躊躇しているという方がいらっしゃったら、
是非一度、お問い合わせだけでもしてみてください。
きっと誠実にお答え頂けます
先日工房の方から「糊伏せ」という作業が終わったとご連絡がありました
こちらは袖の部分の写真です。
糊伏せというのは、柄の上に糊を置いて、そこに染料が入り込まないように
するための作業です。写真は柄伏せと言って地色染めの前にされる作業で、
柄全体を糊で覆うことで、地色を染める際に柄の部分全体が染まらずに残る
ようにしたもの。
この糊伏せを担当して下さった職人さんは、今年外務省が作った日本文化を
紹介するDVDの着物製作部分において、指名を受け、糊伏せの工程で出演
されたそうです
下絵を担当して下さった職人さん(先日のブログでご紹介した瑞宝単光章を
受賞された方です)も同じく指名を受け出演されたとか。国が海外に向けて
発信する日本文化を支える一人として紹介されるとは、すごいことですよね
そんな素晴らしい方々に製作に携わって頂くことができて、本当に幸せです。
来週には地色が染め上がるとか。小さな色見本と大きな反物に染めるのは、
印象がかなり違いますので、地色が想像よりも濃くなりすぎないかとドキドキ
しますが、とっても楽しみです
こうして少しずつ自分の着物が出来上がっていく工程を見ることができるのも、
別誂え(フルオーダー)ならではの楽しみです
着物がお好きな方は、ぜひ一度別誂えをしてみて頂きたいな~と思います。
初めての方は百貨店を通しても良いと思いますし、あれこれとやりとりをする
お時間のある方は、私がお世話になっている工房のように親身になって色々
なアドバイスや提案をして下さる所で、じっくり作り上げても良いと思います
百貨店だとかなり高くなってしまいますが、ほとんどお任せ状態も可能です。
私がお世話になっている工房は、メールでも電話でも対面でも、納得のいく
まで相談に乗ってくださるので初めてでも安心して作れますし、既製品と同じ
お値段で、数倍のクオリティのものが出来上がります
どちらも製作に最低4ヶ月はかかりますが、お時間のある方はオススメです。
例えばご親戚やご友人の結婚式、ご自身の結納、また記念のパーティや、
お子様がいらっしゃる方でしたら、七五三や十三参りや成人式等の行事に、
思い出に残る一着をご自分のお好みのまま作れたら、とても素敵ですよね
世界でただ1つの、自分だけの1着に出会って頂きたいと思います
この訪問着の製作を請け負ってくださった「公庄工房」さんについては、
以前のブログで掲載していますので、そのままの転載でご紹介します
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
昨年から私が訪問着の別誂えをお願いしているのは、こちらの工房です。
今までは許可を頂いていなかったので名前を掲載していませんでしたが、
先日京都に行ってお話をして許可を頂いたので、ご紹介させて頂きます
「公庄工房(ぐじょうこうぼう)」さん
http://www.yuuzen.jp/
今までの職人悉皆仲間問屋前売り問屋小売店顧客という、
驚くほどに多くの中間業者を通して行われてきた古い慣習的流通を見直し、
職人顧客というダイレクトな流通にする事により、中間マージンを抑え、
着物をより身近なものにするとともに、職人さんの生活も支えていくという、
まったく新しい手法を取り入れられた工房です
過去数十年、欧米文化や洋服が入ってきたという背景はあったものの、
着物の値段が上がっていったことも一因となり、民族衣装にも関わらず、
自分で着物を着られる人がほんの一握りとなるほどの着物離れが起き、
それにより仕事を失った職人さん達は、次々と廃業に追い込まれました
そんな中で問屋さんが打った手は、安価な「プリント着物」の量産でした。
最近の安い着物の多くは、インクジェットプリントで作られているのです。
これによりなんとか残っていた職人さん達も更に仕事がなくなってしまい、
このままでは後継者も育たず、数十年後には数えるほどになるでしょう。
そんな状況に異を唱え、新しい風を吹き込もうと頑張っていらっしゃいます
私は百貨店での別誂え経験もありますが、それと比べてもかなり質の高い、
そしてセンスも良い、素晴らしい着物を作っていただけます
気になる事にはとことん答えて下さいますし、密にコミュニケーションを取り、
アドバイスもして下さり、安心して製作をお任せする事ができる工房です。
業界内でも質が高いとされる染匠さんの仕事を任されている職人さんで、
その腕は確かです
何でもそうですが、モノは業者を通せば通すほどマージンで値段が上がり、
最終的に顧客に渡るときには数倍の値段になることもしばしばあります
流通を変える事で、顧客は質の良いものをコストを抑えて買うことができ、
職人さんは「プリント着物」に奪われてしまった仕事を取り戻すことができ、
着物業界は大切な伝統技術を継承し守っていくことができます。
昨年秋に作った流水花筏文の単衣の訪問着も、こちらでお願いしたもの。
現在私が別誂えをお願いしてる訪問着も、百貨店を通せば150万以上の
値段になるものだとおっしゃっていました。
私のような庶民が数百万単位の着物をちょくちょく作ることはできませんが
こちらの工房でお願いできるくらいの予算であれば、毎年でも可能です。
(そこは夫の理解があるので、ありがたいと思っています。ありがとう)
きちんと予算に合わせて、その範囲内で最大限の努力をしてくださいます。
百貨店では最初に伝えた予算から十万以上あがることもしばしばですが、
こちらではそんなことはありません。
それでも洋服と比べると数十万という価格は大きく感じるかもしれませんが、
着物は洋服と違い数十年単位で着られますし、子供に譲ることも出来ます。
私は着物が大好きなので、「プリント着物」は苦手ですし(持っていますが)、
私の子供の世代まで、手描きの着物が残っていって欲しいと願っています
私は公庄工房さんの考えに全面的に共感し、その新しく素晴らしい活動を、
今後も着物をお願いする事で、出来る限り応援していきたいと思っています。
小紋以外は、今後こちらに一任するつもりでいます。
店頭に置いてある在庫の中から選ぶことが普通になっている現代ですが、
昔は多くの着物が別誂えでした。好きな柄を好きな色で好きな生地に。
そんな楽しい着物が出来上がったら、本当に大切に出来るものです。
もし別誂えに興味はあるけれども躊躇しているという方がいらっしゃったら、
是非一度、お問い合わせだけでもしてみてください。
きっと誠実にお答え頂けます