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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

【小紋の別誂え(フルオーダー)第3弾】《共八掛編》

2013-04-22 23:16:28 | 着物
先日彩色見本での確認も終わり、糊伏せなどの作業に入って頂いている別誂えの
小紋ですが、小紋本体を染めに出す前に八掛だけを先に染めて頂いて、その地色
の確認をすることになっていました

ただ、染料は日持ちがしないため、八掛を先に染めて送ってもらってまた返送を
して...とやっていると、小紋本体との色の差が出てしまう危険性が高まるという
ことでしたので、京都旅行のなかで工房に伺う時間を作って、現地で八掛の色を
確認させて頂きました。

担当者さんの入院のために作業が遅れていたことに加え、八掛と小紋の糊伏せは
同時に終わらせてなるべく時差なく地色を染めなければいけないために、今回の
小紋の柄がかなり重いものだったので糊伏せにとても時間がかかり、ギリギリの
仕上がりだったそうです。工房の方には我儘を言って非常にご迷惑をおかけして
しまいましたが、なんとか間に合わせてくださって本当に感謝しています

そして私の訪問に合わせて病院を一時的に抜け出して来て下さったとのことで、
担当者さんの体調が心配でしたが、直接お話をさせて頂けて、色々と勉強になる
こともあり、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました

話が弾んでしまい、まだ先の予定だった単衣の別誂えも思いがけず始めることに
なってしまいましたが…私にしては珍しく、ごくごく淡い藤紫色で作って頂く
つもりです。


こちらが地色が染め上がったばかりの、まだ蒸しをしていない状態の八掛です。
蒸しをすると若干発色が鮮やかになりますが、それを考慮してもとても良い色に
染め上がっていました

中央部あたりに金色に見えるのは柄部分で、糊伏せがされている状態です。

こちらの小紋と、現在「公庄工房」様にお作り頂いている訪問着の地色がとても
近いのですが、小紋が若干濃い目の色、訪問着は若干淡い色になります。

色の系統は全く同じなのですが、小紋と訪問着ではどんな風に印象が違うのか、
試してみたかったのです。それぞれが出来上がったら、一度並べて写真を撮って
みようと思っています

これで地色の確認ができましたので、小紋本体の染めや友禅の作業に入って頂く
ことになります。