今日は、結婚して25年目にあたる日だった。
娘は誰のアドバイスか、「温泉でも行ってきたら」と勝手に予約したりと気を遣うが。
余計な気遣いは無用と、丁重にお断りした。
その昔、子供達が銀婚式を祝って、親に旅行をプレゼントしたりしたらしいが。
今は、高学歴の世の中、社会に出てしっかり稼ぐようになるのには時間がかかる。
特に、物価の高い東京で暮らす娘に、無理をさせる事は出来ない・・・。
しかも、夫と温泉・・・・。ねぇ・・・・。ケンカするだけやんか。
さて、珍しく今日は記念日と言う事を思い出し。
晩ご飯には、夫の好物の「まぐろの刺身」を購入。
水餃子鍋と、フルーツトマトとモッツアレラ等など・・・。そうそう、冷蔵庫に豚足もあったっけ。
帰宅して、先にマグロを食べようとする夫を制し。
「今日は、何の日か知ってる?」
「????・・・あ~っそうか結婚記念日やな」
ビールグラスで、まずは乾杯。
「お互いの忍耐に」
「え~っ!何でや?君も忍耐してるちゅうんか?」
「あのね、あなたいつも言うやんか。離婚する原因も、どちらかが100%悪いっちゅう事は無いって。
8:2でも、7:3でも。10:0は無いんや!」と言うと、あちらも負けてはいない。
「それは、一般論や」
「私ら、一般人ちゃうし~。 変人やし~」
てな具合で、25年も経つと。お互い譲り合う事もなく・・・・。
私は、2004年物のワインに移行して、好物の豚足にむしゃぶりつく。
「よう、そんなもん食うなぁ」夫は、眉をひそめる。
「結婚25年目に、横で豚足にむしゃぶりつく嫁をどう思う?結婚して良かったぁ?」
わはは・・・と、夫は愉快そうに笑う。
「末っ子は、笑ってごまかす」
嫌や!っちゅう事やね