男は黙って

年頃の息子って、なぁんにも言ってはくれないね～。

特に、我が家の息子は無口なタイプ。て言うか、日本語を話すのが苦手。

　先日も、玄関に「講道館弐段手数料」の振込み用紙が、ペラっと放ってあった。

夫は「振り込んでおいて」と息子に渡されたらしい。

「これって、何やろう？」と首をひねっている。

「講習会でもあったんやろかそれにしては高いな。１５０００円やて」

　あぁ、そう言えば・・・。私達が上京した日。息子は「天理へ行ってくるから」
って言ってたなぁ。随分と朝早く家を出たっけ。

　ひよっとして、あれって「昇段試験」だったん？

「２段になったん？」帰宅した息子に聞いてみる。

「うるさい黙っとけ。マジうざいんじゃ」

う、ううっ

なんちゅう言いぐさ。でも、照れくさいんやね～。それは良かった、良かった。

　おめでとうさん。

写真撮ってる場合ちゃうやろ

と息子の声が聞こえてきそうな、慌しい朝の時間。

２１日、２３日とお墓参りを済ませ、まずはホッと一息。

　前日は、買い物に行く間もなくて。今日はとりあえずあり合わせ弁当。

　えのきベーコンに、玉子焼き。塩鮭に小松菜ゴマ和え。ご飯には焼きたらこをふりかけました。息子の好きな豚バラのカリカリ揚げも添えて。

　今日も、息子は完食かな？

秋のお弁当

　今日は少し手の込んだお弁当。蓮根のキンピラや塩鮭は定番だけど、今日は「茄子のはさみ揚げ」があるのよ。

　前日に挟む種だけ作っておくと、忙しい朝はバタバタしなくていいよね。

おくらはサッと茹がいて、少しカツオ節とお醤油を垂らして。

　あ～っ。頂いたおいも、炊いとけばよかったな。

　そうそう、東京へ行った時のエピソードをご紹介。

今回は、急に上京が決まりました。それも、３連休のど真ん中という日程。

　本当は土日に行きたかったのが、夫の「私は、土曜は忙しいんやそんなはよ帰られへん」の一言で。３連休の休前日は高いんやで、あんさん。

　ネットで検索すれども、ホテルは全滅。安く上京できる「東京ブックマーク」を探せども・・・。

　「新宿のビジネスホテルでええんや！」と言わはるが。ビジネスホテルもツインとなると結構お高い。兎に角、日にちが悪いわ～。

　やっとの思いで探したホテル（往復新幹線付き）は、汐留にある超高級ホテル。

　しかも浜離宮が見下ろせる「ガーデンルーム」しかないっ！

「そんな、ええとこちゃうてもええんや～」と夫も嘆くが、私かて同じ気持ちやがな。

　なんも、そんな雰囲気ある部屋に二人で泊まってもな。ガーガーいびきかくだけやし。

　えらいすんまへんなっ！

着いてみたら、予想以上に高級なホテルやった。

　訪ねててきた娘も大満足。「十分広いよ。まぁちゃんも、一緒に泊まりいいな」

「ええわ、二人のいびきで寝られへんもん。」　あっ、そう・・・。

一縷の望みも絶たれた夫は、お気の毒な程ガッカリ。

　とにかく、３人で食事に行った。早い夕食なので、ホテルには７時前に戻った。

「明るいうちに帰るわ」とさっさと身支度する娘を、「まぁ、せっかくやねんから。下のバーでなんか飲もうよ」と誘う。

　下戸の夫も少しでも娘といたいらしく、素直に従う。

夜景が綺麗なガラス張りのバーで、ボサノバの生演奏がはじまっている。

　なかなかお洒落やん。

　私と娘はカクテル、夫はトマトジュースを注文。

　でも、お洒落なホテルのバーは量もお洒落。グビグビッとすぐに飲み干してしまった。

　「お替りはいかがでございますか」とボーイさんが尋ねる。

　ボサノバも聞いていたいし、娘との時間も楽しみたいし・・・。

「私はジントニック。パパは何にする？」

　夫は少し考え、「私、おひや頂戴」

　関西弁しかしゃべらない夫は、ここでもひるまず関西弁。

「エビアンになさいますか？それとも炭酸いりのものになさいますか？」

「！？・・・・・。炭酸？」意味が分からず困惑する夫。
「パパ、炭酸なしにしたら」

「そやな、炭酸なし頂戴！」

「炭酸なしですと、エビアンと○○×△がありますが」ボーイもしつこい。

「○○×△って何？」

「イギリスのミネラルウォーターでございます」

　だんだんイライラしてきた夫は、ついに言い放った。

「普通の水でええんです！普通の水！喫茶店で出てくる水」

　ボーイは諦めて、退散して行った。その後ろ姿を見送り夫は言う。「普通の水ないんか・・・」

　娘はお腹を抱え、笑い転げた。

　要するに、タダの水ちゅうことやね。ないんよ、ここには。

ほんでもって、土曜の晩

　よう働いたわ

ほんまに今日は、というより今日も。

　東京で会った娘が、「私の部屋をキチンとベッドメイクしてないっ！」と怒るので。

　朝から娘の布団一式を干して、カバー類も全部洗濯した。ふと見ると、夫の枕も汚い～っ。なんじゃこりゃ。シーツも枕の脂じみで汚れて・・・・。

　「最近、頭に汗かくねん。枕もぐっしょり濡れてんねん」と夫が言ってたなぁ。

ひよっとして「お年頃？」（更年期の）

　頭に汗かくって、良く聞く話だけど・・・。

　とにかく、脂じみの付いた、シーツを洗って干した。ついでに、息子と私の布団も干して、カバーも全て洗濯。

　久しぶりの洗濯日和ね～。秋晴れって感じ。

　午後からは、習字の稽古。先週の宿題も、全然出来てなかったし。

そこへ、明日墓参りの為に上京する実家の両親が来た。仲良く話していたのは、最初の２０分間だけ。そのうちバトルが始まった。

　喧嘩なら家でやっとくれっほんまに。

私は、やる事が山程あるんやっ！

　車で３０分かけてお習字の先生宅へ。見て頂くのは１０分くらいなんだけど。

　そこから、夫の枕を買いに登美が丘イオンに。正反対の方角です。あぁ、しんど。

　良く眠れそうなのがありました。とそこへ、息子からメール。

　「駅まで迎に来て」

　え～っ　　ナビで検索したら、駅まで３０分はかかるよ～。土曜は渋滞なんだから。

　息子に伝えると。

　「ほんじゃ、待ってる」

ええかげんにしてよ～。バスで帰れっ！バスでっ

久々にのんびりとした土曜日

　今週はホンマに忙しかった。

連休に上京するつもりなんて、当初なかったもんだから。

　だから、連休明けには３日連続で仕事を入れていた。なんておバカな私。その上、お仕事３日目の夕方は、パン教室の買出しに走り回る事になったよ。

　スジ肉の下ごしらえや、「おから」に入れる烏賊の煮汁を夜中まで作ったり。

あ～つ。こんなんで大丈夫やろか。倒れるわと思いながらの今週。やっと今日は休みだ

　息子の弁当の為に、５時半起きすることもないし～。

でも、土曜は夫の為に「おにぎり」を２個だけ作ります。

　土曜のオフィス街は、飲食店も殆どお休み。加えて、土曜しか来られないお客様の為に、夫は出かける暇もないらしいよ。お気の毒やね～。

　自家製の梅干にぎりを、２つだけ。熱々ご飯で作りました。

おにぎりだけは、機嫌よく持っていきます。

頑固だから、「お弁当作って」とは言わないけどね。

金曜日コースはじまりました。

金曜コースも今日からスタートです。

今日は台風の影響で、出足も遅く。なかなか集まりません。

　１班さんは、誰もいない状態で。小学校は休校になったのかしら。心配していたら「すみませ～ん」と続続とお見えになって。

　結局４名のお休みだけで、３２名の参加でスタート。今日も賑やかです。

こちらのコースも火曜コースと同様、あちらこちらで同窓会が始まっています。

　おひとりが来る途中で具合を悪くされて、すぐに帰宅されました。あの後どうされたかしら・・・・。とても心配です。だいじょうぶかなぁ？

　パン作りはスムーズに進行。おからに入れる煮汁が、イカ墨の量が多くて。少し風味を付けるつもりが「真っ黒」に。

　やっぱり、煮汁にはいつも通りの「するめ烏賊」を使えばよかったわ。ごめんなさい。「イカ墨おから」になった班。

　フェスタのお手伝いも決まって一安心。皆さんの温かいご協力に、深く感謝いたします。

　皆さんの支えだけで、「マリママのパン教室」は５年目半ばを迎えます。

　そうそう、最後のお片づけで気になった事が。スポンジに小麦粉のグルテン汚れを付けたままの班がいました。

　「グルテン」は一度スポンジや布巾に着けると、とてもやっかい。次回は洗い方もお教えしましょうね。

　私達のクラスは「片付け上手」と、公民館の方からも評判なんですから。

なんてったってアイドル

　ほんまに娘が帰ったら、夫も息子も猫までゴキゲン。

なんでや～。

　駅までホイホイと迎に行った夫は、嬉しそうに「まり、帽子かぶってたで。宝塚の男役みたいなん」おいおい、あんさん目がハート。

　でも、だんだんモデルらしくなってきたなぁと。私も思う。少し自信がついてきたのかな？

　デジカメのCMも、もうすぐ流れる？

　今回はSAVVYの撮影で帰ってきた娘。（今月２３日発売。「SAVVY　奈良」京阪モール綴じ込みです）

泊まりの撮影ではなく、自宅から二日間現場に通います。

　珍しく夕食は家で取り、その度に母は頭を悩ませる。「ご飯何食べたい？」

「え～っ。何でもいいわ」　　　さよか。

一人では、めったに食べれないものがいいかな？「すき焼きか」

　「すき焼きにしよか？」

「いや～っ。すき焼きなんて～」

　ほんなら、「何でもいいなんて言わんといて！」

腹立ったから、夕食はすき焼きにしたわ！ほんまに、ええ加減にして。

　２日の滞在で帰って行った娘。帰りは私が駅まで送る事になった。

　車の中で髪を束ね、クラークゲーブルがかぶるような帽子を目深に・・・。それも片手で頭に軽くのせる。

　ほんまや・・・。

おもわず帰宅して、夫にメールを送る。

「帽子かぶったら、モデルさんらしいなぁ。だんだん変わってきたね～」

　夫から、すぐに返信がきた。「やっぱり東京の人やから」

　それ、うちの母のことみたいやんか。厭味やわ～っ。

　

火曜日コース始まりました(^^)v

　いよいよ始まりました。長い夏休みを終えて。

今回は「持ち帰り生地」もあるので、おかずは２種類だけに。

「インドネシアの大根スープ」と「おから」。

「パン」はフーガスです。各国料理だね～。

久しぶりだったので、各班で同窓会がはじまってザワザワ。

　でも、楽しく取り組めました。

「フーガス」は高温・短時間で焼きます。パリとしたおせんべいのよう。
翌日は、クリームチーズやディップにつけても美味しい。

　久しぶりのパン教室だったので、私もくたくた。

　帰宅して昼食を頂き、干せなかった洗濯を干しました。その後、(=^・^=)と寝てしまいました。

　気付いたらなんと６時！

いかん、晩御飯の買い物に行かないと！と思っていたら。メール

　題名は「明日明後日大阪で仕事」

　本文は「今夜遅く帰る
　　　　　ご飯いらん」　　　　　　娘からやわ。

　相変わらず愛想ないメールやわ。昼寝しといて正解。娘帰ったら、倍ほど馬力いるわ。

浴室プラネタリュウム

アマゾンから宅配で大きい箱が届いた。

　また、息子が夫の名前で、ゲームソフトを注文したのかしらと思っていたら、

息子は「こんな大きい箱知らん」と一言。はて。

　夜に帰宅した夫は、玄関の箱を見て「ついに来たか！」とニンマリ。

「これでな、浴室でプラネタリウムが見れんねん」

　あぁ、そういやぁ随分前にそんな話聞いたなぁ。プラスチック製のボールを浴槽に浮かべると、浴室天井に星座が映るって。でも、随分前の話じゃぁない？

　「在庫切れでな、３ヶ月待ったわ」

　そうなんだ。

夫は箱をゴソゴソ開けだした。おりしも、テレビでは「魔王」が始まった。
「魔王」は韓流の人から聞いた話では、もともと韓国ドラマのリメイクだそうな。

　彼女によると本家本元の方が、はるかに面白いらしいのだが。そんなことは知らない私は、日本版「魔王」にハマっている。

　真剣にドラマの展開を見守る横で、夫がガサゴソ・・・・。イライラのオーラをだしまくっている。あ～ぁ、また始まったか・・・。

　夫は大の「組み立て」嫌い。文系の彼の頭の中では、展開図から立方体を組み立てる能力は皆無らしいよ。

けれども、文章の構文能力に加え、文章で意志を簡潔に伝えるのは長けている。

彼はまさしく「文系の人」なのだ。

　よって、息子が小さい頃の「めばえ」・「幼稚園」などの付録は、私が作る役目になった。だって、パパが作った戦隊ロボットは動かないし、腕からロケットが飛びなさない！私は泣きじゃくる息子の為に、夜中の２時頃まで合体ロボットを作らされたよ。

　本棚や机のたぐいも、説明書片手にペンチを持つのは私。あ～ぁ、またイライラやってる。

　勘弁してよ、「魔王は」佳境に入ったよ！

「ねぇ、レオ（息子）に見てもらったら」と声をかける。あなたの息子の頭は、理系ですから。


　それが悔しかったのか、夫のイライラはMAXに達した。「あかん不良品やっやっぱりあかんな！通信販売は」箱と説明書を放り出した。

　あの様子では壊れるなとチラと思った。今までも、イライラして力任せに部品を捻じ曲げ、壊れた事がなんどもあった。ネジのねじ山も、何度潰したことか・・・。

　CMの合間に「どうなったん？」と冷静に尋ねた。

「電気点いたんやけどな。点きっぱなし。点いたのはいいが、今度は電源ON／OFのとこ押しても消えへん」

そしてついに、

「あかんこれ不良品やっ明日電話して返すっ」とすごい剣幕。

　私に「君、組み立てて～や」と言いたそうなオーラが、夫の全身から湯気のようにたぎっている。

　でも、無視した。

　「魔王」は、最終回の一歩前。いっちゃん面白いとこやんか！

　そのやり取りを見かねた息子が、ゲームの手を止めて和室から出てきた。

　夫の手元を黙ってじっと見つめる。

「なっ、電気点いても消えへんやろ？不良品やで、これ」と息子に同意を求める夫。

　「電源ボタンを長押ししたら、消えるんちゃう？」と息子が言う。しごく冷静に。

　夫は息子言われるまま、ボタンを長押ししてみた・・・・。

　１・２・・・消えた。

「・・・・。」

「だから、言うたやないの。レオに見てもらいって」

「ほんまや、賢いなぁ」と夫は苦笑い。

　大事そうにプラネタリウムを抱え。夫はお風呂に行った。やれやれ、これで落ち着いて「次回予告」も見れるがな。

しばらくして、風呂から上がった夫は言った。

「やっぱあかんわ。しょうもないっ！」

　彼が想像していたものとは、かなりかけ離れていたそうな・・・。

　今度は「返品やっ」とは言わなかったけどね。

おやつの作り方

　最近の夫は「お腹空いた～」と帰宅する事が多い。

「私、昼食べてへんねん。」

え～っ。もう９時半回ってんで～。朝からなんも食べてへんのぉ？仕事が忙しくて、昼食の時間が取れないらしい。さすがに、私も心配になる。

　「それ、まずいんちゃう？体に悪いよ」

　食事を抜きで働くと、血中濃度が高くなると本で読んだ事がある。
ただでさえ、通風の持病があるというのに。

「血液が濃くなるから、なにかおやつでも食べた方がいいよ」

「おやつ、もうなくなったんや」
　
　そうかいな。

「そうや、これ持っていって。今日友達が持ってきてくれた最中」

　夫は大の和菓子好き。大事そうにカバンに入れた。ちょ、ちょっと。
待てよ。

　頂いた最中は、非常に上品なもので。一つの小袋の中に、一口大の最中の皮２枚とあんが、それぞれ別に個別包装されている。私でさえ、これ何や？と思った位。

　食に興味のない夫が、あんをちゃんと皮に挟んで食べれるかしら？

「パパ、あれ、あんと皮が別々になってるから。ちゃんと挟んで食べや」と念の為言っといた。

　「え～っ。夕べ私、そのまま食べた～。」

　やっぱり。

「ややこしな～。どうしよう」と夫は迷惑そう。

「なんも、ややこしあれへんがな。わからんかったら、そのままたべとき」
お腹の中で最中になるから。

　もうっ！あんこ位自分で包み！わざわざあんさんの職場に、最中のあんこ挟みに行けまへん！