奈良に帰ってきて、2日目の朝。
娘から携帯にメールがきた。
iphone の画面に、娘の名前が表示され。ドキッ。
メール着信の合図だ!
娘の部屋を綺麗に片づけて出て来たけれど、何か不備があったのだろうか?
どこかの窓を閉め忘れたとか、調理器具をもとの配置に戻していなかったとか・・・・。
とにかく、娘は綺麗好き。鏡やガラステーブル、洗面所は水滴一つない。
部屋のドアにも、指紋一つなく・・・・。
バスタオルの置き場所と言い、キチンと収納されまくっている。
あんなに綺麗好きだったろーか?と思うのだが。
故に、娘の部屋に泊まる度に、何かしらお叱りを受ける。
「鏡に、水滴飛んでるっ」「ママの食器の洗い方、気に入らん」
今回も・・・・?と思いきや。おそるおそるメールを開くと。
「綺麗に使って頂いて、ありがとうございます」
良かった~。お叱りのメールかと思った。
ほっと胸を撫で下ろした。
娘の部屋を出る際、鍵をかけては開け。3度繰り返し点検した私。
あの娘と暮らしていける男性は、はたしてこの世の中にいるのだろ~か・・・・・。
仕事を終えて、帰宅すると。玄関に、大腸がん検診の容器が置いてある。勿論、未使用のものだが。
上京する前に、ちゃんと夫に採取するよう言っておいたのだが・・・・。
帰宅した夫に尋ねると。
「よう、分からんねん。どうやって取んのんか」
「説明書に書いてるよ」「毎年、やってるやんか!」
「それが、いまひとつ分からんねん・・・」
あのね~。説明書に子供でも分かるような絵が書いてるでしょ。
うんちの絵が表面を、サンプル棒で擦るのよっ!
うん?待てよ・・・ひょっとして。
「あのね。それ、私にあなたのウンチ採れって事?」と睨むと。
「いや~、あははは」と笑う。
夫が笑って誤魔化すときは、大抵が肯定の意味だ。
末っ子は、笑って誤魔化す。まさに、その通りなのだ。
ここで、「しゃあないわねっほな採ったるわ」と言うのを期待してたのかも知れないが。
毎年、採らされる羽目になってもいけないので。
無視した。
それにしても・・・・。手足が丈夫な間は、自分でやってもらわないと・・・。
2、3日経って、ようやく自分でなさったみたいで。
ほら、やれば出来るやないの。