今回のお盆休み、本当にお疲れの一週間だった。
病人が2人いる為に、殆ど家族揃っては何処にも行けないし。
それでも、元気な息子は家に閉じ込めるのも可哀そうで。
出来るだけ、時間を作って一緒に出かけた。
さて、17日の土曜日は息子はクラブのOB会で出かけ。夫は、やっと出勤した。
ようやく喉が治ってきた娘は、「どっか行きたい~」と言う。
「私、今回どこも行ってないし~ 天満の練り天の店にいきたい」と、勝手な事を言う。
私、殆ど毎日出かけながら、皆さんのお世話してんのに・・・・
まぁ、息子とばかり出かけてるから。あちら立てれば、こちら立たずか・・・・
「パパ、まだ調子悪そうやし。一緒に誘う訳も行かないし・・・じゃ、パパが帰る前にパパッと行く?」
「私、あそこ行きたいまだ、店やってる?」
6年前に、娘の友達も一緒に行った天満の「蒲鉾屋さん」
今も大将は健在だ。
娘の事も良く覚えていて下さって、オーダーした練り天を次々に目の前で揚げて行く。
私もこの店に足を運んだのは久しぶりで。大将の話によると、もう3.4年は来てなかったらしい・・・。
「娘が東京に行ったばかりで寂しいわ~と、そこの席で飲んではりましたよ」と大将が笑う。
「きも~っ。そんな事あったん?」と娘。
そんな事もあったんやね~。まさかこんないもに早く(その時、娘は大学4年生)都会に出すとは思ってもみなかったからね。
娘を東京へやってと夫に頼んだのは、この私のはずなのに・・・・。
練り天を3種ほど頂き、今度は向かいの立ち食いホルモンの店にも寄った。
煙もうもうの汚い店だが、娘も喜んでいる様子。
この店はイケメンの店長が独りで汗だくで切り盛りしているお店。
馴染みの予約が入るため、めったに入店出来ないお店だ(最近、2号店が近くに出来ている)
私たちが食べている間にも、店の外で空き待ちの男性グループが・・・・
「もう、少し待ってもらえたら入れるので・・・」と、店長は、私達の後にその新規客を入れたい模様。
時間は6時過ぎ。そろそろ店が活気づく時間だ。
「ここ、もう空くから。ちょっと待って」と新規客に声をかけ、ビールをぐびっ
「お待たせ」と店を出た。
娘が、後ろから付いてきて。
「ママ~。何であんな怖い声で『おまたせ』って言うん~ お客さん、びびってはったやんか」
そうかなぁ~ ノーマルトーンやねんけど・・・・
大体オバハンになると、黄土色の声しか出んようになるのよ・・・・
さて、夫の夕食用に大将にお願いした練り天を持ち帰り、7時半には帰宅。
ところが、しばらくして帰ってきた夫。
何故か、またもや不機嫌で。(久しぶりの出勤で疲れたのか?)
食卓にお好み焼きの残り物(子供達の大好物だが、夫は大嫌いらしい。「京都は大阪ちゃうから、お好みなんか食べへん!」と言うのだ・・・)が並んでいたのも気に入らなかったようで。
事もあろうにこの夜は、2口食べただけで、無言で2階へ上がった。
いつものふて寝だ・・・・(ほんま、ややこしい人やわ)
さすがに娘もあきれ果て「何やろね?あれ・・・・?」と目配せしてきた。
う~ん。ほんま、何なんやろ。
体調が良くないのは分かるけど、何もこのタイミング(子供達が帰省するのは年に2回だけなのに)でキレなくてもいいのにねぇ。
それに、体調が悪いのは自分が薬をちゃんと飲まなかったからなのに・・・・。
息子は11時頃に帰宅。こちらは懐かしい友人達に会ってゴキゲンである。
「おれ、明日の日曜日は列車が混むから、明後日に帰ろうかなぁ」と言い出した。
事情を話し、「パパはすっごくご機嫌悪いから、明日はお姉ちゃんと帰った方がいいよ」と勧める。
「・・・・・・」
息子は、しばらくしてから。
「これからは、帰省は3日でええな。4日目からはパパはいつも機嫌悪いからな」
あ~、そうやったね。去年も、今年のお正月も・・・もう何年も前からそうやったかも知れない
私の寂しそうな顔を見て。
「ゆっこはんとは、東京でも会えるしな。それでエエやんか」
ニッコリと笑った。
そうだよね。
子供達は、パパには心から感謝している。
だから、決して反抗もしない。
自分たちの生活は、父親がしっかりと支えてくれるからこそと、十分に理解しているのだ。
争いごとを回避する為に帰省の日にちを少なくするのは、ある意味「大人の選択なのかも知れない」
子供達は翌日、夕食も食べずに昼過ぎに家を出て行った。
蜘蛛の子を散らすように・・・・
子供達には、それぞれの居場所がある。
それぞれの居場所で、明日から頑張るのだ。
いつまでも、ひとつ屋根の下で暮らしていたあの頃とは違うのだ。
夫は分かっているのだろうか・・・・?
私自身も、改めて自分に言い聞かせる。
秋は、もうそこまで来ている。
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