私が歌舞伎にハマったのはいつの事だろう。
最初は友人に「スーパー歌舞伎」に誘ってもらったのが始まり。
「タダの券だから席は良くないのよ
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」とご一緒させてもらったのは、確か2階席だったと思う。でも、その迫力に圧倒された。2階席でも
市川猿之助さん率いる「スーパー歌舞伎」は、中国雑技団のアクロバット的要素や京劇の美しさと歌舞伎を融合させたもの。
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加えて、現代劇のように分かりやすい台詞。場面展開もスピーディで観客を飽きさせない。
確か「かぐや姫」が題材の演目だったと思うけれど、最後に天空高く飛んでいく猿之助さんの姿は圧巻
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でした。(たしかかぐや姫も一緒だったかも知れない・・忘れた
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)
それ以来、スーパー歌舞伎に年1回は足を運び、いつかはほんものの「歌舞伎」を見たいと思っていたの。
海老蔵さんは、彼が19歳位の時に取材されていたのをテレビで観たのが始めて。
ずいぶん目に力のある「男前
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」な子だなぁ。というのが印象に残っていて。
NHKの「武蔵」はあまり興味がなくて観なかったけれど、テレビCMでとても気になっていました。
何かと芸能ニュースの噂が先行する方だから、舞台はいかがなのもかと思っていました。
そして松竹座の「襲名公演」。予想をはるかに超えて良かった。
歌舞伎役者は「一声二顔三姿」と言われるらしいが、確かに声はよく通る!
横顔も綺麗!!いまどきの若者だからスタイルはいい。
彼は11代目市川団十郎に生き写しと言われているそうですが、「切られ与三郎」なんて浮世絵から抜け出たような美しさと色気。
それからというもの、歌舞伎を観るにつれて日舞やお囃子などにも興味が広がっていきました。
私は、結局のところ「伝統芸能が好き」なんだなと最近つくづく思う。
「伝統芸能」は一朝一夕には出来ない。
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長く受け継がれた伝統の上に成り立ち、そこに日々の努力が加味されたものだと思う。
私が好きな「菊乃
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」さんもそう。彼女の舞にはもって生まれた「華」と、日々の努力の成果の上になりたっている。
それが、観ているものにつながるのね~。
あ~ぁ。いつかは観たい海老蔵の「助六由縁の江戸桜
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」