株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(3.9.07)

2007-03-08 21:26:20 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場の上げ幅は予想外でした。先物が17000円を2-3度試して突き返されている様を見てやはりと思っておりました。先物が後場になって200円高を示現しても、打ちのめされた新興銘柄など、どうせ騙しだろうと予感しているような、半信半疑の黙り戦術でした。

今回の上げはドル・円相場が円安方向に振れてきたのが大きいようです。昨日の終値が116.1円。日経平均が一時600円を越えて下げた日の安値が115.18円。そして今日は朝からほぼ一直線で上昇し今現在は何と117.16円となっております。(午後8時14分)

今回115円の攻防ラインを守れたことが如何に大きかったかということですね。先日円のキャリートレードで100億円を借りて米国財務省証券を買って運用すれば、1日に124万円の利益が上がると書きました。半年運用して2億3千万円程度の収益に過ぎません。つまり2%少々の利益です。ところが今回のドル・円の下落率は5.7%です。もちろん、これは最大ケースですので、様々なヘッジを効かせていたり、円を借りる時のレートも分散したりということをしているでしょうから、-3%のダメージということはありませんが、それでも年間で平均5%の収益からすると、今回115円割れでの負の連鎖が作動し更なる円の上昇がもしあったとしたら、ヘッジファンドの大手どころの一角でも退場を余儀なくされたかも知れません。LTCMの危機の時は10円も一気に円高に振れたそうです。

そうした好転から、さすがに300円を越える上昇で17000円を確かに回復したと見るや、引けの30分から1時間ほどにかけては、軒並み上昇に転じました。出来高が少ないのでまだ序奏のような上げでした。

さて、このまま反転上昇相場に転じるのかどうかですが、後場の上げで各市場の指数が一気の好転し、マザーズ指数のOSCが+5%の47%、ヘラクレス指数は+4%の47%、日経平均は+7%の45%、そして、TOPIXも+5%の45%と明らかな切り返しでした。ここから順調に登っていくのかどうかですが、筆者は、今回はチョイと下げのマグニチュードが足らないと思っております。短期の日柄としては一旦リバウンド2回目ということで、こんな状態でよいかと思いますが、昨年のゴールデンウィークを挟んでの動きは、先日も書いたように約20%の下落調整がありました。今回は10%弱の調整での切り返しです。日柄もまだ道半ばです。

と言うわけで、とりあえずNYあたりに波乱がなければ、明日の寄り付きから前場にかけては上昇基調でしょうが、その後はまた風雲急を告げるような値動きをするかも知れません。確実に相場の波動を先取りしながら、降りたり乗ったりする以外には手がありません。

といったことを肝に銘じながらの明日の注目銘柄です。主に出遅れと思われる銘柄を中心に検討してみます。その意味では逆張りですので、何らかの事情が絡んでいるかもしれません。そこは注意下さい。

テクニカル用語の簡単解説

1.2448イーコンテクスト
 指数値が今日はまだ最低値を更新中。OSCは前日同値の41%です。乖離幅-3K。2月14日の中間決算発表後に一度反発するも、その後は中間期そのものが-40%の利益だったことが影響してか低迷。しかし、今日で吹っ切れた可能性もあり。

2.8789フィンテックグローバル
 まだ立ち直ってはおりません。OSCが40%→41%で乖離幅も-2Kと絶好。

3.2132アイレップ
 OSCが38%→41%へ、乖離幅は-7Kとこれも絶好。底値からの反転度合いがまだ少なし。まだ冬眠中。

4.3233ファンドクリエーション
 これもOSCが40%→44%へと伸ばしながら、乖離幅は-8Kと絶好です。出来高はそこそこありますが、押し込まれ過ぎだったのか?

5.2491バリューコマース
 純利益半減でここまで落ちました。しかし何とか今日は回復しOSC37%→44%です。乖離幅も-6K程。

6.3237イントランス
 後場にいち早く動意付いた銘柄。OSCはまだ32%→39%で、乖離幅は-7Kもあります。昨日を底にしての切り返しが終わったばっかり。

7.3239総和地所
 出来高少ない地味系不動産銘柄。公募価格36万円の時がPER9.6倍。今はそれ以下の水準です。OSCは34%→38%と切り返しております。そして、乖離幅が何と-18Kもあります。穴馬か。

8.3812ゲームオン
 今期利益横ばいが嫌気されて2月6日以降下げ続けております。しかし、高値の半分まで落ちれば一旦反発体勢にはあると見ます。OSCも31%→38%の乖離幅-17K。

9.2315SJホールディングス
 まだ冬眠中。今日は人並みには目覚めかけております。貸借銘柄なので売ったり買ったりされているうちに、今日の上昇相場に乗り遅れている感じです。

10.9438エムティーアイ
 5日の190Kからの切り返しはまだまだ。明日は222Kあたりまでの反発を予想。

11.4281DAC
 まだOSC37%でウロウロしております。乖離幅も-2600円もあります。後は出来高次第。

12.3727アプリックス
 今日の値幅だけで41Kもあります。OSCが29%→36%と急な切り返し過ぎるのがチョイと気にはなります。もし停滞するとしたら430Kの壁かも知れません。一気にいって一気に落ちるので注意。

13.4340シンプレクス・テクノロジー
 こんなところでウロウロしている株ではないのですが、OSCを33%→37%でやっと目覚めかけたところです。乖離幅も-2800円もあります。

14.4813ACCESS
 乖離幅が-18K、OSCは40%→44%です。指数値も底から20K程上げたばかりの位置です。

15.8423フィデック
 この株どうしたことでしょう。確かに1月末の場中での決算発表という荒技で230Kまで切り上げてからは、その反動でついに160Kです。OSCも29%で前日同値。貸借銘柄だからとはいっても、そろそろ世の中の動きに追随しないと、脳天逆落としを食らいます。

いやいや、前場に前日安値以下の銘柄にピンクのマークを付けていたのですが、相当な数のピンクの色を消す羽目になりました。手間のかかることを今日の後場の市場がしてくれたものです。

持ち越し株は206Kと208Kで仕込んだ2132アイレップのみ。もっと大胆に色々な銘柄に手を出しておくべきだったかなとチョイと後悔するような、見事な切り返しでしした。まあ、明日は明日の風次第ということで対応しましょう。
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中途半端な動き

2007-03-08 11:21:42 | 株に出会う
今の相場は、朝の値動きが激しい時に突っ込むか、朝は大人しく始まってから急に動意尽くタイミングを待って買うか、どちらかでないと全く面白くない相場展開となっております。

前者の例は、3727アプリックスでした。しかしこの株の「馬力」は一体全体どこから来るのでしょう。信用取引が出来ないのに、358Kまでの怒濤の売りは誰が売っているのか?そこで長い下髭を付けるや否や、あっという間に水面上に浮上です。360Kあたりまで降りてきたところでのOSCが、3月5日の26%に並んでいましたので、そこからもう少し駄目押してからの買いを考えておりましたが、少し切り返すと第2弾の怒濤の売りの恐怖もあって、こうした底値ではなかなかに拾えないものです。しかし、この谷底への一気の下げのパターンは、かなり高い確率で拾い上げられるようです。そのための条件は、前日のOSCが下がっており、かつ直近の最低値近辺で踏みとどまっており、そして終値が大幅に下げているケースです。アプリックスは完全にこの条件を満たしておりました。こうした銘柄の次の上げパターンは、今日もしプラス5K程度で終われば、多分OSCは+3%の32%程度になります。この段階で試し買いです。明日の地合が悪くなければ上げに転じるパターンとなります。

後者の例が今日の注目銘柄の2432DeNAです。昨日の好調さが持続しているかどうかは、朝の下落のときに前日終値を割るかどうかが1つの目安となりますが、この株は383Kで踏ん張っておりました。ここで買うべきでした。後の祭りです。その後はじわりじわりと戻しながら、390Kまで登ってきた時に一気に盛り上がりましたが、その時に備えて準備をしておかないと高値を追うこととなります。そこで筆者はまたしくじりました。つまり咄嗟の判断が要求される訳ですが、そのための自分なりの買いや売りの戦略がなかったのが失敗の根本原因です。

今日ストップ高まで行った、3814アルファックス・フード・システムは、これは予兆らしきものはテクニカル指標的にはありませんでした。前回2日連続棒上げした時に甘い蜜を吸った方々が、下げきるのを待っての買いを仕掛けたとしか思えません。これは今後の反省ではありますが、致し方ないケースです。これこそが後の祭りです。

まあ、こんな後講釈は別にしても、相場全体は中途半端で手出しがほとんど出来ませんでした。

OSC値もマザーズ指数が+2%の44%、ヘラクレス指数が前日同値の43%と、マイナスながらまだ下落モードに突入はしておりません。売買が単に枯れているのではないでしょうか。ここから大きな下げが出ない限り追い証は免れている状態とも言えます。日経225平均のOSCは-1%の37%です。明日までは、これも皆さん様子見だと思います。そんな中、鐵関係、水産関連、石油・石炭関連が調子がよいようです。悪いのは不動産、保険とその他金融、ゴムといった業種です。こうした傾向もジョインベストエクスプレスで見ることができますので、発注と変更のキレの良さとともに重宝しております。これまでは業種毎のその日の強弱には無頓着でした。

しかし、あらゆることに気を配ってのトレーディングはやはり疲れますね。何とかお気軽に勝てる技はないものだろうか?

後場も基本的には様子見となるでしょう。
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