今日の後場の上げ幅は予想外でした。先物が17000円を2-3度試して突き返されている様を見てやはりと思っておりました。先物が後場になって200円高を示現しても、打ちのめされた新興銘柄など、どうせ騙しだろうと予感しているような、半信半疑の黙り戦術でした。
今回の上げはドル・円相場が円安方向に振れてきたのが大きいようです。昨日の終値が116.1円。日経平均が一時600円を越えて下げた日の安値が115.18円。そして今日は朝からほぼ一直線で上昇し今現在は何と117.16円となっております。(午後8時14分)
今回115円の攻防ラインを守れたことが如何に大きかったかということですね。先日円のキャリートレードで100億円を借りて米国財務省証券を買って運用すれば、1日に124万円の利益が上がると書きました。半年運用して2億3千万円程度の収益に過ぎません。つまり2%少々の利益です。ところが今回のドル・円の下落率は5.7%です。もちろん、これは最大ケースですので、様々なヘッジを効かせていたり、円を借りる時のレートも分散したりということをしているでしょうから、-3%のダメージということはありませんが、それでも年間で平均5%の収益からすると、今回115円割れでの負の連鎖が作動し更なる円の上昇がもしあったとしたら、ヘッジファンドの大手どころの一角でも退場を余儀なくされたかも知れません。LTCMの危機の時は10円も一気に円高に振れたそうです。
そうした好転から、さすがに300円を越える上昇で17000円を確かに回復したと見るや、引けの30分から1時間ほどにかけては、軒並み上昇に転じました。出来高が少ないのでまだ序奏のような上げでした。
さて、このまま反転上昇相場に転じるのかどうかですが、後場の上げで各市場の指数が一気の好転し、マザーズ指数のOSCが+5%の47%、ヘラクレス指数は+4%の47%、日経平均は+7%の45%、そして、TOPIXも+5%の45%と明らかな切り返しでした。ここから順調に登っていくのかどうかですが、筆者は、今回はチョイと下げのマグニチュードが足らないと思っております。短期の日柄としては一旦リバウンド2回目ということで、こんな状態でよいかと思いますが、昨年のゴールデンウィークを挟んでの動きは、先日も書いたように約20%の下落調整がありました。今回は10%弱の調整での切り返しです。日柄もまだ道半ばです。
と言うわけで、とりあえずNYあたりに波乱がなければ、明日の寄り付きから前場にかけては上昇基調でしょうが、その後はまた風雲急を告げるような値動きをするかも知れません。確実に相場の波動を先取りしながら、降りたり乗ったりする以外には手がありません。
といったことを肝に銘じながらの明日の注目銘柄です。主に出遅れと思われる銘柄を中心に検討してみます。その意味では逆張りですので、何らかの事情が絡んでいるかもしれません。そこは注意下さい。
テクニカル用語の簡単解説
1.2448イーコンテクスト
指数値が今日はまだ最低値を更新中。OSCは前日同値の41%です。乖離幅-3K。2月14日の中間決算発表後に一度反発するも、その後は中間期そのものが-40%の利益だったことが影響してか低迷。しかし、今日で吹っ切れた可能性もあり。
2.8789フィンテックグローバル
まだ立ち直ってはおりません。OSCが40%→41%で乖離幅も-2Kと絶好。
3.2132アイレップ
OSCが38%→41%へ、乖離幅は-7Kとこれも絶好。底値からの反転度合いがまだ少なし。まだ冬眠中。
4.3233ファンドクリエーション
これもOSCが40%→44%へと伸ばしながら、乖離幅は-8Kと絶好です。出来高はそこそこありますが、押し込まれ過ぎだったのか?
5.2491バリューコマース
純利益半減でここまで落ちました。しかし何とか今日は回復しOSC37%→44%です。乖離幅も-6K程。
6.3237イントランス
後場にいち早く動意付いた銘柄。OSCはまだ32%→39%で、乖離幅は-7Kもあります。昨日を底にしての切り返しが終わったばっかり。
7.3239総和地所
出来高少ない地味系不動産銘柄。公募価格36万円の時がPER9.6倍。今はそれ以下の水準です。OSCは34%→38%と切り返しております。そして、乖離幅が何と-18Kもあります。穴馬か。
8.3812ゲームオン
今期利益横ばいが嫌気されて2月6日以降下げ続けております。しかし、高値の半分まで落ちれば一旦反発体勢にはあると見ます。OSCも31%→38%の乖離幅-17K。
9.2315SJホールディングス
まだ冬眠中。今日は人並みには目覚めかけております。貸借銘柄なので売ったり買ったりされているうちに、今日の上昇相場に乗り遅れている感じです。
10.9438エムティーアイ
5日の190Kからの切り返しはまだまだ。明日は222Kあたりまでの反発を予想。
11.4281DAC
まだOSC37%でウロウロしております。乖離幅も-2600円もあります。後は出来高次第。
12.3727アプリックス
今日の値幅だけで41Kもあります。OSCが29%→36%と急な切り返し過ぎるのがチョイと気にはなります。もし停滞するとしたら430Kの壁かも知れません。一気にいって一気に落ちるので注意。
13.4340シンプレクス・テクノロジー
こんなところでウロウロしている株ではないのですが、OSCを33%→37%でやっと目覚めかけたところです。乖離幅も-2800円もあります。
14.4813ACCESS
乖離幅が-18K、OSCは40%→44%です。指数値も底から20K程上げたばかりの位置です。
15.8423フィデック
この株どうしたことでしょう。確かに1月末の場中での決算発表という荒技で230Kまで切り上げてからは、その反動でついに160Kです。OSCも29%で前日同値。貸借銘柄だからとはいっても、そろそろ世の中の動きに追随しないと、脳天逆落としを食らいます。
いやいや、前場に前日安値以下の銘柄にピンクのマークを付けていたのですが、相当な数のピンクの色を消す羽目になりました。手間のかかることを今日の後場の市場がしてくれたものです。
持ち越し株は206Kと208Kで仕込んだ2132アイレップのみ。もっと大胆に色々な銘柄に手を出しておくべきだったかなとチョイと後悔するような、見事な切り返しでしした。まあ、明日は明日の風次第ということで対応しましょう。
今回の上げはドル・円相場が円安方向に振れてきたのが大きいようです。昨日の終値が116.1円。日経平均が一時600円を越えて下げた日の安値が115.18円。そして今日は朝からほぼ一直線で上昇し今現在は何と117.16円となっております。(午後8時14分)
今回115円の攻防ラインを守れたことが如何に大きかったかということですね。先日円のキャリートレードで100億円を借りて米国財務省証券を買って運用すれば、1日に124万円の利益が上がると書きました。半年運用して2億3千万円程度の収益に過ぎません。つまり2%少々の利益です。ところが今回のドル・円の下落率は5.7%です。もちろん、これは最大ケースですので、様々なヘッジを効かせていたり、円を借りる時のレートも分散したりということをしているでしょうから、-3%のダメージということはありませんが、それでも年間で平均5%の収益からすると、今回115円割れでの負の連鎖が作動し更なる円の上昇がもしあったとしたら、ヘッジファンドの大手どころの一角でも退場を余儀なくされたかも知れません。LTCMの危機の時は10円も一気に円高に振れたそうです。
そうした好転から、さすがに300円を越える上昇で17000円を確かに回復したと見るや、引けの30分から1時間ほどにかけては、軒並み上昇に転じました。出来高が少ないのでまだ序奏のような上げでした。
さて、このまま反転上昇相場に転じるのかどうかですが、後場の上げで各市場の指数が一気の好転し、マザーズ指数のOSCが+5%の47%、ヘラクレス指数は+4%の47%、日経平均は+7%の45%、そして、TOPIXも+5%の45%と明らかな切り返しでした。ここから順調に登っていくのかどうかですが、筆者は、今回はチョイと下げのマグニチュードが足らないと思っております。短期の日柄としては一旦リバウンド2回目ということで、こんな状態でよいかと思いますが、昨年のゴールデンウィークを挟んでの動きは、先日も書いたように約20%の下落調整がありました。今回は10%弱の調整での切り返しです。日柄もまだ道半ばです。
と言うわけで、とりあえずNYあたりに波乱がなければ、明日の寄り付きから前場にかけては上昇基調でしょうが、その後はまた風雲急を告げるような値動きをするかも知れません。確実に相場の波動を先取りしながら、降りたり乗ったりする以外には手がありません。
といったことを肝に銘じながらの明日の注目銘柄です。主に出遅れと思われる銘柄を中心に検討してみます。その意味では逆張りですので、何らかの事情が絡んでいるかもしれません。そこは注意下さい。
テクニカル用語の簡単解説
1.2448イーコンテクスト
指数値が今日はまだ最低値を更新中。OSCは前日同値の41%です。乖離幅-3K。2月14日の中間決算発表後に一度反発するも、その後は中間期そのものが-40%の利益だったことが影響してか低迷。しかし、今日で吹っ切れた可能性もあり。
2.8789フィンテックグローバル
まだ立ち直ってはおりません。OSCが40%→41%で乖離幅も-2Kと絶好。
3.2132アイレップ
OSCが38%→41%へ、乖離幅は-7Kとこれも絶好。底値からの反転度合いがまだ少なし。まだ冬眠中。
4.3233ファンドクリエーション
これもOSCが40%→44%へと伸ばしながら、乖離幅は-8Kと絶好です。出来高はそこそこありますが、押し込まれ過ぎだったのか?
5.2491バリューコマース
純利益半減でここまで落ちました。しかし何とか今日は回復しOSC37%→44%です。乖離幅も-6K程。
6.3237イントランス
後場にいち早く動意付いた銘柄。OSCはまだ32%→39%で、乖離幅は-7Kもあります。昨日を底にしての切り返しが終わったばっかり。
7.3239総和地所
出来高少ない地味系不動産銘柄。公募価格36万円の時がPER9.6倍。今はそれ以下の水準です。OSCは34%→38%と切り返しております。そして、乖離幅が何と-18Kもあります。穴馬か。
8.3812ゲームオン
今期利益横ばいが嫌気されて2月6日以降下げ続けております。しかし、高値の半分まで落ちれば一旦反発体勢にはあると見ます。OSCも31%→38%の乖離幅-17K。
9.2315SJホールディングス
まだ冬眠中。今日は人並みには目覚めかけております。貸借銘柄なので売ったり買ったりされているうちに、今日の上昇相場に乗り遅れている感じです。
10.9438エムティーアイ
5日の190Kからの切り返しはまだまだ。明日は222Kあたりまでの反発を予想。
11.4281DAC
まだOSC37%でウロウロしております。乖離幅も-2600円もあります。後は出来高次第。
12.3727アプリックス
今日の値幅だけで41Kもあります。OSCが29%→36%と急な切り返し過ぎるのがチョイと気にはなります。もし停滞するとしたら430Kの壁かも知れません。一気にいって一気に落ちるので注意。
13.4340シンプレクス・テクノロジー
こんなところでウロウロしている株ではないのですが、OSCを33%→37%でやっと目覚めかけたところです。乖離幅も-2800円もあります。
14.4813ACCESS
乖離幅が-18K、OSCは40%→44%です。指数値も底から20K程上げたばかりの位置です。
15.8423フィデック
この株どうしたことでしょう。確かに1月末の場中での決算発表という荒技で230Kまで切り上げてからは、その反動でついに160Kです。OSCも29%で前日同値。貸借銘柄だからとはいっても、そろそろ世の中の動きに追随しないと、脳天逆落としを食らいます。
いやいや、前場に前日安値以下の銘柄にピンクのマークを付けていたのですが、相当な数のピンクの色を消す羽目になりました。手間のかかることを今日の後場の市場がしてくれたものです。
持ち越し株は206Kと208Kで仕込んだ2132アイレップのみ。もっと大胆に色々な銘柄に手を出しておくべきだったかなとチョイと後悔するような、見事な切り返しでしした。まあ、明日は明日の風次第ということで対応しましょう。