株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(3.30.07)

2007-03-29 22:25:59 | 明日のモニタリング銘柄
早いものでもう来週から4月の新年度です。この時期、明らかに新入社員と分かる若者が通勤途上に見られたものですが、不思議なことに半月も経つと目立たなくなります。新入社員特有の背広姿は変わってはいないはずですが、何故か社会に溶け込んでしまっているようなのです。それとも筆者の眼がそもそも節穴だったのだろうか?

筆者も新入社員の時、初めてオセアニアから出て、東京の雑踏と満員の通勤電車で揉まれて会社に通った数日で、これは大変な未来が待ちかまえているものだと、もの凄く落胆したことを覚えております。こんなしんどい日々をこれから何十年も続けなければ生活できないと考えただけで、気が遠くなるような絶望感を味わったことを思い出します。

いっそのこと、山で出会った樵のところに弟子入りして、自然と共に生活をしようかと本気で考えたこともあります。当時、初任給が5万2千円。これはかなり良かった方です。樵の給料(?)が当時で20万円でした。誰でも心が少しは動くでしょう。しかし、考えてみると樵の給料というのは、多分生涯にわたってそんなに変わりません。最初は良いと思っても、年月が経つとサラリーマンの方が良くなるのは何故なのか?

閑話休題。後場に入ってアジア市場がよかったということから、新興市場も東証も尻上がりに良くなっております。OSCもマザーズ指数が49%で同値。ヘラクレス指数が+3%の53%、日経225平均が-3%の55%、TOPIXも-2%の53%です。

新興市場はしぶとく踏みとどまっております。OSC値からは、日経やTOPIXは明日の下落を一応は示唆はしております。しかし、今晩のNY市場の影響がかなり明日は強く受けるのは万人の認めるところ。

それを踏まえての明日の注目銘柄です。明日も基本的には下降傾向ということを念頭に置きながら、押されてからの反発係数が高いと思われる銘柄に重点を置いてみます。その意味では、注釈がない限りほとんど逆張り銘柄とお考え下さい。

テクニカル用語の簡単解説

1.2413ソネットM3
 直近の安値の374Kまで降りてくるかどうか。指数値が3月5日に並んでおります。とにかく押されたところからの反発は期待できる位置取りです。

2.8992日本レップ
 また土壇場まで追い込まれております。400K割れがあるかどうか注目。OSCは+2%の35%とコンバージェンスしており、3月23日の32%まで後3%分ほどの下げ余力を残しております。それが抜けると392Kあたりまでの下落はありかと思います。

3.6988日東電工
 15日に来期経常利益の10%程度の下方修正を発表。さすがに液晶光学フィルムの価格下落に生産工程のコストダウンがまだ追いついていないようです。それでも5400円という昨年来安値は今回死守。OSCも前日同値の47%に戻しております。ここからが正念場です。もし5400円を崩されるようなことがあれば、これはOSCから言っても5300円前後までの調整は不可避かも知れません。逆にこのあたりまで降りてくると自律反発の見込みも出てきます。とにかく、押され切ったところからの反発狙い。来週にかけてのヤマ場に注意。

4.5706三井金属
 この株驚くなかれ、今年になってからはOSCの40%割れはありません。その40%を付けたのが27日です。そこからジリジリと上げて今日でまだ43%です。明日は、もし地合が悪くて押されたら今日の安値の636円近辺からの反転は狙えるところか。押し目狙い以外にこうした株での利鞘抜きは結構大変。一応10日MAの662円あたりまで上昇すれば御の字。

5.1729三光ソフラン
 気がつくと結構追いつめられております。OSCはしかしながら+3%の36%とコンバージェンス。明日は今日の安値の292円を割り込むなら、まさかそこから奈落までの一気の転落はないでしょう。とにかく反転は近いと見ます。3月6日のように298円から321円までの切り返しのバネは、ソフランなどという柔らかい社名からは想像できませんが、いざとなったらあるようです。ここ1-2日はとにかく注目。

6.4822ハドソン
 追いつめられているといえば、この株の方が山が高かっただけに谷も深いようです。これまで順風満帆で来すぎました。今が試練の時です。1つ、下げの目安のヒントが指数値です。昨年の12月7日が5972ポイント、12月19日が5993ポイント、そして、今日は6112ポイントです。これでも年初来最低の指数値です。もし5993ポイントまでの下げがあるなら、あと20円ばかりの下落です。5972ポイントまではちょうど50円です。つまり後20円~50円の下げで一旦打ち止めとなる公算が高いと見ます。RSIは既にこの株としては前代未聞の17%です。これは昨年2月21日の16%以来の低い数字です。皆さんはこのRSIの方を見るでしょうから、ますます反転の時期が近いと確信します。貸借銘柄ですから上げる時も一気でしょう。これまで下げたのは貸借倍率28倍というのがかなり大きいようです。あの1766東建コーポレーションの60倍よりもましではありますが。

7.6672レイテックス
 この株の日足をご覧下さい。綺麗な富士山みたいな形です。山頂に2つこぶがあるのがチョイとこの株の不幸な値動きを暗示しております。このブログをご覧の方は既にご存じの通り。4月12日までには結果が出るでしょう。5月期決算ですが、中間期の12月14日に来期連結経常利益が3.1倍となるとの発表を受け1547円まで爆上げ。その後某証券会社が精査に入ったところで、失望売りが加速しての900円台です。しかし、925円を底にしてのプラスを連チャンでマーク。OSCは+7%の57%まで上げてダイバージェンスが強化中。一気に上放れするのか、再度失速するのか、明日以降に注目です。3月12日には早とちりした方々の買いが入って、ストップ高まで行ったのは記憶に新しいところ。シリコンウェハの検査装置というのが本業です。SUMCOや信越半導体などの300ミリウェハ投入の恩恵を受けているかも知れないのは、容器の4238ミライアルと同じ運命。ミライアルの来期は経常利益微増を3月16日に発表。値を一時は崩しましたが結局元に戻しつつあります。ミライアルの来期は来年の1月期決算のこと。う~ん、なかなか判断が微妙でしょ。自己責任でご判断を。

8.4295フェイス
 これは完全なる逆張り。23Kあたりまで降りてきてからの値動きで判断することになります。

9.4340シンプレクス・テクノロジー
 出血がなかなか止まりません。明日も押されるでしょう。45K前後で止まるかどうかがポイント。RSIが10%台になれば過去反発しております。今日で23%です。もうすぐ夜明けが近い。ジョインベスト証券の新トレーディングシステムの開発元。部品化されたシステムであることがよく分かります。システムデザインも秀逸の部類。

10.4357ラ・パルレ
 今日に引き続き注目。益々条件が良くなってきております。但し崖っぷちにいることには変わりありません。もし投げが出るようなら日柄を待つことです。

11.2384SBSホールディングス
 これは番外編。あまりの偏屈ぶりにあきれての注目です。OSCは+15%の76%にも達しております。売りから入れるなら売りたいところです。まさにこの地合でよくここまで伸ばすものだと、日本風力開発の昨日の風車の暴発と合わせて、全くあきれかえるばかりです。もともとこの程度上げても不思議ではない株が、長い間放置されておりました。PERはまだ11.35倍です。しかし、偏屈株にうっかり乗ると大変な思いをします。高見の見物だけに今は留めておいた方が良いかと思います。そのうち押したら考慮に値する値動きです。明日もし350Kあたりまで降りてくれば一枚噛む手もありかと。

12.4536参天製薬
 明日、再度3000円割れがあるようなら小遣い稼ぎ程度に参入するのも良いかと。花粉シーズンまっただ中です。少しはこの株にも御利益が飛んできても良さそうです。明日の風次第か。

以上です。他に8591オリックス、4565そーせい、9438MTI、4839WOWOWあたりの下げ止まりからの反発に注目。
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やはりアメリカの変調が影を落とすなら

2007-03-29 11:25:17 | 株に出会う
昨日TOPIXコア30銘柄の動きが変だったので、今日はNYが大きく上げない限り下げると見ておりました。NYの下げは普通だったのですが、これを受けて日経が独歩高をするような情勢ではないようです。TOPIXコア銘柄では一部の内需株、それに原発関連での日立のような銘柄以外は、軒並み売り込まれております。

不動産銘柄も、特に新興市場系の銘柄は軒並みマイナス圏に沈んでおります。これはTOPコアの輸出銘柄のインパクトとは違って、アメリカの住宅市場と同様な問題を懸念しての下げだと思われます。REITも国内勢の資金だけではなく、海外からの資金もこれまでは呼び込んでいたわけですが、アメリカでの火の粉を払うのに精力が取られるため、新規のファンド資金の流入が細るとの懸念もあるのではないでしょうか。

新興市場全般は、むしろ大幅な下げを演じることなく頑張っているとさえ言えます。言い換えれば、下げるところまで下げており、今回の材料程度では大きく売り込まれることがない「耐性」が身に付いてしまっているようです。悲しき耐性かも知れません。

マザーズ指数を例にとれば、ラリー・ウィリアムズの真の高値・安値による指数値は、3月19日が883ポイント、3月23日が883ポイント、そして前場終了段階で894ポイントです。これまでの最低値は883ポイントです。880ポイント台になればひとまず翌日だけは反発するというのが、このところのパターンです。

人間の生活においても同様の現象があるようです。チョイと品のない喩えで言うと、古くなったパンツの紐は、段々と柔軟に伸び縮みする力を失ってきます。新品のパンツはお腹に痕がつくほどの力強さです。この現象が「耐性喪失現象」です。

夫婦関係も同じではないかと思います。段々とマンネリになっていくと、ちょとしたことで古くなったパンツの紐のように切れてしまいます。こうならないためには刺激と反省が必要かと。パンツのように買い替える(離婚)のも1つの選択肢ですが、そのうちご自分が段々と年を取ってくると捨てられる確率が高まりますので、あまり若いうちからそのような生活を続けない方が身のためかも知れません。

筆者など、こうしたマンネリを打破するためには、離婚という選択肢はもはや残されてはおりません。何故なら、いままでに数百回も離婚を迫られて、その都度堪え忍んできたからです。(平均月1回くらいでしょうか。)もはや「鋼の様な耐性」が身についております。まさに悲しき耐性?です。

ここまでくると、数10年も使ってきたパンツの紐の弾性を損なわないための、あらたな刺激と反省しか手段はありません。これが筆者が家事全般において、家人の容赦ない「叱責」を日々甘んじて受け入れている理由となります。そして、少なくとも表面上だけでも「反省」をしなければなりません。筆者の家事における無作法が少なくとも、家人の逆鱗に触れたことだけは確かなのですから。これから退職される諸氏に対しても、このような刺激と反省の生活を繰り返しながら、定年後の生活耐性をそのものを高めていくことを、僭越ながら強くお勧めします。

さて株ですが、何とか6259大崎エンジニアリングは今日の高値で手放すことができました。同値撤退です。そして、先日からの注目銘柄のうちで、ふと見たら2395新日本科学が一旦1881円という「奈落の底」まで落とされてからの這い上がり途上にあるではありませんか。 この新興市場での右肩上がりの希有な株に変調が起きているのは分かっておりましたが、特段ニュースもなく反転するタイミングを見計らっておりました。1950円で拾ってホールド中。これはスイングというよりもう少し長いスパンで買い足ししながら上値回復まで持って行ければと思っております。日足のチャートを見ると絵に描いたような長い舌髭が出ております。このまま控えめな上昇で終わってくれればと思っております。
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