株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(3.12.07)

2007-03-11 15:23:55 | 明日のモニタリング銘柄
気がついたら、今日でこのブログちょうど2周年でした。

最初の記事は、ACMアメリカンインカムという外国信託を、1年8ヶ月ほど持っても元本割れが続いたので売却したという話題でした。その時はドル円相場が101円まで付けた時でした。投資信託を買った時は121円ほどです。その後は日米金利差がじわじわ効いてきて120円ほどまで安くなったので、まさに最悪の売りタイミングでした。

株もそれまでは相場全体の流れに合わせて上がったり下がったりとぱっとしませんでしたが、ブログの効果というべきか、段々と自分のスタイルが出来てきて、そのスタイルに合わせての売買をしているうちに戦績も向上してきました。日々の小さな気づき・反省でも、それへの対応策を立て新たな試行がつもり積もれば大きな結果を伴うということを実感します。これがマンネリになった時には、株式で勝ち続けるることは困難になるでしょうね。

昨日、開高健のことをテレビでやっておりました。最後の方しか見ておりませんのでちょっと不確かですが、彼が残した言葉として、「人生は危機と遊び」であると言っていた、そのことが印象に残っております。

株で「人生の危機」を経験するつもりは毛頭ありませんが、株での「人生の遊び」は結構奥が深いものがあります。

以前から「株は複雑系」と書いてきましたが、その複雑系にはない発想として、「進化の単位の底が抜ける」ということを、生命論での先駆者の郡司ペギオ幸夫氏が、3月9日の大阪市立大学での講演で話していることを、その講演のレジメで昨日知りました。

先日の世界の株式市場の同時下落を考える時にこの発想が役立ちます。世界の株式市場は「集合体」として連鎖していることはご承知の通りです。そして、日本市場もアメリカ市場もその集合体の「要素」を形成しております。そして日々各国・各市場の「情報」を取り込みながら世界の株式市場が「進化」している訳ですが、その「進化の単位の底が抜ける」ということは、単なる1市場単位としての「上海市場」が単位から集合に抜けてしまった事態と解釈可能です。重要なことは、上海市場が要素から集合に転化する潜在性を元来秘めていたということです。これは株式市場だけの話ではありません。人間も含めた生命体そのものに、そのような潜在性がそもそも秘められているようです。そして、単位と集合の意味の取り違えも、日常の何気ない会話のなかでの「誤解の仕合い」に見てとることが出来ます。郡司氏のキーワードは、「前提の解体を内在する存在」ということです。まさに、先日の同時株安は「前提が解体される事態」であったと言えます。

進化経済学というのが唱えられているようですが、そうした考え方を株式市場というものにあてはめていくと新たな見方が出来そうです。これはかなり高度な「遊び」かも知れません。

さて、明日の注目銘柄ですが、市況全体は新興市場は下落モードに、逆に日経225平均は上昇モードにと明暗が分かれております。それを意識しながらの注目銘柄の絞り込みを行ってみたいと思います。持ち越し株はなくキャッシュ100%です。

テクニカル用語の簡単解説

1.2413ソネットM3
 1部上場で一皮むけたか。OSCは39%とダイバージェンス。

2.5742エヌアイシ・オートテック
 ソネットと同じくOSCダイバージェンスです。この位置でのダイバージェンスがどうなるか、M3と合わせての注目。77Kからの上昇切り返し中。

3.8411みずほフィナンシャルG
 これもOSCが38%→37%へとコンバージェンス。1月31日の870Kの終値、OSC36%を起点にすると、2月9日にあったような大化け期待も。ダイバージェンス銘柄は前日終値よりも下で買うのが原則。その後数日は損切りラインを設定しながら我慢の子です。

4.4518富山化学
 もみ合い状態でのOSCが連続40%、RSIは+1%の28%です。抜け出すか、それとも再度800円割れとなるか注目。割れると静観。

5.4841ダブルクリック 逆張り注意
 指数値がこのところの最低値まで低下。明日の押されたところ38K台での買い狙い。

6.2326デジタルアーツ 逆張り注意
 この株は既に賞味期限切れではありますが最悪期は脱しております。それがこのところの株価下落への歯止めを伴った動きに出ております。指数値も5日のそれに後2K分まで迫りました。明日は、120K割れを待っての買い出動か?

7.2384SBSホールディングス 逆張り注意
 2月27日に好決算と増配を発表後も下げ続けております。しかし、これでOSCが2月8日の49%に並び、指数値は-2K分ほどに下げております。今年になってからは300Kはキープしている銘柄です。新興市場の中では今では珍しい銘柄です。

8.7866アトラス 逆張り注意
 明日は670円あたりが固いことを確認しての買い出動か。OSCも693円を付けた3月5日の41%に対してまだ45%と少々高めです。

9.4536参天製薬
 2月27日に配当増を発表するも下落し3000円割れ寸前まできておりました。しかし、金曜日にようやくOSCも+3%の35%まで切りかえしての+40円。そろそろ花粉も最盛期を迎え、この株の底打ちも確認されるかどうか注目。

10.6855日本電子材料
 某ブログで紹介されていた銘柄です。なるほど底打ち気配濃厚です。OSCもちょうど30%台から41%へと乗せたばかり。9日の寄り付きが絶好の買い場でした。明日は多少押したところからの反発に乗ると良いかと。

11.4680ラウンドワン
 ジリ下げの癖株です。しかし、OSCが前日同値の44%終了での+2Kは、明日の反発を一応予感させるポジションです。この株上げても一旦下げます。もし上げて始まった場合の待ち伏せ場所は273Kあたりだと見ます。

12.8874ジョイントコーポレーション
 不動産ではこの株が順当に切り返しております。これも待ち伏せ場所は4680円あたりか?

13.5480冶金工業
 いやいやこの株も出世したものです。OSCは前日同値の54%でこのところの最低値より4%だけ高いだけです。ステンレス市況がまたまた上昇しているため、明日は強気の方々が乱舞するかどうか注目。

以上です。
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