株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(3.7.07)

2007-03-06 21:37:50 | 明日のモニタリング銘柄
改めて為替の値動きも見てみると、例えばGBP/JPYの直近高値は1月23日の241.44円でした。それが昨日の安値が221.31円です。今は224.62円あたりですが、昨日の安値まで8.3%の下落でした。同じ計算でUSD/JPYの下落率は5.7%、ちょっとマイナー通貨ですが南アランドの場合は10.6%です。

この3つの通貨の下落率は、高金利通貨ほど大きくなっております。さもありなん、といったところです。円キャリートレードは高金利通貨にも突っ込まれており、いち早く手仕舞いをされて下落が大きかったということの証左です。

日本の株式市場に目を転じれば、日経平均の下落率が9.7%、マザーズ指数が17.5%、ヘラクレス指数が14.4%でした。日本の新興市場は新興国高金利通貨以上の下落だった訳ですね。株よりも為替の方が今回の下落のマグニチュードが少ないと見るのは早計です。例えば南アランドの場合レバレッジは20倍です。10万ランドを1月22日の高値17.14円で買った人は、171万円4千円を投じたことと同じでした。(実際の証拠金は85700円)それが、3月5日の安値の15.32円になれば、153万円2千円に減価したことになります。その差が18万2千円です。証拠金の倍以上の下落です。当然ストップロスオーダーで自動的に決済されてしまいます。FXは株の信用取引以上のレバレッジがかかっており馬鹿には出来ません。ヘッジファンドはこうしたレバレッジを効かせた莫大な取引をしております。

今回の世界同時株安、円安で相当なロスを被ったファンドも多いことと思います。そのうち明るみに出るでしょうが、邦銀も金融デリバティブ取引に相当の資金を、言われるままに突っ込んでいる筈です。日本国債を沢山抱えているのも脆弱性を強めておりますが、このデリバティブ取引こそ、近い将来の金利上昇による世界的な金融パニックの際に、邦銀を一撃する斧になるのではないかと思っております。投資対象としての金融機関というのは、まさに綱渡り状態のビジネスですので、筆者にとっては、とてもとても投資の対象にはなるものではありません。

また無駄話をしてしまいましたが、今日の反発は明日(の前場)が当面のピークではないかと推測しております。メジャーSQも今週金曜日に控えております。後2日は波乱の動きが展開される筈です。

そうは言うもののこの切り返しの流れに乗らない訳にはいきませんので、2337アセットMと5742NICを適当に利確するとともに、中小株ですが3815メディア工房、3810サイバーステップ、3783ナノメディア、そして引け際に買った4281DACの4つを持ち越しました。

ざっと見ると、どれもこれもテクニカルには反発体勢のいい形です。従って、特に注目すべき株を挙げるのは困難ですが、筆者なりの見立てで、これはと思う銘柄を厳選してみたいと思います。OSC、RSI以外のコメントは控えます。

テクニカル用語の簡単解説

1.8936リプラス OSC36%→38%
2.8942SIA OSC31%→38%
3.8789フィンテック OSC34%→39%
4.2138ウェブドゥジャパン OSC33%→36%、RSI30%
5.3836ディーバ OSC31%→35%、RSI30%
6.3060マガシーク OSC27%→34%、RSI35%
7.3812ゲームオン OSC30%→37%
8.1766東建コーポレーション OSC31%→33%、RSI21%
9.4835インデックス OSC36%→37%、RSI34%
10.9474ゼンリン RSI16%→28%、OSC44%→49%
11.8423フィディック OSC30%→32%、RSI26%
12.4312サイバネットシステム OSC38%→39%、RSI29%

以上です。
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巡航高度がキープできている限り

2007-03-06 11:13:36 | 株に出会う
今日はNYダウもシカゴの先物も下げて始まりましたが、大証の先物は何とプラス始まりです。途中の円安への振れも後押ししてか、基本的にはジリ上げの展開です。

昨日の突っ込み買いは一応成功したようです。筆者は、テクニカル指標をベースに売買しますので、突っ込み買いは普通はしません。しかし、昨日の下げはこれは尋常ではなかった訳です。今日下げても限定的と思われるほどに、テクニカルには、いわゆる「ダイバージェンス現象」が行き着くところまで行っていました。

さて、前場は場の様子をじっくりと見ていましたが、途中から勢いが加速するのを見て、3810サイバーステップのみ購入。後は利が十分に乗っていた3727アプリックスで保険的な売りを行いました。

全体には相変わらず先物に振り回されておりますが、この反転の勢いは「底」を確認したからではありません。単なるリバウンドと見ております。

今日、各銘柄がいわゆる巡航高度を保って終わる限り、海外の動向にも影響されますが、特にNYあたりが大きくマイナスしない限り、明日の前場での買い上がりが1つのピークと見ております。

ここでまたまた大きく何日も上げ続けるほど相場の腰は座ってはおりません。よくある一旦安いので打診買いをしておこうか、といった買いだと思います。

もし後場に、その巡航高度がキープ出来ずに、高度を不可解にも下げ始めたら、これは一旦降りるのが正解ですが、中途半端な時間帯での早計な判断は禁物です。明らかに一斉に逃げ出すようだとこれは致し方ありません。しかし昨日のようなことはまずないでしょう。引け際の30分にその兆候を見てとり、実際の売買の判断は、これはいつでも同じですが、引け際の10分~5分が勝負かと思います。

各指数のOSCは、マザーズ指数が+3%の40%、ヘラクレス指数も+3%の43%、日経225平均は前日同値の39%です。TOPIXも+1%の41%です。すべて、テクニカルには程よい切り返しで良好な状態となっております。昨日の総悲観の投げが嘘のようです。
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